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2012-07-01(Sun)

大阪でおおいに奢っていただきました

2012年07月01日(日)
串揚げと、絶品の岩塩のレバ刺し

さきほど(明けて1日0時10分すぎ)、大阪から帰宅した。少し疲れた。
といってもいい酒だったので酔いが回ってとか、いわゆる飲んだことによる疲れではなく、帰りに載った電車が特急ではなく「準急」だったため。

今日…というか30日の話、午前中は部屋の掃除をし、昼過ぎにあれこれと用事を済ませ、ひとっ風呂浴びて、それから夕方大阪へ向かった。
一昨年あたりから漫画や編集について「ちゃんとした話もちゃんとしてる」「劇画狼(なめくじ長屋奇考録)」とは会う度に奢り・奢られを交替でやっている。今回は彼が奢ってくれる番で、以前連れてってくれた串揚げ屋で食べた塩レバ(レバ刺しを岩塩、ゴマなどで味付けした逸品)が7月から食えなくなるので、その前に食いながらちょっとだけイベントについてもささっと段取り決めときましょか、ということ。

実は先週行く予定だったのだが、こちらの体調が悪くてキャンセルしてしまった。自分のような免疫力が低下した人間が一番食ってはいけないものの最先端に来るものの一つがレバ刺しであることは重々承知しており、免疫関係なくO-157なんかに感染していたら普通の人でもアウト、ではある。
俺も癌宣告を受け免疫低下を指摘されてから、日常食器や調理器具の洗浄にも気を付けているし、当然ながら消毒など防疫体制にも7年目ともなれば慣れたものの、何も自ら死のリスクを高めたいとは思わない。
しかし昔からちゃんとした仕入れと仕事をしている店なら、絶対に安心なことも知っていて、実は連れ合いが生きていた頃からずっと、レバ刺しは二人とも大好物であった。連れ合いも晩年は俺ほどではないが、かなり免疫力が落ちていたのだが、よく知っている店でとびきり鮮度のいいものだけを食べたものである。
先日もテレビでやっていたが、大きな肝臓の塊から「刺身」として切り出せる部分はけっこう少ない。主な感染源となる内部の管やその先の部分、汚染される表面部分などは、どんなに鮮度が良くても必ず丁寧に除去・下処理される。これが仕事。この鮮度と仕事がちゃんとしている店なら、例えばちゃんとした寿司や新鮮な生卵なら俺が食っても大丈夫なのと同じだ。
今回はちゃんとしてない不届きな店で不幸にも食べてしまった方が亡くなられたりした事件が規制の発端だし、現時点では全国的に安全と言い切って全ての店が出せるという保証もないなので、あまり軽薄なことを言ってはいけないことも承知している。今後「安全な処理方法が見つかるまで」禁止するというのは仕方ないのだろう。
長年、ちゃんとした仕事を地道にちゃんとしてきた店はそうとうに悔しい思いをしていると思うが。
ただ、最近関西のある大学の研究チームが、従来とは違うある方法でほとんど味を落とさずに90%以上の(100%近い)菌を死滅させる方法を開発したというニュースを早々に見た。どこかの企業がその機械を大量に発注すればコストが下がり、適正に使用されればまた食べられるようになるかも知れない。
それまでは「はいこれ生食ダメだよ、焼いて食べてね」とコンロと一緒に出すような「脱法レバ刺し」的な提供が続くのかも知れない。で、そういうところに取り締まりの人員が割かれたり、ネットでのチクりがあったり、まあ色々と混乱が続きそうな気配ではある。

…とレバ刺し談義は置いておいて、とにかく、一週間の間にこちらは休肝日を作って仕事以外は休んだり、体調を整えた。この「誰かと飲む約束をした時」に向けての体調の持って行き方もだいたい自分で解っている。先週は失敗しただけ。
急遽無理言って一週間延ばしてもらったせいで、駆け込み需要のために生レバ目当てで来る客も多い30日、しかも土曜の夜というタイミングになったにも関わらず、ここは劇画狼の「顔」でマスターが二皿だけ確保してくれたという。

6時なんば待ち合わせなので、4時過ぎにゆっくり歩いて数分の三条駅に向かう。空模様は怪しい感じだが降ってはいない。
京阪特急淀屋橋行きのホームは行列の後ろだったせいで席取り争いにはじき出されて座れなかった。前は始発の出町柳から乗っていたので、全く座れないという頭が無かった。しょうがなく戸袋に立つが、東福寺あたりですぐに座れたので、そのまま終点から地下鉄御堂筋線に乗り換えてなんば駅、出口で待ち合わせて店に向かう。
部屋から駅までと乗り換えなど入れた全体で、所要時間1時間半ほど。大部分は座っていたので楽なものだ。ただこの季節マスクをしているとちょっと不審者ぽいのと、乗り換え時に歩き出すと暑いのがきつい。

待ち合わせの出口を上がって劇画野郎に「どうもどうも」と挨拶もそこそこ、話しつつ店に向かう。
あいにく雨がパラついていたが、傘をささんでもどうにか行けるという感じ。いやもうこちらはとにかく吐きそうなくらい腹が減っている。ここに合わせて断食したわけでもなんでもなく、朝はいつも通りあまり食欲がなく、部屋の掃除やら風呂に入ったりしていたらタイミングを逃し、結果朝から何も食ってなくて、何かちょっと入れておこうと思った時は大阪へ向かう時間だった。これから串揚げとレバ刺し食おうというのに「何か食っていく」というバカもおるまい。そういうわけでそのまま向かって合流した次第。

いまだに俺一人では辿り着ける気が全くしない、グランド花月に近い串揚げ屋「ゆう八」は時間的にまだ混んではいなかったが、確実にこれから混んでくる予感がする。俺たちは前と同じテーブルに座り、まず取っておいてくれた塩レバ二人前と串揚げ、生ビールで乾杯。でパシャっと一枚。
生ビールをこの上なくうまそうに飲む男
「うわーめっちゃええ写真撮れた!」「どれどれ」「ポスターに使えるわコレ」などと男二人でキャッキャウフフしてしまいました。

いやそれにしても、もうめちゃくちゃうまかった、としか言いようがない。
「うまいなあ。よく残しててくれたよね」と話すと劇画狼は
「どうです、これは自分で自分の人徳や言うてもいいでしょう」というので、俺も
「自分で自分の人徳だと言う奴を肯定することは滅多にないが、今日は確実に君の人徳である」と感謝して合掌した。
あれこれと楽しく飲んで食っていると、店はやはり予想通り混んできた。周囲に座った親子連れ3人組、女のコだけの6人組などは、見たことのある「顔」なわけだが、こちらはマスターに「ほんまにこれが最後の最後や」という一人前を追加させて貰い、半分ずつじっくり堪能。壁に貼ってあった「レバ刺し 6月一杯で終了」とか書かれた紙がその場で剥がされて、打ち止めとなった。
マスターはその後少し話し相手になってくれ、こちらが「わざわざこれのために京都から来た」と言ったら喜んでくれた。前に京都に居たことがあり、あの店はどう、あそこはどう、という話もされる。気がつくと店もけっこう混んで来た。
来月のイベント「このマンガがひどい!劇盛(2012年7月22日、日曜の夜というダメな時間帯ですが) の打ち合わせ的なことは彼の段取りに任せ、俺はあくまで招かれし添え物というかゲストというか余計なものである。なので、俺は一応過去3年やってきた年末の「この漫画がひどい!」内容には目を通しておき、基本的にはノープランで行くことにする。
まあ実際はそんないい加減な話ではなく、ちゃんと「打ち合わせ」や真面目な漫画界の近況なども話したのだが、ヤボな裏話などどうでもよかろうということで。
お店のマスターがサービスで、思いがけず「ツラミ」の刺身なんかご馳走になったり、ほんまご馳走様でした。もう素晴らしくうまかったし、いい酒でした。

で、次はいつもの三ツ寺会館のBAR「プカプカ」へ移動…と思ったら、その前に、同じビルの中にあるBARでサブカル系のお客が集まるところがあって、劇画狼が「フライヤ置かせて貰うお願いがてら一杯だけ行きましょう」ということで、「一般保護例外」という店へ。
何か混んでいる店に無理やり入れて貰うかたちになって、カウンタでビールと果実酒をご馳走になる。たまたま居合わせたご婦人がガロを知っていて、それどころかひさうちみちおさんご夫妻とも面識があるということで驚いた。そこで少しだけ話をしてから、お邪魔をしても申し訳無いので「プカプカ」へ移動。
ここでまたビール。楽しく飲んで食って喋っていたので、酔い的には50%くらいである。
カウンタでは隣にtwitter時代何度か交流したことがあって、ガロの事も知っているT氏がいたこともあり、持っていった90年代「ガロ」の手書き台割や搬入部数表などを二人に見せつつ、あれこれと裏話を少し披露。愉しんでいただけたようで幸い。

ところで知っている人は知っているが、実は数年前から首から提げるカード入れに、
「私は血液腫瘍患者です」と明記したカードをぶら下げている。

何でかというと、こういう体なので、一人で倒れたり、事故に遭ったり(脾臓をぶつけたり、自転車や車に当てられたり…も含め)する事もおおいに考えられるので、病名、通院している病院名と診療科・主治医の名前と電話番号、診察カードの番号、生年月日と血液型体重、住所氏名など簡単なデータを記した紙を入れてあるのだ。
路上でブッ倒れても、救急隊なり警官なりがこれを見ればある程度のことが解るようにしてある。
もちろん普段から見えるようにではなく、カードキーの裏側にして胸ポケットに隠しており、何も見せびらかしたりするためのものではない。ましてや優先席で提示して座るとか、そういういらんことをした事も一度もないしする気もない。
そんな話をしたあと、俺がカードを見せて劇画狼に
「どや、俺殴って脾臓破裂させたら傷害じゃ済まへんで、即殺人犯やで!」というと
「脅しかいな!」と言われる。こちらも調子にのって
「おらおら、俺激弱やで、なめとったら死ぬでこら!(俺が)」なんて「兵隊やくざ」ならぬ「『病人やくざ』やね、コレ」と笑う。
(えーとシャレの通じない人のため:本人が言ってるんだから不謹慎じゃないのだ。それに実際そんな真似死んでもしないし、するわけもないんで、念のため)

そんなこんなでアッという間に時間は過ぎ、劇画狼が腕時計を見て「あ、そろそろ時間ですし!」と言ってくれたので、お客さんらに挨拶をして店を出る。地下鉄の入口まで送ってくれた彼にご馳走様のお礼と次はこちらが京都で、という話をして別れた。ほんまご馳走様でした。
いや大阪ー京都間なんてすぐやしなあ、なんて思いつつ心斎橋駅から地下鉄で淀屋橋へ行くと、特急のホームは長蛇の列である。対面にすでに入っている準急がガラガラで座れそうなので、とりあえずそちらに乗って座ってしまう。特急はそのうち発車してしまい、こちらは好いてるし途中どっかで乗り換えりゃいいや…と思っていたら、何と途中の樟葉から各停。
時間的な巡り合わせか乗り換えポイントを過ぎてしまったのか、
「三条まではこの列車が一番速く着きます」という無情な車内アナウンス。そのまま「各停」の「準急」でたっぷり、時間をかけて京都まで戻った。
東京に居た頃は地下鉄やら私鉄やらあれこれ乗り換え、あちこち飛び回っていたものだが、この「準急」や「通勤快速」とかいう類の列車は鉄道会社ごとに扱いが違う。まさか「準急」が半分以上「各停」になるなんて全然考えてなかった。
何が疲れたって、この帰りの各停が一番疲れた。三条駅に着いて階段を上がったら12時過ぎ、ドッと汗が出た…というわけ。

雨上がりで夜中なのに少し蒸し暑い。明日のものを何か買って帰ろうかとも思いつつ、結局そのまま帰宅。
ユキちゃんはさんざん泣いたであろうことはもう承知しているが、帰ると、電気を消していった暗い部屋で、俺がいつも座っている椅子の上にうずくまっていた。
あ、また電気消しちゃった…、ごめんごめんと思いつつ鞄をおろしていると、「ニャア」と一声鳴いて足元に擦り寄ってくるが、とにかく着替えて手を消毒に近いかたちでよく洗い、うがいをしてから、ヨシヨシとひとしきり可愛がる。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
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