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2010-05-05(Wed)

やまだ紫、一周忌

5月5日(水)
連れ合いである三津子、そして敬愛する作家でもあったやまだ紫が亡くなって一年が経った。

午前中から、親しかった人や京都へ来て知り合った方や読者の方から、相次いで花が届く。
また、一周忌ということでたくさんのメールもいただいた。(ツイッターばかりやっていたが、ツイッターをやらない人から、が9割以上だった。逆にツイッター上からはほとんど数名の方からしか反応がなかった。ブログをないがしろにしてはいけないと反省しました)

本当にありがとうございます。

ごく普通に暮らしていた最愛の連れ合いが、ある日突然倒れ、そして死ぬ。
病気や事故や自殺や色々な理由はあろうが、その「予測」「覚悟」がなかった場合、遺された者の気持ちは経験した人じゃないと解らないだろう。不遜な意味で言うのではなくて、自分も経験するまで、しょせんは「人ごと」であったから。
「辛かったでしょう」「大変だったでしょう」「悲しいですね」と言われる。辛かったし大変だったし、悲しかった。今でもそれは同じだし、恐らくそう言ってなぐさめて下さる方の想像を遥かに超えるものであったと実感している。
本当に、辛くて、悲しかった。

突然の不幸から、ちょうど一年。
「一年」という時間は一日、一週間、一ヶ月……の積み重ねであるわけだけど、こういう単位というものは本当によく出来ているというか(おかしな表現だが)、ヒトにとって意味深いという思いを新たにする。
辛く悲しくどうしようもない慟哭の日々、気が付けば連れの名を呼び、面影を思い浮かべては涙に暮れる日々、もうどうせ自分も病気なのだ、いっそのこと一緒に…とまで考えた。
けれど一年、今純粋に思うのは「感謝」のひと言に尽きる。
悲しみや怒りや、さまざまな感情・思いが激しく交錯しもつれ合い鬩ぎ合う毎日をふらふらと、何とかかんとか身内や友人知人の助けで倒れずに過ごしてきた結果、残ったものが「感謝」だった。
出逢ってくれてありがとう、一緒に暮らしてくれてありがとう。愛してくれて、ありがとう。

個人として、最愛のひとであったことは言うまでもないが、尊敬する作家・やまだ紫としても、たくさんの人をあなたは救ってきた。
読者の一人としても、心から感謝している。
ありがとうございました。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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