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2013-03-02(Sat)

笑顔で仕事!

2013年03月02日(土)

年度末の追い込みが重なっていて、大変。
紙媒体は一段落している時期だが(この時期バタバタしていたら大変だ)、別な案件が今だにバタバタしている。それでも何とか今日一つめどがついた。やれやれ。
実はここ半月くらいずっと、熱が出たり下がったりが続いていて、何ともしんどい。
もっとも一番きつかったのは39℃が出た時だったが、奇跡的に、いやほんまに信じられないことに、取材の前日に平熱に戻り、取材にも無事に行けた。
それからまた数日して微熱が出て、またそれが続いている感じ。

熱に「うかされる」とよく言うけれども、何というか、常に頭がボーッとしている感じ。幸い39℃の高熱がおさまってからはひどい目眩がないのが救い。ただ、モヤがかかったような「思考状態」が、忙しい仕事の重なりで、さらに思考を混濁させる。
昔から知っていてつきあいのある友人知人は良く知ってくれているはずなんだけど、自分の場合割合にマルチタスク的なことが普通で、いくつもの案件を同時にさばくのはむしろ得意であった。
それがまあ病気とか加齢(笑)とかあるとはいえ、「あれ、これやったっけ?」「あ、これはもう送ったんだっけ?」とかおかしな事になってきている。

これはヤバい。
若い人が使う「すげえ!」とかの意味じゃない方で、つまり本来の意味でヤバい。

熱が出るってことは、どこか…それは体の内部の見えないところも含め、炎症が起きているとか、あるいは体に異物…それはウィルスとか細菌だったりとか、そういうものと戦っているとか、まあそういう「反応」の一つ。他にも理由はいろいろあるが、何しろこんな体なのでなにがどうなってもおかしくないし、自分でも何がどうなるのか、どうなってるのか全く解らない。

たとえば忙しいのもあるが気がつくと飲まず食わずで半日以上過ごしていたりして、その間に排尿一回だけ。でもって気がつくと軽く脱水になりかけていたりする。これは非常に良くないことで、もちろん以前は、神経質なほどそういった部分の自己管理には気をつけていた。
バイタルも病院で一日に何度も測る頻度までは行かないまでも、体温と血圧・心拍くらいは毎朝、就寝前は測っていたし、数年前までは全てを記録さえしていた。記録魔は自分の性癖である。

それが「ああ、体に悪い」と思いながらも、どうしようもないかたちで仕事をしなければ、文字通り命を削らねば生きていけないのは、何というか、因果というしかあるまい。

生きるために、命を削る。なんだこれ?

…そういう矛盾を自己に問う余裕すらなく、いや、敢えて問わず、「朦朧体」ながらとにかく自力で立つ。ふらふらしているので色んな人に「危ない危ない」と言われて支えられながら、立っている感じ。

ちょっと仕事のしかたを考えなきゃ、生きることと働くことと、何か本末転倒になっている。
生きるために働くのだが、自分の場合「幸いにして」働くことが好きなので、「不幸にして」働くことで生を削っている。
こういう体で働くということそのものが、もう他人様に迷惑をかけるうえでしか成り立たないのか。
そう思うと、働きたいというのが「病人のわがまま」に思えてくる。
だが現実に、では病人なら病人らしく引っ込んでおれと言われても、それは文字通り座して死を待つということになる。
朦朧とした頭でWEB関連の仕事を一つケリをつけたあと、その「ワーカホリック」、一種の酩酊状態が加わった状態でこういうことを考えている。

自分は働き過ぎだとよく言われるし、働き好きとも言われる。自覚もしている。
けれどクリエイティビティというものは、ガーッと量をこなすベクトルとは違うもの。
十何年か前、来る仕事を全て受け、結果自縄自縛ではないが睡眠時間を削り、働いていた。
そうしないと生活が成り立たなかったからだ。
その時、連れ合いに言われた台詞が今でも頭に残っている。
「あなた、いつも怖い顔をしてる」
と。
眉間に皺を寄せ、怒ったような顔をしている、怖いと言っていた。
その時は「誰でも真剣に仕事をしていればこうなるよ」と返したと思うが、その後何年経ったか、5年くらい前に連れ合いが友人にあげる水彩画を、そう、何の報酬もない自分の好きなように絵を描く作業をしているのを、反対がわから見たことがある。
彼女は笑顔だった。
もちろん下書きで微妙な線を描いている時にちょっと眉間に皺を寄せたりはしていたが、うまくペンが乗り、色を入れる段だったと思う。
彼女は真剣になると口をとがらせるクセがあって、面白いのは、団地に住んでいたころから俺や子どもたちに「ごはんできたよー」と言いながら味噌汁をお椀によそう、そのおたまをお椀に持って行くたび、同じように口をとがらせていた。よそうたび、その都度ニュッと口が前に出る。
それがおかしくて、俺は水彩画を描いている彼女を見ながら思わず笑ってしまった。
何で笑うと聞くので、口がとがることを話したら、消しゴムをぶつけられた。

仕事をずーっと、眉間に皺よせ怖い顔でやっていたのは、自分が「こうやりたい」ではなく他人様=お金をくれる人の「仰せのままに」、クリエイティビティなど一切必要ない、むしろ邪魔だというくらいの仕事ばかりやっていたからだったと思う。
それこそ数やってなんぼ、みたいな。
そりゃあストレスになるわ。
癌にもなるっての。

白血病という病を得てもう8年目になろうという今、8年前を思い出す。
10年生きた人は10%くらいで、きっつい化学療法をやっても再発したり、生存率はそんなもんだと解った。
今改めて、とりあえずこれだけの症状…巨脾と免疫抑制が出て、まあ何も無かったとは言わないが(ていうか何度か死にかけたわけだし)、「8年」目って我ながら凄いと思う(たぶん医師も思ってる)。
8年だよ。
ちなみに宣告から2757日だ。


せめて何とか、笑って仕事をしたい。
いや、仕事はどんな仕事でも笑ってやるべきだ、病人なら余計に。
笑顔だから不真面目だとか、難しい顔してるから真面目でデキる、ということもない。

昔、大好きな仕事をしていた時。薄給でコキ使われ肉体労働も多かった。
それでも残業時にゃ一升瓶で酒飲んで「ガソリン補給!」とか言いながら、時にはギター弾いて息抜きをしたり、冗談言い合って椅子から落ちるくらい笑いながら、キッチリ、仕事をあげてきた。
あの頃は、健康だった。

…何か話が妙な方向へ行ったけど、まだお世話になっている雑誌の校了が済んでいない。
でもって9日、編集を手伝った三条友美先生「寄生少女」発売記念の「お渡し会」に呼ばれている。
熱など気力で下げる。
何とか笑って「今」を乗り越えたい。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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