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2014-07-02(Wed)

室内にて、転倒す

転んだ。でも無事。
2014年07月02日(水)

京都は昨日に続いて30度超え。
右足が麻痺しちゃったとはいえ、とりあえず月末/月ハナは支払などもある。一昨日の夜中にマスクをして、なるべく人通りも減った夜になって近所のコンビニへ出かけた。

その普通なら信号待ち除けば片道2,3分の距離にあるコンビニまでが遠い。この「びっこ」状態、ちょっとマシになってきたかな、と一瞬嬉しい方向へ誤解するのだが、そういうのって大抵本人の希望的解釈で、だいたい勘違いの方が多い。慣れ、だ。慢性白血病も十年になると、いろいろ、いーろいろ、解ってくる。

だがこの足の麻痺、何で起きたのだろうか。
基礎疾患である白血病に関連しているのか、それとも体調が悪いことが増え、2年ほど前に比べると明らかに運動量が落ちたための「生活習慣」によるものかも知れない。
左手の小指と薬指の麻痺はもう何年も前に発生し、病院でもちろん相談したが、原因不明と言われて「神経の発達を促す」というアレ(ビタミン剤で、知ってる人はよく知ってるアレ)を処方してもらっただけ。当然何も改善されないし、麻痺状態に何年もいるうちに「適応」してしまった。
ミスタイプが多いのはこのためだが、それでも麻痺が発現した直後よりはだいぶましになった。ただ、左手は時折すさまじい激痛と共に「引き攣り」が起こる。足のこむら返りのような症状が、手の指に起こる。
もちろん両足にこれが出ることもあるのだが、手のこむら返りというかこの激痛は筆舌に尽くしがたいものがある。
見えない誰かに拷問を受けているようだ。
脂汗をかいて「うぐぐぐ」と声が漏れるくらい、すさまじく痛い。変な方向へ向かおうとする親指を、付け根を持ってその反対へ引っ張る。戻った直後、またそっちへ折れ曲がる、激痛と共に。これを治まるまで繰り返す。

左手の指の麻痺は結局「治療」は行われず今に至り、慣れ、こうして難儀しているわけだが、右足首の甲側に出た麻痺は、これと同じような現象か、あるいは白血病と関係あるのか無いのか色々と不明。
しかし症状が現実としてある以上、歩行に困難を来しているわけで、やはり不安この上ない。このままなのか、治るのか、あるいは悪化するのか。なぜ片方だけなのか。

考えても解るわけがないので、当然ながら今の時代ネットでいろいろ調べる。
そりゃあ調べるよ、逆に頑なに「調べない!」とか「見ない」って人もいるが、ネットって別に取って食われるもんじゃないよ、ただのツールだしこっちが使うもので、使われるもんじゃない。もっともウィルスや遠隔操作など文字通り「使われる」事案もあるが、そういう意味じゃなくて。
こちとらピーヒョロヒョロ時代から使って、ネットの進化も成熟も爛熟も腐敗もよく解らん状況=つまり今のカオスに至るまでずっと関わってきたし見て来た。誰かが何かを送り出していて、別の誰かがそれを受け取る、そのための便利なツール。
誰が何をどう受け取るか、その結果どうするかはその人次第です。

…で、麻痺が片方だけとなると脳を心配するが、「右半身」じゃなく「右足の一部=足首」だから違うと思う。素人の勘で。
右足のごく一部に麻痺が突然発症したという事は、その部位に何かが起きた(圧迫や打撲など)か、そこへつながってる神経や筋肉に何かが起きたと考えるのが普通だろう。素人の浅知恵で。
であれこれ調べると、足の動脈硬化、「閉塞性動脈硬化症」というのが見つかる。
これは喫煙や運動不足、冷えその他の色々な要因で起きるもので、他の部位の血管異常を併発していることが多いという。
自分の場合はソファに基本横たわっている状態、要するに肥大した脾臓が苦しいので長時間デスクワークが出来ないから、じゃあ楽な姿勢で仕事が出来るようにしよう、とした結果こうなった。
ゆえに仕事中、リラックス中、就寝中、主にモニタ類の方向である右を下にして横になっていることが多く、暑がりなので(これは道産子なので仕方がない、ほんとうにしょうがない)送風機というか筒状の扇風機で足に向けて微風を送っている=つまり「冷やして」いる。
これは実は非常に良くないという事は知っているので、タイマーで寝た後は切れるようにしている。

問題は生活習慣。
喫煙は「癌宣告」を受けたその当日にすっぱり、一日50~60本吸っていたタバコをやめ、今に至る。飲酒はやる時はざるのように飲むが、それも最近は楽しい酒の席だけで、家で一人でだらだらと飲むことはあまり無くなった。つまんねえし。なので飲酒喫煙はまあ…セーフだろう。

ただ、どうしても病気が悪化して貧血が頻繁に出るようになってからは、運動量がてきめんに落ちている。
外出はどうしても減少し、月に一度病院の往復以外は、せいぜい月に何度かのコンビニ往復だけになってしまった。室内での移動などたかが知れている。でも今の時代、人間それで生活出来てしまう。ネットスーパーはじめ宅配サービスが充実してきたから、病人には非常に有り難い。
しかし結果的にそのお陰様をもちまして家ではほとんど横になっているわけで、これ「寝たきり」病人と変わらない。

先に麻痺が出ている、左手の小指、薬指も朝こうして起きて触って見ると、やはり右手よりほんの少しだが冷たい。血流が悪いのか。右足の麻痺の方、体温の違いはよくわからない。

色々な医療サイトや患者さんのサイトなどで調べると、「びっこ」(差別用語かも知らんが俺がびっこなのだからしょうがない)は起きたり起きなかったりする…とあるが、自分の場合、外出時に他人からびっこと気付かれずに歩くことは難しかった。それでもここ数日では一番状態は良かったのだが、これも慣れか。

他には「下垂足」というのがある。
こちらの方がもっと近いかも知れない。
脳血管障害のほか、「対麻痺」「四肢麻痺」というものがある。下半身や両手両足に起きるものが「対麻痺」と「四肢麻痺」で、これらは脊髄損傷など、脊髄の障害でよく見られるらしい。だからこれではない。たぶん。
これらに対して片側の手だけ、または足だけに神経麻痺が見られる場合を「単麻痺」と呼ぶそうだ。
この単麻痺の場合、通常は末梢神経由来ということ。
これは完全に「どこが痺れたか」によって神経を特定できるが、俺の場合は足の甲側。ここと親指と第2趾の間などは、腓骨神経の知覚領域になるらしい。

難しいことは省略して、そういえば以前から寝ている間に右膝の外側ばかりを圧迫していて、気付いたら足首に力が入らない…という麻痺が発現したことがあった。
正座や同じ姿勢をしていた後の軽い痺れのような感覚。もちろんすぐ治った。
すぐ治ると、忘れちゃうんだな人間。

今はっきりと自分で知覚できる麻痺は足の甲の外側で、要するにかかとをつけたまま、つま先を持ち上げられない。
「足首の背屈障害が起こるとどうなるかというと、足首を上に持っていけなくなる(足の甲側にそらすことができなくなる)ので、歩行時につま先がつっかえやすくなります。また、スリッパなどが歩行時に脱げやすくなると言うことで気付かれることもあります。
これを下垂足と言います。」(「下肢のしびれ、痛み」

ありゃ、これか。

「下垂足があると歩行がしづらくなるので、装具を使用することがあります。
通常は時間経過(数週から数ヶ月間)とともに回復してきますが、障害程度が強いと手術が選択されることもあります。 」


だそう。
これは症状としてはもっとも現状に近い。「そうそう、これこれ!」という感じ。
ただし
「下垂足の原因としては、足関節背屈筋群の損傷や、筋性疾患、末梢神経障害、脊髄性疾患、脳性疾患などがあります 。」
とあるから、いずれにしても血管造影とか神経の検査が必要になりそうだ。
片側といっても一部分だから脳じゃない、とは限らないわけらしいし。(医学書院「こんな時にはこのQを! “問診力”で見逃さない神経症状4」

もっとも自分の場合は通っているのは大学病院なので、また別の科に廻して貰い病院へ通う日が増えるだけなのだが、とにかく元の病気がこれでこういう経過で血液の状態はこれで…ということが電子カルテで共有されており、他の何科の医師でも同じデータが見られるというのは有り難い。
事前にある程度「この人はこういう患者さんでこういう病歴か、長くねえな」という事も解るだろう。正直客観的に見て、自分が医者ならきっと「こいつ長くねえな」と思うもん。
その上で、できるだけ今はまだ目の前に生きている患者のQOLを考えてくれればそれでいい。

何も健康なアラフィフの男に戻せ、ジョギングが出来る体に戻せ! マラソン走りたい! 宇宙行きたい! とかそういう世界じゃないんだ、と。
ほとんど寝たきりで治る見込みも希望もなんにも無い白血病患者だけど、せめて、歩くのに支障のない程度に戻して欲しい、出来ませんかね、というただそれだけの話。何の贅沢でもないし無理も言ってないと思う。
「ダメですね、戻りません」というなら杖でもつくしかねえ。
いずれにせよこれは検査しても貰わないといかん。


そんなこんなで落ち込んでいると、昼前、頭上のエアコンからまた水がぼとぼと落ちてくる。
ここ半月くらい、ちょっとずつ落ちてくる。最初は気がつかなかったが、だんだんと真下のソファの背にぼと、と水滴が落ちる音がするようになった。
常時出るわけではなく、どうやら外気が上がると温度差で室内の熱交換機から水が多く発生する、それがダクトからうまく排出されない…なのか。
まあ、こっちなら医学と違って多少経験がある。
しょうがないのでいったん消して、吹き出し口をビニール袋で養生し、手動式真空ポンプを持ってベランダに出て、排水ダクトから空気の抜き差しをする。東京に居た頃、突然エアコンから大量に水が落ちてきたことがあって何万かかかって以来、だいたい年に一度はこれをやっていた。これやっとくと高価な修理頼まなくて済みますよ奥さん。

でダクトにポンプを突っ込んでゆっくり押し込み、早く引き抜く。それを数回繰り返してポンプを抜くと、たいてい詰まってるものと水がドバー…と思ったが何も出ない。
何でじゃ。
何度かやっても、そもそも奥まで空気が届いてる感がない。途中で漏れてる感じか。
ダクトはけっこう長さがあるし、とにかくクッソ古いので、どこで何が詰まってるか、また途中で蛇腹が断裂して空気が漏れてるとか、色々あるのかも知らんが、どうやらあまり効果が無いのは確か。

とりあえず首にじりじりと照りつける日差しと、乳酸の溜まった腕の疲労感と、これは直ってないわな、という確信に近い予感と同時に虚無感を感じつつ、粛々と片付けて部屋に戻る。こらかんわ。
ユキがガラス越しに二本足で立ち、その一部始終を中からじっと見ていた。
「暑いのに大変だね」という顔ではなく「何してんの出して見して!」と口が動いていた。

結局エアコンはその後水滴が垂れてくるのを下に紙を敷き、日中の一番暑い間を凌ぐ。何かいろいろ疲れたよパトラッシュ。
こっちは生きてくだけで精一杯だし。

と思いつつベランダのゴミや少量の汚水や養生袋を入れたゴミ袋を持ってソファから台所へ向かおうとして、サンダルをつっかけたら転んだ。
両手がふさがっていたので受け身が取れなかったが、幸い平らな床に落ちたので、右肘の打撲と左膝下あたりの軽い内出血で済んだ。良かった、テーブルの角で頭の鉢とか割らなくて。事件になっちゃうよ、事件に。

右足にサンダルがちゃんと履けてなかったみたいで、麻痺のせいで足が思っていたより上がってなく、サンダルの先端が床にひっかかった。それにつられて足を取られ転倒。実に原因と結果がはっきりしている。
間抜け、である。

室内でコレだと外で倒れたら、内出血では済まないな。骨折か下手すると…。
やはり大人しく引きこもっているしかなさそうだ。

そんなこんなでいると、先日楽しく飲んだ台湾人のGくん…いやもう呉(日本語よみでゴくん、台湾ならウーくん)くんでいいのだが、彼からメッセージが届いた。
俺がビッコ状態というのを知って、「買い物とかあったら近いし気軽に言ってください」「そのうち鯨の刺身持って遊びに行きます」と有り難いお言葉。
いや行く行く、鯨の刺身あるなら俺が行くよビッコひいて。

こういう人たちのためにも、ちゃんと生きていなきゃ。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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