2004-12-31(Fri)

★ずっと昔の読書★渡辺和博「ホーケー文明のあけぼの」

 昔、僕がまだガロ編集部にいたころ、「ナベゾ」というあだ名でわれわれ後輩編集部員にも親しまれていたのが、今ではイラストレーターとして知られる渡辺和博氏だ。渡辺さんは長井-南伸坊に続くガロ「編集長」で、退社後に「○金・○ビ」(マルキン・マルビ)という流行語まで生み出した『金魂巻』で一世を風靡する。僕がガロに入ったのはもちろん渡辺さんの退社後で、直接親しくお付き合いさせていただくことはなかった。
 渡辺さんの作品はどれも素晴らしいのだけど、自分の中でのナンバーワンは「ホーケー文明のあけぼの」(朝日出版社)だ。カルト本を多数出した「週刊本」シリーズの中の一冊だったが、世の中を今度は「○ホ・○ム」の真っ二つに世の中を分けて論じたものだ。
 この○ホというのがホーケー、○ムというのがズルムケである(笑)。以下は僕の勝手な解釈も含めてだけど、ホーケーというのは例えばオタク、農耕民族、精神世界であり、ズルムケというのはヤンキー、狩猟民族、何と言っても現実世界オンリー。ズルムケは生身の女にしか興味がなく、ホーケーは二次元の女、それがキャラクタであってもOK。ズルムケはエロ劇画、ホーケーは美少女エロ漫画。ズルムケは徹底した異性愛。ホーケーは自己愛とその延長としての異性愛と狭い範囲の隣人愛。こう簡単にはいかないが、とにかくこのどちらか両極の間には極めて細かい無限の段階があり、その間のどこかに人は位置して時としてゆれ動くこともある。
 まあこんな理解でいいのかは解りませんが、本書に出会ってからこの喩えはよく使わせてもらっていて、もはや本の内容は忘れて自分なりの理解が一人歩きしてしまっているほどだ。とにかくこういう概念を産み出し、人に理解せしめるという才能に感服。今読めないのかな、だとすれば日本の歴史上大きな損失になるからすぐに再版しなさい。
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2004-12-29(Wed)

■進行中の仕事、って。。。

 いやね、講師してる学校に提出しなきゃいけない書類があって。まぁ講義レジュメとか、指導方針みたいなものとかはまぁいいんすが、最近の仕事実績、進行中の仕事、みたいな項目があるんすわ。
 我々編集者って、特にフリーは企画が勝負でしょ。進行中の仕事なんかいつポシャるかもわかんないし、パクられるかも知らん。要するに企業秘密で書けないんすよ普通。あと最近の仕事も、例えば俺出版コンサルもやってるんすが、これまた生グサくて書けないことばっか。
 「どこどこ出版でだれだれ先生のこれこれ企画の本の出版の是非などについて編集会議でご意見を伺いたい」
 なんて仕事があって、その結果が「この本は売れないから出さない方がいいですよ」なんて結論になったことを、「最近のお仕事」として出せるわけが、あります、か?と。出せるとしたら上記のように全部伏字だからワケわかんないでしょ。
 もの書きとかは「最近の仕事」とか「実績」とか問われたら著書を列記したり、どこそこで何を連載、とか書けると思うけど、編集者は「だれだれの本を編集」ってはっきり書けるのは版元に勤務してるサラリーマンの編集者くらいじゃねえのかなあ。だいたい我々、日陰者だし(笑)。
 何かねえ、プロの「編集者」って仕事、誤解されてるような気がする。
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2004-12-28(Tue)

今年そして来年


 今年の大きな出来事は、11年ほど一緒に暮らした猫が死んだこと。賢くて人間の、娘のような猫だった。やきもち焼きで愛を独占したがった。色がボロボロでひげもぐちゃぐちゃ。体も弱かった。晩年は幸せだったろうか、そう考えると可愛そうなことをしたようで、立ち直るのに時間がかかった。

 そして間もなく新しい家族が増えた。生後三ヶ月くらいの真っ白な女の子。しばらく暮らして耳が聴こえないことがわかった。目が真っ青で綺麗な子だ。頭はあまりよくないようだけど、すっとぼけていて、まだまだ子どもで可愛い。

 自分のことだと、禁煙が続いていること。十代から四半世紀に渡ってヘビースモーキングを続けてきたところ、さすがに心臓や肺がヤバ目になってきた。なのでエイヤと禁煙…ではなく減煙から始めたところ順調。一日40本のタバコが一桁になり、何と0という日が続いている。続けられればいいが。。。
 いいこともあれば悪いこともある。美輪明宏がTVで「人間、正があれば必ず負が生じる」と言っていたが、しょせん人間なんてその度量は幸運も不幸の量も、度外れて差があるようなものではないのだろう。そう思うとこれだけ不幸が続いているんだったらこの先もう少しマシになるような気がしないでも、ない。
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2004-12-27(Mon)

東芝ワイドBAZOOKA(28DW77)


★12/27 午後 長年…というか丸7年ほど使っている我が家のテレビの、リモコンが壊れた模様。本体なら諦めもつく、買い替えの契機となる。しかし本体はビンビンに元気で、しかもこの東芝製ワイドバズーカ(28インチワイド)は後で記すが、すこぶる優秀な製品だ。これはリモコンだけを何とかして買い換えるしかない。
 ヤフオクで型番など入れて検索するが、微妙に型番が違うだけで全然異なる、それもショボいリモコンなどばかり。東芝のネットショップでは消耗品や部品のコーナーは当然なし。サービスセンターに電話すると、お近くの家電量販店などでも取り寄せで購入いただけますとのこと。ビックカメラとかのサイトを調べるがそんな受付はネット上では、ない。
 結局一番近いと思われる足立区の東芝サービスステーションに電話すると、リモコンは廃盤で在庫はないが、同機能のものならある、3日で代引きでお届けできますということ。合計で4000円弱だが申し込む。最初からこうすれば俺の貴重な1時間は。。。ともあれ安心した。

 このテレビはまず音がいい。そもそもBAZOOKAシリーズは重低音の再現が可能な高性能スピーカが売りだったわけで、今我が家では低音を最高レベルに上げている。CMなんかはけっこういい音質で流してるので、普通のTVでは聞き取れないベースラインなんかがちゃんと聴こえる。従って大音量じゃなければ、DVDプレーヤでCDやMp3なんかを焼いたCD−Rなんかを聞くオーディオ替わりにも充分、なる。実際うちではコンポがブッ壊れてからステレオというものを置かない。このTVで代用しているからだ。
 あと、ワイドTVならではの2画面分割、これ物凄い便利よ。夫婦二人で別なチャンネルが見られる。(右画面はその場合、音声はヘッドフォンとなる)例えばゲームおたくが相方の場合、もう片方でやらせとけばいいとか、ナイターのような途中経過はあまり気にしなくてもいいようなものを表示させとくとか、色んな使い方ができるだろう。
 あとワイドではなく通常の画面表示だと、右側に3チャンネル別のチャンネルを常時表示させておける。もっとマルチ画面も出来るのだが、映像が間引かれるのと、目がチカチカして困るから、3画面が適当だ。この別チャンネルが3つ常に表示しておけるという機能で、瞬時に突発的なお宝映像やニュースなどに切り替えることができる。
 こういう優れた性能と機能、もし他のTVに切り替えるとしても、全部持っている機種があるのか不安なほどだ。
 ともあれリモコンが来れば、まだまだ寿命は延びそうだ。こんな素晴らしい製品を作った東芝は偉い。けれど一年ちょっと前に買った東芝製のビデオ&DVDプレーヤはたった一年でブッ壊れた。(今はPanasonicのDIGAだ)ここ十数年ほどで家電は一層グンと日本ブランドだけど海外製、というスタイルが進んだ。そのせいかどうかは知らないが、年々家電の寿命って短くなっているような気がする。
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2004-12-25(Sat)

■本家サイトの更新が面倒で。。。

★口上★インターネット上に自分のサイトを開設して長いこと、と書いて気付いたけど、もうすぐ丸8年になる。このところ自分のサイトの更新が滞っていて、何と1年ほど放置プレイ中。最近はサイト更新といっても日記とどっかに書いたコラムとか論文が中心だったので、じゃあ日記ならサクサクブログで書きゃあいいかと。とはいえ恐らくはゆるゆると更新ということになるのだろう。ゆるゆるよろしう。


★12/25 夕方 このところは講師をしている「ジャナ専」が休みなのもあって出不精ぎみ。いかんね。出不精、なんて書くと昨今の若いモンは「デブ性」なのかと思ったなどという他愛もない話をすっかり聞かなくなったほど両方がシームレスになって久しい今日この頃ではある。ゆえに(何がだ)夕飯は外へ出ようかと連れ合いと二人で話す。そういや世間はクリスマスなのだなあ。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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