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2012-03-22(Thu)

花と出会い

2012年03月22日(木)
今日は「入籍記念日」。
式も挙げてないし、結婚記念日を持たない俺たち夫婦の唯一の記念日か。
毎年この日に、詩人の井坂洋子さんご夫妻が花を贈って下さる。
やまだは花が好きだった。俺は花には疎く、よく彼女に花の名前を教えて貰った。
彼女の死後一年間、毎日欠かさずに花を飾り、陰膳を据えた。
毎日、毎日、一日も欠かさずに。
「よく続けられましたね、偉い」と言われることもある。
偉いとか立派とかじゃない。彼女のためとかそういう偉そうなことでもない。
自分がそうやって彼女と向き合わねばモノが食えなかったからだ。

今年も、井坂さんからお花が届いた。
何があっても何年経っても、裏表のない、変わらない態度で接して下さり、本当に有り難い。
連れ合いの写真に「ほら、井坂さんがまたお花を送ってくれたよ」と見せる。
それから、出かける支度をした。
入籍記念日

今日はやまだ紫の詩画「樹のうえで猫がみている」を再録連載して下さっている『知遊』の編集人、佐藤徹郎さんとお会いする予定があるのだ。
編集委員は去年亡くなった児玉清さんも入っておられたが、入れ換えとなり、今は俳優の仲代達也さん、アジア開発銀行総裁の経済人・黒田東彦さん、そして京大名誉教授の今福道夫さんである。
佐藤さんが上洛され、今福先生と打ち合わせがあるので「白取さんもぜひ体調がよろしければ」とのお誘いをいただいたので、向かう次第。
もちろんマスク必須。

「京都ホテルのロビーで2時」という約束だったので1時半頃出たのだが、「…京都ホテル?」と思い電話で確認してみたら、どうやらホテルオークラのことらしいので、あわててタクシーに乗る。
ロビーで無事佐藤さん、今福先生と合流でき、喫茶室でお話をした。
ホテルオークラのロビー
今福先生は動物行動学を長年研究してこられた「理系畑」の方だが、お話が滅法面白い。
理系と文系の違いから、動物行動学的見地から見た遺伝の話など、実に楽しかった。
佐藤さん曰く、『知遊』というのはまさしく「知」で「遊ぶ」、こうした異なる分野のプロが交流したり、それぞれの分野から見た日常が描かれたり、「それが面白いんです」と。
俺の場合は編集・出版方面の一応プロということになるのだが、元々はやまだ紫の再録連載だけと思ってお引き受けした話で、佐藤さんが俺に文章を依頼したとは理解せずに始まった企画。
今でも俺の駄文でやまだの作品を汚して面目ないとさえ思っている。

そう話すと、今福先生は
「こういう他人が読んで面白いと思うような作品、文章を書くというのは文系の仕事でしょう。
理系の自分が果たして出来るのかと。
でも色々佐藤さんとお話しているうちに、ふと雑誌の表紙を見たら『知遊』と書いてある。
ああ、まさしく『知』で『遊ぶ』、こういう方向なら面白いかもな、遊んじゃえ、
と思えるようになってきまして」と笑顔で話される。
「だから、もし読んだ人が面白くなかったら、それは僕を人選した佐藤さんの責任なんですよ」
と仰るので、一同笑う。
俺も便乗して「僕も同じですね、やまだ紫の作品は自信を持ってお薦めしますが、自分のような駄文で紙面汚しと思われたら、佐藤さんのせいです」ということにしてもらった。

一時間ほど楽しくお話させていただき、今福先生は予定がおありとのことで先に退席され、その後しばらく佐藤さんと話し、河原町御池の角で別れた。
「白取さんは東京へ来られるご予定はないんですか」と言われるので、
「長時間の列車移動=不特定多数の人と閉鎖空間に居る環境は免疫が弱っている自分にはちょっと難しいですが、何とか対策を取って行きたいとは思ってるんですけど」と話す。
「白取さんにお引き合わせしたい方がたくさんいらっしゃるんですけどね、あと京都にも。今度ぜひ、そういう機会がありましたら」と言って下さった。
あと数年早かったら、やまだも交えて、京都の元気な女性クリエーターの方といい交流が出来たはずですね、とも。


帰りは意を決して升形まで歩くことにする。
何しろ運動不足だ。ゆっくりだが、けっこう長距離になるからちょうどいい。
升形商店街は三条より狭いが、その分コンパクトでいい。
升形商店街

総菜屋にスーパー、御茶屋、乾物屋、百均もある。
ちょこちょこと日用品で切れたものを買い足し、疲れたので弁当を買う。
川端を歩いて東大路に抜けたあと、タクシーワンメーターにて帰宅。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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