2013-02-20(Wed)

発熱~回復

2013年02月19日(火)/20日夜記す
正味まる三日ほど、ぶっ倒れてました。

熱と頭痛、特に目眩がひどくて、家の中を伝い歩きする感じ。
PCのモニタなんかクラクラしてくるので最小限で、ひたすら横になっていた。

先週の頭くらいにどうも風邪っぽい嫌な感じがあり、病院へ行き、出社したら社内でインフルエンザ患者が発生していた。
感染するとまずいので、すぐに在宅勤務にしていただいた。
16日土曜日、ここを逃すとしばらくまた忙しくなるからと思い、知人のお宅に二年越しくらいでお見舞いのお礼に出向いた(ブログ更新は翌日になっているが、土曜の話を書いていたら開けて17日になった)。

その翌日17日、仕事が立て込んでいたので起きてすぐバシバシやっていたが、どうにも変なミスをループみたいに繰り返したり、マルチタスクが出来ない感じ。
かといって一つに絞っても、何となくうすぼんやりと頭が冴えない。
とうとうボケたか白血病が脳に廻ったかと思いつつ、朝の検温を忘れており、測ったら37.5℃。
微熱というやつである。
微熱くらいなら問題ないと、仕事を続けているうちに頭がずきずきしてきた。
さらに目眩がしてモニタが見られない。

何とかその日納期の仕事は終えて、ソファにぶっ倒れるように横になり、しばらく休んだ。
3時間おきに検温。37℃台半ばをふらふらという感じ。
翌日18日月曜は午後から会議があるので、何とか下がってくれればいいのだが…と思いつつ寝る前の検温。
38.1℃。
これはまずいなあ。

月曜、朝方4時ころ37.5℃、そして8時ころ37.6℃と、平熱より1℃くらい高い微熱が続く。
立ってみるとやはりぐらりと目眩がする。
首を動かさずに眼球だけを右、左、と動かすと頭の中でしゅっ、しゅっ、という音がする。ちょっと前のAF一眼レフが合焦する時のような感じ。
そして強烈な目眩。
これじゃあ会議どころか外に出るのも危ない。とりあえずタクシーで病院へ。
家の前がちょうど抜け道で空車がよく通るのは幸い。

素人の自己診断は危険ながら、これくらいなら「インフルに感染し、潜伏期間を経て発症した」というものではないだろう(こんな症状で済むわけがない)。
だとすると単なる風邪か。
だとするとウィルスに抗生物質は効かない。
だとするといわゆる感冒薬を出してもらい、あったかくして寝てるしかない。
普通の人なら、気がつかないで通り過ぎてしまう程度のチンケな風邪かもしれない。
いや、そうだろう。じゃないと俺が困る。そして色んな人に迷惑をかける。

病院は空いていた。
先生の見解は(注:こちらからあれこれ言ったわけではない)やはりインフル感染ではなく、風邪みたいなので、感冒薬と胃薬を出すから、あたたかくして汗をかき、水分補給に気をつけ、まめに寝間着を替えるように…と言われる。外出は駄目です、と。
こういう時に一人だとしんどいんだよなあ、と思う。
まっすぐ自宅へ戻り、会社に報告すると
「午後からの会議は心配しなくていいから休んでて」という暖かいメールをいただき、申し訳ない気持ち。
役立たずのポンコツで申し訳ないです…。

その後は夕方6時までずっと横になっていた。熱は37℃台の上を行ったり来たり。
これは、先週頭の風邪がぶり返したのか。ちょっと調子が良くなったので雪の中、外出したせいか。
病人のくせに調子乗るな、ということか。
近年、何かちょっといい事があると、すぐに「この反動は何だ」と考えてしまう。
土曜日は井上夫妻と楽しく過ごしたので、帰り道雪が舞う中、今日の「反動」は何かと考えた。
きっとこれだ。とほほほ。

その後同じ雑誌を担当している相棒から、「今日の会議はつつがなく終わったので心配いらない」と、俺の担当ページの「初校が出たので添付しますが、急がないから体調が良くなったら見てください」というメール。
うう、ほんますんません。俺の方が親父みたいなトシなのに。

とはいえ何しろモニタすら数分と見ていられないので、どうもうしようもない。
ひたすら言われた通り厚着をして横なっていた。

夜10時過ぎ・11時ころに測ると、38.7℃、39.0℃が出た。
これはもう微熱ではないなあ、「高熱」だな…。
外科手術直後にこういう熱出たことあったなあ…とぼーっと思い出す。
あれ、俺体に何回メス入ったんだっけ…

白血病で免疫低下中ゆえ、医師からは「熱が出たり、何かあったらすぐ来てくださいね」と言われている。
救急車を呼ぶ事案かな、これ。

実際診療時間外のこうした「異常」の場合、救急車はともかく、タクシーでつまり「自力で」救急外来へ行くことになるだろう。
連れ合いの病気で何度も何度もあちこちの病院の夜間救急外来へ行った経験で言うと、あまり動く気になれない。
何しろ当直の医師はたいてい若い医師で、ましてや自分の受診している診療科の医師がいるとは限らない。そこから担当医に連絡してもらうにしても、診察は翌日からだ。
じゃあ明日の朝まで家で様子を見よう。こうなる、普通。

んじゃ明日の朝もし熱が下がってなかったら、普通の予約のない再来受診患者と同じように書類を書き、並び、採血とレントゲンを受け、ひたすら数時間診察を待つことになるんだろう。
現実にはこういうことだ。

またここ数日、えらく寒い。
その中、うちの目の前にある自販機まで、ふらつきを抑えつつ小銭を持ってアクエリアスを買いに一瞬外へ出て戻ってきた。ほんの一瞬…30秒も外に居なかったと思うが、背中に冷水を浴びたような寒気を感じた。
「うわあ、これはまずい」と思いつつすぐに部屋に戻り、厚着をして布団にくるまった。
チンケな感冒でありますように。
だとしたら処方された感冒薬、解熱剤で何とかなるはず。
あったかくして汗をかき、脱水回避のためのアクエリアスを手元に置き、目が覚めるたびに飲む。

まずいなあ、ただの風邪ならいいのだが、変な感染症やインフルの前駆だったりしたらどうしよう。
違う、それだったらこんな軽微な症状なわけがないと思いつつ、ネガティヴな方向へ考えが向かう。
仕事に穴を開けられないし、これまでも手術直後だろうがケロイドでボロボロだろうが、肺が穴だらけでドレイン差し込んだ状態だろうが、病室で仕事だけは納期をずらさずにやってきた。
ただ今回は取材がある。これは病室では出来ない。何とかならんもんか。

もう祈るしかない。
同眠剤を飲んで11時ころ灯りを消し、暗い中、連れ合いに声をかける。
「いつもいつも申し訳ないけど、助けてくれ…」


翌朝火曜、4時くらいに目が覚めて暗い中検温。
36.5℃。
おお! ひさしぶりの「平熱」だ。
次に8時頃目が覚めた時は汗びっしょりで、検温すると36.1℃。暑くて布団をはいでいたのでこんな体温になったようだ。
とにかく熱は下がったので、朝のもろもろに加え、下着からスエットの上下からすべて取り替え、その間にタオルを熱い湯で絞って体を拭く。気持ちよかった。

食欲が全然ないので、アクエリアスをまた外に2本買いに行って戻ってきた。昨日のようなすさまじい悪寒はなく、普通に寒い~という感じ。気がつくとめまいもほとんどおさまっている。
非常時に備えて「飲む点滴」をケースで買いだめしておいた方がいいな、と真剣に考えた。

何しろこんな風邪で熱が出たくらいで、めまいで歩けなくなるほど弱ってしまっている。でも、一番肝心な水分補給は買いにいかねばならず、汗をかいた衣服の取り替えも一人でやらねばならない。
今回は熱と頭痛、めまいで済んだ…というよりインフルエンザじゃなくて本当に良かった。
もしインフルエンザであればまず確実に入院だし、その前にもっとひどい状態になっていたはず。
そしてまた、他人様にご迷惑をおかけすることになる。

午後、何か食べないとと思いおかゆを作ろうと考えてやめた。まだ怠さが残っていて、カップ麺で済ませて薬を飲む。
2時半、体温は36.5℃。
6時半検温36.2℃。完全に熱は下がったもよう。
やれやれホッとした、大事に至らなくて良かった。
連れ合いの写真に合掌する。ありがとう。
たかがちょっとした風邪で、このスリルとサスペンスである。
健康な人からは大げさだと笑われるような事だろうが、これが白血球数3ケタ、CD4が200台の免疫抑制患者には大ごとなのだ。単なるちょろい風邪で助かった。
それにしてもだ。
じゃあもし、若くて健康な子があれほど咳をし、辛そうにしていたインフルエンザにもし感染したら…と、想像するだに恐ろしい。

夜に一件納期の予定があったが、事情をメールすると明日でいいと先方から言ってくれたので助かった。
明日は取材もある。
油断禁物、まだまだ寒いしインフルエンザも衰えていないので、注意しつつ…

ただ、やはり自分は守られてるんだな、と思った。
守られてるのなら、自分から命を捨てたり、あきらめることは出来ない。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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