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2015-05-11(Mon)

ヘモグロビン値9.8

2015年05月11日(月)
今日は血液内科受診日。
12時には採血してなければならないが、処置室へ行くとしても11時半出だな…といわけで着替えて病院へ。

今日は暑くなりそうな気配。でもこの時期の新緑は本当に気持ちがいい。目にも心にも、たぶん体にもきっとよろしい。
五条通りを渡ってバス停前で直進してきた空車を拾い、病院へ行って貰う。
自分でそうして歩いている感覚だと、前回と同じような体調だろうか。息切れもなく、ピボットターンとかしなければ目眩やフラつきもない。日常そういう動作をすることはないだろうと思われるかも知れないが、意外とあるんだなコレが。
すたすた歩いてたのに「あっ、○○忘れた」なーんてビシッとブレーキかけてUターンする時なんか、ぐらりとする。気をつけているつもりでも、別の方面で気をつけなかった結果=忘れ物とか、不測の事態が起きることもある。

車中、世間話で病気の事などを60代と思しき年齢の運転手さんと話した。健康診断のレントゲンで肺にもやっとしたものが映ったそうで、今度検査に行くとのこと。俺も血液の病気で免疫が下がり、肺炎やりました、しんどいですから早めに検査行った方がいいですよ、と話す。
ただレントゲンは影絵というか一方向からの合わせ絵みたいなもので、ちゃんと調べるにはやっぱりCTとかMRIの断層取らないと…と、俺自身が先生に言われたこともお伝えした。

病院で再来受付をし、そのまま2回北の処置室へ入る。
「体調どうですか」と看護婦さんに聞かれたので、「慣れもあってよく解らないですが強い貧血みたいな感じはないです」というと「(輸血に備えて)ルート取ります? それとも採血だけにしておきます?」と聞かれる。
一瞬考えたあと体感を信じて「じゃあ採血だけで」とお願いした。採血台で右腕内肘から試験管3本。止血5分タイマーで終了、あとは診察時間まで1時間ほど待つのみ。
時計を見たらちょうど12時だった。

とりあえず、病院へ行くときはなるべく同じ条件にする事にしている。つまり採血は空腹時で一定。
採血終わったし、じゃあ飯か…と思い1階のレストランへ行くと、今日は珍しく行列があまり長くない。ホットドッグとラテも魅力的なのでチラっとドトールを見るが、テイクアウトがある分むしろ職員も含めた行列が長く、結局レストランの方へ並んだ。
列はサクサクとすぐに中の丸椅子に進み、5分と待たずにテーブルに座れた。ミニ天丼とうどんセット。うまい。何というか「間違いの無いお味」。
ゆっくり食べつつ廻りを見ると、食い終わったジジイが爪楊枝でシーハーしている。「うげえ」と思い視線を横に移すと隣のババアも同じだったので辟易した。どいつもこいつも…(笑)。しつけ、というものを受けていないのか。それとも加齢でふてぶてしくなったのか。両方か。

食事を終えてレストランを出る時に、前に会計を済ませたおっさんが自動ドアを出たらなぜかその場で急に立ち止まり、危うくぶつかるところだった。ウワッと思い危なく避けたのだが、フラっとした。貧血時だったら危ないところ。
ほら、やっぱり日常にピボットターン場面、あるやんか。
危ねえな、と思い睨むと睨み返してきやがるところを見ると、自覚がないんだろう。もうね…、たまに外に出るとね、世間様ってのはほんまにもうどいつもこいつも次から次へと。
若い頃なら張り倒してるが、まあ俺の血の気も少なくなってきたわけで…。

病院の玄関に移動すると、珍しく椅子が空いてたので一番端に座って一息。通る人やドトールに並ぶ人を食休みに眺めつつ、今日の感じ…体感だと輸血は無さそうだなー…とぼやっと考える。
そうして30分くらい、往来を眺めていたが、心配していた下痢も来ない。なんだこれ、すこぶる好調って奴じゃないのか。こんなひでえ病気なのに、これでいいのか。
そのうち1時になったので、2階の外待合へ移動。
今日はなぜか採血の方が混んでるようで、まだ並んでる人がいた。回廊を見下ろす椅子も埋まっていたので、血液内科の外待合の椅子に座る。そこでちょっと軽くうとうとした。

今日の予約時間、予約票には「1時すぎ」というアバウトな印字がなされている。前回みたいに激混み、という感じじゃないから、今日は2時までには…と思っていたら、1時半ころ「診察室へ」と端末に表示されたので慌てて診察室へ移動。

K先生に挨拶をすると「体調の方はどうですか」と言われるので、「悪くはないと思うんですが…」というと「採血の数値もね、全般にいいですよ」とのことで、出力を見せていただく。
何と白血球数1170。好中球数も63%だ。
おおお! こんな数字、抗がん剤治療中のステロイド効果を除けば何年ぶりだろうか。4ケタなんかいつ以来だよ…と軽く感動。
あとヘモグロビン値は前回の8.6から9.8まで回復していた。
凄い。

血小板数も65000まで増え、若い血球もちゃんと作られているようだし、脾臓の機能亢進を抑えた効果が現れていると言えるだろうという見解。
つまり、ほとんど癌化した造血細胞が懸命に作った血を、これまでは巨大化した脾臓が取り込んで壊してたのに、放射線照射で脾臓が縮小。結果的に少ないながらもまともな血球が出回るようになった…という理解でよろしいでしょうか。
K先生は「そうですね、心配していた溶血もおさまってきたようで、血球も全般的に増えて来てますしね」と数値を示しつつ言われるので、こちらも「いやー良かったです」と思わず笑顔になる。
本当に良かった…。
良かった、というより良いことだ、これが続いて欲しいという気持ち。

あとは、脾臓を触診していただき、「全体的に柔らかくなってますね、まだ効果はじわじわっと続いてるのかも知れません」ということ。
その後、半分世間話で水分や食事は普通に摂っていられるのだが「運動不足で、糖尿とか心配にならないでしょうか」と聞くと「確かにそうですが、今のところ数値を見る限りでは大丈夫です」ということ。
あと俺のような血が壊れるような病気の場合、HGBA1Cのような指標はあてにならないそう。
あれは健康な人や、糖尿の患者のちょっと長いスパンでの血糖値の変化を判断する指標の一つだ。連れ合いが膵炎で1型糖尿病に苦しめられていたので、一通り一緒に「教育」を受けたし「勉強」もしたっけ。
でも俺みたいな血液腫瘍の人にはまたそれなりの、別の項目や判断基準があって、それはもちろん専門医である先生にお任せしておけばいい。
いや、生活習慣には病気じゃなくても気をつけないとアカンけど。

他は炎症反応が0.5、前回0.6その前が1.0とたいしたレベルではないものの、普通はこれ0.1だからなあ。でも大きな感染症もないし、何より血球の状態が良いということは数値ではっきり出ている。
素直に有り難い、ありがとう、という気持ち。

先生はもちろん「輸血の必要もないですし、次回…どうしようかな、月末だと来週呼吸器もあるから毎週になっちゃいますけど」というので「いえ全然、毎週でもむしろこちらは安心なので」と話す。それは本当。
今の感じだと、去年の今ごろみたいな感染症感染症でふらふら、貧血も進んでふらふら、体調ボロボロで歩くのすらしんどい…という状況ではない。輸血頻回状態からもとりあえず脱した。でも、経過観察のスパンを延ばすのはちょっと待って、という気持ちがある。こっちもだてに白血病患者十年超えじゃないので、調子に乗ると痛い目に遭う、文字通り。

次回は月末25日になり、その時の採血で良い状態が続いているようなら、その次を呼吸器の週と合わせるとか、スパンについてはまた相談しましょう、ということになった。
処方箋などをいただいて、お礼を言って診察室を出て、処置室で看護婦さんに「大丈夫でした、9.8もありました」と報告する。「おおすごい!」とか言われる。12くらいが俺の年齢だと標準なんだけど、4~5台で輸血輸血…と来ていたので、夢のような数値ではある。
看護婦さんたちにもお礼を言ってから一階に下りて会計に並び、処方箋を薬局にFAXして病院を出た。

2時前で、陽射しがけっこう強い。でも真夏のようなうだる感じではなく、爽やかで心地よい暑さだ。
これはむしろ、浴びたい日光。
さっきのジジイは蹴りたい背中。
陽射しが心地よく、東山の緑も目に気持ちが良い。が、体調が悪くないとはいえ自分が重病人であることに変わりはない。調子には乗らない。乗るとたいてい悪い事になるのを経験則で知っているから、通りは注意して渡り、歩道も歩行者や自転車に常に注意しつつ歩く。

陽気がいいので人通りも多い。もっとも京都は一年中賑やかではある。病人の歩行者にとって自転車はオールシーズン走る狂気いや凶器でもあるので注意。さらに今の時期あたりから怖いのが「ババアの日傘」だ。
あれ、目の横ギリギリかすめられた事何回もあるからなあ。帽子ひっかけられた事もあるし。とくに日傘ババアが二人連れ立っている場合は、おしゃべりに夢中で向かいから来る歩行者に全く無遠慮な事も多いので辟易する。今さら日焼け気にするトシかよ! と心中突っ込みを入れつつ首を傾げてよけねばならない。ほんま迷惑千万。連れ合いの「ああせけんさま」という作品のタイトルを思い出す。

熊野前のスーパーで買い物をして、出てきたところの瀬戸物をちらっと眺める。いつもここには靴や瀬戸物や野菜などの出張販売、たこ焼きみたいな屋台とか、古書ワゴンが出てることもある。
瀬戸物は安くてちょっと面白いものがあったが、いかんいかんモノは増やさないこと、と戒めて東大路へ戻る。
断捨離とかそういう事じゃなく、残り数年か知らんがそう遠くなく死ぬってのに、がらくた増やしたら後の人が困る。
当然瀬戸物はすっぱり諦めて買い物荷物を提げて東大路に戻り、ローソン前で信号待ちしてた空車を停めて、帰宅というわけ。うがい手洗いなどをしたら2時半。
輸血が無いとこんなに早いか、とホッと一息。ありがてえ。

洗い物をしながらちょっと瀬戸物のこと、和風カレーなんか盛るのにちょっと良かったなあ、とか思い出す。
引っ越しのたびに大量のモノを処分してきた。
それらは体力など色々余裕があれば、こつこつネットオークションや業者に来て貰えばそれなりに金になったものもあったと思う。でも全部「処分」して貰った、しかも金を払って。しょうがねえ。
そうまでして身軽にしてきたのに、余計なものを持つことはない。
ついこないだも、知り合いが中古ギターをくれると言ってくれたのを、思わず貰う寸前で断った。
中学生の頃始めたギターは、昔は我流で耳コピー(冗談抜きで耳コピー能力には自信がある)だったのを、30過ぎてからせっかくコードなどを練習し直したのに、ここ数年で左手の指が麻痺して運指もままならなくなった。ドラムセットは元より所有していない。
でギター2本、ベースも2本、「処分」してもらった。楽器屋に持ち込めば何万かにはなったし、何も捨てなくてもと今ではちょっとだけ後悔している。
そういうものは後悔し出したらキリがない。
一眼レフ類も一式次女にあげてしまったあと、ミニ三脚とマクロスライダーがなぜか出てきた。けっこうブツ撮りには重宝したし、いい値段したものだが、それも「処分」の山に埋もれた。
今けっこう高値のファミコン時代からのゲーム本体やソフト類もあったなあ。最近また人気で、元プレスもそれなりの値段がつくLPレコードも数百枚あったし…とか。
引っ越し屋の子らがそれを知ってたらけっこういい稼ぎになったはず、あの後。
今、壁には未練がましくドラムスティックを2本飾ってある。ま、叩くことは二度とないだろうけど。
第一筋力と持続力がもう無い。
断捨離なんか意識せずとも、こういう病気になると「これは要らないな」とかスパッと踏ん切りがつく。
ちょっと状態が良いと、ついつい余計なモノへ関心が行くが、どっこいもう調子には乗らない。

ただ、「生きる」というそれ一点だけになるべく集中。
そしてたま~に気張らしが出来れば幸い。
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コメント

No title

すごいです!脾臓への放射線治療がよかったのですね。CLL患者にとっては、すばらしい情報です。この状態が安定することを祈っております。

Re: No title

ありがとうございます。
放射線終えてから3ヶ月ですが、まだじわじわ小さくなってるみたいだそうです、脾臓。
下は骨盤まで、本当に赤ん坊よりでかいのを腹膜内に入れてたようなものが、
ここまで小さくなってくるとは正直、予想してませんでした。
元の病気はともかく、体感でしんどさがずいぶん軽減されたのは良かったです。
何より、胃含めた内臓の圧迫が減って飯が食えるし酒も飲めますから(^^;)

お大事に

体調良くなられて本当によかったです。
これからもお大事になさってください。
COM傑作選、近くの本屋さんにあったので
今度買います!
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
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