2013-05-18(Sat)

五月晴れ

2013年05月18日(土)
今週は京都も連日猛暑。
そんな中月曜病院、火曜会議、水曜某所へ今後のご挨拶、木曜取材、金曜も取材と、もうへとへと。
お、俺病人なんだけど…なんだこの忙しさ。

ま、でもやるんだよ。

今朝は早朝目が覚めたが、体調が悪くそのまま寝ようとして眠れず。
その後MLB、NYY黒田のTOR戦での好投を見つつ軽く部屋の掃除。
何しろ忙しくて、一週間ほど掃除や床拭きも放置。さすがに人体の上/下の出入り口を使う場所の衛生には気を付けているが、その他、気がつくと部屋の隅に猫の毛がわだかまっていたりする。こういう事は免疫上よろしくない。
黒田は8回2安打無失点だったか、6勝目。
防御率も1点台に入り、岩隈と共に見事な安定ぶり。勝ち星と三振ではダルビッシュがリードしており、日本人三投手の活躍は今後も楽しみ。

…と、いうわけで今日は昼過ぎに「なめくじ長屋」の劇画狼こと、おかみ書房代表・千葉君が来る予定なのであった。

三条友美先生の「寄生少女」は一ヶ月半でみごと1000部完売通販サイト)。
これで次作を出すことも出来る、その打合せと完売の乾杯(笑)も兼ねての来宅。

「昼飯でも」という予定通り1時過ぎに三条駅の改札から電話が入り、こちらも支度をして出る。
気温はさほどではないが、土曜なのか人が多い。
それにしても、見事な五月晴れだ。
青空が綺麗で、湿度も低いので気持ちがいい。
ただ観光客も多そうだし、木屋町や河原町方面へ行くのはやめて近場で昼飯を食い、駅中のコンビニで飲み物など買って、部屋へ戻る。

実は、千葉ちゃんは「寄生少女」のギャラを支払うと言ってくれていた。
俺はもちろん、好きで協力したことなので不要と話していたのだけれども、彼自身が
「著者には大手版元と同じパーセンテージの印税を支払う」
「編集実務その他、データ作成などもろもろの対価もちゃんと支払う」
ことを事前に頑として「約束」してくれており、こちらは
「じゃあ基本いらないけど、予定通りすぐに完売し、赤が出ない状態で、くれるというなら貰う」
と伝えてあった。(「寄生少女」顛末

その約束を果たすというわけで、本日、ギャランティ、確かにいただきました

「大丈夫なのか、もともといらんと言っていたし無理しなくても」と言うと、ちゃんと収支報告書をざっくり作ってきたのを、これが何とも言えぬ「ドヤ顔」で渡してくれる。
それによれば確かに「黒字」であり(まあ千葉ちゃん本人の労働対価が出たかというには疑問があるものの)、本人曰く
「こんなに楽しいこと、好きなことを自分の金で他人に迷惑をかけず、しかもちゃんと三条先生と白取さんには対価も払えたので全然満足です」という。
確かに、人にはゴルフだの野球だのカラオケだの、さまざまな趣味がある。だがそれはほとんどが「持ち出し」であり、彼は「楽しいことをやってトントン以上なら御の字」という理屈なのだろう。
それは、「ノーギャラでいいから」と協力した自分も、よく理解している。

金額的には公にはしないが、一応業界に30年近く居る立場として、この金額は「お仕事」として大手や普通の版元からいただいても全然おかしくない金額である、とは述べておく。
「いらねえから!」と断っても置いていくだろうし、アホみたいに頑なに断る理由は何もない。
なのでありがたく頂戴し、領収証を御礼と共にお渡しした。

それから、さあ「次」の話だ。

かねてより送ってもらっていた、三条先生の「次の本」の全作品コピーのファイル2冊を、改めて二人で確認。
作品並びの話や、描き下ろし・カバー案ほかもろもろの打合せをしつつ、最終的に双方納得の上、仮台割を作成。
途中もちろんバカ話や冗談も交えつつではあるが、今後の方針その他を確認して、最終的に仮台割を出力。
それから6時前に千葉ちゃんが三条先生へ報告の電話を入れるのを待ち、近所で一杯やろうかと出る。

こちらは自宅から徒歩1分、向こうは駅の改札へほんの数分なので、時間もたっぷりある。
10時近くまでがんがん食って飲んで大いに話した。

千葉ちゃんは最後の方で、俺の白血病を
「治すことは出来ないが、何かその助けになるような団体などへ、一万円でも寄付をしたい」と言ってくれたので、俺は
「それなら骨髄バンクへのドナー登録をしてくれ」とお願いする。
骨髄バンクは献血と同じように、軽い気持ちで登録をしてくれるのは有り難いものの、実際に適合した患者さんへ提供となると、説明を受けて断る人も多いと聞く。なので、登録してもし適合した人が出たら、出来れば提供してあげて欲しい、と伝えた。
俺の場合は親とも兄ともHLA型が適合しなかったし、そもそも慢性でこの病気のタイプだとそうした移植治療が功を奏すとは限らない。ゆえに今後も移植を受けることはないかも知れないが、千葉ちゃんの骨髄でひょっとすれば別の誰かが助かるかも知れない、と話した。

彼がなぜこういう事を言うかといえば、このたびの「寄生少女」の単行本に関しての謝礼=ギャランティについては、
プロにあれこれ頼んだ以上それなりの金額をお支払いすると約束したし、その決意で始めたんだから、今日支払いを出来たことで、お互い気持ちよくチャラで行きましょう。
でも、これまで一年ちょい、出版や編集のド素人が、専門学校や大学で教えてたりした人に無償であれこれ教えて貰ったということは、本当ならあり得ないことなんです、という。
そのことへの恩返しを、何らかのかたちでしたい、というのだ。
泣かせる話ではないか。

なので、俺に直接恩返しをするより、同じ血液腫瘍に苦しみ、もし骨髄の提供があれば助かるかも知れない人のために、その気持ちを役立てて欲しい…といって納得してもらった。
ええ話やな~。
ああ、またあいつのモテ計画に協力してしまった。

…というわけで、帰宅10時ちょい。
気持ちのいい一日でした。
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コメント

No title

本当にいい話ですね~。

Re: No title

> 本当にいい話ですね~。
ですよね~。
体調が悪かったのも吹っ飛んで、翌日もスカッと二日酔いも全く、微塵も無し。
ゆっくり休んでまた、一週間頑張らないと…と思います。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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