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2005-08-24(Wed)

準備ちゃくちゃくと…

おとつい、歯科に呼ばれて右の奥歯4本を抜歯されました。
麻酔の針がささる痛みは当然としても、その後ほとんど一度も痛みを感じなかったのが驚き。若い女医さんだったんですが、抜きやすいようにする前処理、抜歯、歯根の洗浄、縫合と、実にスムースで完璧な処理だったという感想です。その後麻酔が切れたら耐え難い痛みが…と思っていたのに、鈍痛がするくらいで、一度も痛み止めを貰わずに今にいたっているくらい。ただ血小板数が減っているのでさすがに血がなかなか止まらずに、半日口にガーゼを含んでいたのには文字通り閉口しましたが。経過をみて、今度は左の奥歯5本を抜きますが、こんな感じでやってもらえると助かるんだけどなあ。
昨日は皮膚科と眼科の外来にも行きました。両方とも異常なし。あとは左の奥歯を残すのみ、ということになりました。

抗癌剤は、まさしく「毒をもって毒を制す」という方法の最たるもの。健康な人に投与すれば死ぬほど強いものです。癌細胞のような増殖力の強い細胞を攻撃するもので、ふだんの人間でいうと髪の毛などがそれにあたりますから、副作用で髪が抜けるのは当然ということでしょう。この脱毛、ほぼ全ての毛が抜けるらしいですが、抗癌剤投与が終わるとちゃんと生えてくるそうです。知り合いの医者の先生は、投与終了後、抗癌剤の影響かうねった髪が生え、それが過ぎるとびっくりするくらい綺麗でつやつやの毛が生えてきたそうです。なんか再生というか、生まれ変わりというか、生命の不思議・有難さを感じたという…。
何度も書いてきたように、抗癌剤による副作用はむしろ脱毛や吐き気より骨髄抑制=免疫低下が怖い。歯なんか別に命に比べたらなんてこたぁねえ、思い切って抜いてくれい! なんて思ってたんだけど、実際に抜かれた4本の奥歯をじっと見ていると、30年ほど頑張って色んなものを噛み砕いてくれたんだなあ、文句も言わず、存在もほとんど忘れられ、あんまり手入れもしてもらえずに。そう考えたら有難くてちょっとじーんときた。

それにしても病棟(7階)から外来(B1〜2F)への行き来は車椅子に点滴付、です。自分がたいそうな重病人になった実感ひしひし。すれ違う人の目は明らかに「ああ気の毒に」「こうはなりたくないな」「かわいそー」みたいな言葉を発している。子供はあからさまに好奇の目を遠慮なく向ける。かと思うと車椅子の接近に気づかず通路をふさぐ人。そういうのに限って禁止されている携帯電話を大声で使っているオバハン。そんなにしなくても、と思うくらい飛びのいてよけてくれ、卑屈なくらい気をつかって通してくれる人も。なんか病院はやっぱり社会の縮図です。
ともかくちゃくちゃくと抗癌剤投与への準備が進んでいます。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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