--------(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2013-05-05(Sun)

4年目

5月5日は、やまだ紫…三津子の4回目の命日。

P1000421.jpg
いつもお世話になっている、下鴨高木町の「明青」さんからお花が届いた。
毎年、ありがとうございます。
こちらが花を買いに出る前に配達が来てしまうという。

三津子、漫画家・やまだ紫が突然斃れて一週間ほどで亡くなってしまってから、ちょうど4年が経った。
今でもはっきりあの夜のことは覚えているし、忘れることは出来ない。
自分が癌宣告と余命告知を受けた時よりも、人生最悪の出来事だった。

一年間、写真に話しかけ、花と陰膳を絶やさず、何とかかんとか生きてきた。
こんな体だし、もう頑張って生きるモチベーションもない…と思ったことは一度や二度ではない。
そのうえ、その後も何度も何度も辛い体験を味わった。

それでもまだ生きている。
癌宣告から2821日目だ。
自身も病弱な体ながら俺を支えてくれた連れ合いが逝き、自分はまだ生きている不思議。
この虚無感、寂寥感、どうしようもない「やりきれなさ」を巨大な脾臓と共に抱えて、なお、
生きていけと言われているのだろう。
生かされている、ということだろう。

生きるのは本当に、正直めんどくせえ。

もうやめてえ、と何度も思ったし、今も少し思っている。
でも生きていると面白いことも楽しいことも、新しい出会いもある。
もちろん不愉快なこともそれ以上にあるし、人の気持ちや心を考えずに一方的にぶつけてくる輩もいる。
哀れだな、と思う。
俺なんか何も考えない人から見たらよほど哀れな人間だろうが、少なくとも、生かされているという気持ちを忘れたことはない。自分が出会う相手もそうだと思いたい。
ま、人を不愉快にさせる奴っていうのは、そういう事を微塵も考えてないんだけどね。

今日は穏やかに晴れたりうすく雲がかかったり、20度と暖かい京都。
おとなしく、故人を偲ぶ。
この日だから特別に思い出すということではない。
命日だお盆だという特別な日にしか思い出してあげないなんて、本当に死んだ人に失礼だと思う。

彼女は生前、「もし自分が死んだら」という話になり
「わたしは忘れられてしまうのが一番、悲しいと思う」
と言っていた。
俺は一日たりとも忘れたことはないし、これからもそうだろう。
そして彼女の残した素晴らしい作品は今でも、新しい読者が少しずつではあるが、増えている。
そのお手伝いもささやかながら、出来ている。

先日、小学館クリエイティブの川村さんから
「性悪猫が翻訳出版されることが決まりました」
というご連絡をいただいた。
詳しくは刊行時期など決まってからまたご報告するが、良い作品は時代や国境を越える。
ありがたいことだと、本当に、心から感謝。
忘れられることはないし、させない。
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

コメント

ご無沙汰しとします

胸を締め付けられるような思いで京都からの報せを読んでいた日々から
そんなに経つんですねぇ…
やまだ先生の遺された作品から受け取るものが、年を経るごとに違った
味わいになっていくのが面白くもあり、寂しくもあり…
ままならないからこそ、人生は過ごし甲斐のあるものなのでしょうかね。

次の上洛の折には、また楽しく一献傾けさせて頂きたく。ご自愛下さい!

Bunさん

ご無沙汰してます。
4年、ひとことで言うとそれまでですが…。
4年なんですねえ、もう。
今年は気がつけばもう4ヶ月が過ぎてしまっていて、それは一年の3分の1で。

やまだ作品は年齢を経るとまた別の角度や視点から気がついたり、味わいが変わったり。
本当に我が連れ合いながら、不思議な、希有な作家だったと思います。時代とか時の趨勢、時流とかに関係ないんでしょうね。
だとすれば国境も?
翻訳出版というのはお隣の韓国なんですが、詳細決まったらここでご報告します。

また、ぜひ一杯やりましょう。

お祈りしています

ご無沙汰しております。
以前、相方さんを白血病で亡くし、お声がけ頂いたものです。
時々、覗かせてただいてはお祈りしていました。
愛する人のメモリアルディを「忘れないこと」で過ごす。
私も全く同じだなぁ、と思いました。
この秋で3年目を迎えます。
昔の日付のものを見かけると、「ああ、この時はまだ生きていたな」と想う私です。
人様は「そんなことじゃ…」というけれど、私も忘れられたら悲しいと思う。
だから思い出にしないで一緒に生きてやる!、悲しみ尽くしてやる!とか思っちゃいます。
それでも、やっぱりおカラダが心配です。
どうぞくれぐれもお大事になさってね。
おふたりの平安を心からお祈りしております。
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新記事
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

広告
アフィリエイト・SEO対策
検索フォーム
プロフィール

シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

シンプルアーカイブ
リンク
RSSリンクの表示
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。