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2015-09-29(Tue)

入院と緊急手術決まる

2015年09月29日(火) 皮膚科~形成外科受診。


この日は皮膚科の診察日。
ゆうべは早めに薬を飲んで、念のために8時にスマホのアラームを設定して寝た。
今朝はそのアラームが鳴る直前、まさに8時前にぴたりと目が覚めた。
今日は9時50分が予約時間。9時過ぎに家を出ればいいか、という計算。朝は道が混むので、渋滞にあたることもあるし。
病院は待たされる事はあっても、こっちが遅れると不利益を被る事が多い。

予定通り支度をして出て五条からタクシーで9時半過ぎに病院着。
採血も何もなく、とにかく生検からまさかのメルケル細胞癌確定、頭部MRI、PETと転移が無いか確認のために受けた検査の所見と、今後の治療方針などを伺う。
10時前、ほぼ時間通りに皮膚科I先生の診察を受ける。

昨日血内のK先生からPETの結果をざっくり「大きい転移は見つからなかった」という見解は聞いていたが、それは「1cm以上などの大きな転移が無かった」という意味であり、転移自体がなかったというわけではないそうだ。
逆に言えば「1cm以下の小さな転移は見つけられなかった」という言い方も出来る。嫌な言い方だけど。
なので、こうした場合は通常腫瘍そのもの、患部を切除する前に、一番近い流れの先にあるリンパ節=センチネルリンパを取って、そこに転移がないか調べてから、今ある「患部」をどれだけ取るかを決めるという。
さくっと切って塞ぐというものではないため、一泊か二泊くらいの入院で行うものだそう。この検査のためのリンパ節切除術自体は、十年前の白血病確定診断に至る中でもやった経験がある。あの時は脇下だか肩のあたりだったか、ただ今回は顔の、患部=左瞼からの流れの先にある一番近いところ、ということらしい。

それは別にいいのだが、また手術日の日取りが取れず半月先とかになるという。
いやいやそれは困る、その間に転移したら本末転倒でしょう、そもそも生検からだけでももう一ヶ月経って、経過も写真撮ってあるけど明らかに日に日に大きくなってるし、瞼取る方が緊急では…と俺にしては珍しく食い下がった。
通常は顔だし、転移を確認してからどれくらい取るかを決めるということなのだが、それでは通常の手順とは異なるけども、先に瞼の方を取って貰うよう形成外科の方に診てもらって相談して貰いましょう、と言っていただく。
我が儘を言っているのかも知れないが、「メルケル細胞癌」でググってあれこれ調べたら誰でもこうなると思う。専門家に対して意見とかそういうおこがましい事じゃなく、瞼より命の方が大事なので、という話。

先生はそのあたりもご理解いただけた様子で、すぐ他科紹介書類を作ってくれた。
何しろ悪性度が高く転移も多い癌なので、チンタラしてられないというのが本音である。
普通の人は瞼を取られたくないから、どうしようもないという確証が得られるまで「抵抗」することもあるのかも知れないな。まあそっちが普通か。
でも俺の場合は瞼なんか命に比べたら惜しくないし、この一ヶ月での「成長」を見るに、もう遅いくらいではないかと。こうしてる間にも癌細胞は増殖してるんだから、転移までの時間を与えたくない。

で、I先生は緊急性と患者本人~=俺の希望も考慮して、「通常の手順とは違う」けれども、とにかく先に患部の切除を依頼しようと。もちろんそのあとでリンパ節転移なども調べるし、この皮膚癌に関してはこちら(皮膚科)が専門なので、形成外科の先生とも相談しつつ今後診させて貰いますから、とのこと。
なので今日どの先生になるか解らないけど、今後形成外科と同じ日に皮膚科の診察も入れておくからと言って頂いた。ありがとうございます。こっちも切実なんです。
お礼を言って診察室を出た足ですぐ、4階の皮膚科受付で紹介書類を出して受付をする。
「凄く混んでるので…」と事務の女性に済まなそうに言われた。そりゃあ、予約患者の合間に飛び込みは入れられるから、何時間か待たされるなんて普通のこと。大丈夫です。そんなの慣れてるし、この悪性度の高い癌を何日も放置しておく方が怖い。
で10時過ぎから回廊ベンチでこれからどれくらい待つかな、と思ってたら割とすぐ呼ばれる。
形成外科科はK先生という若い先生だった。
電子カルテを見つつ、状況は「皮膚科の先生からだいたい伺いました」という事で瞼や首まわりのリンパなどを触診され、腫瘍の大きさを測ったり、患部の写真を撮られ、形成外科内でも瞼の専門の医師を呼ぶので一旦外で待つように言われて、11時過ぎにいったん出る。

すぐ前の椅子に大人しく腰掛けていると、しばらくして中で誰かが来て相談している気配。それから影が一つ去ったあと先生が顔を出し、ちょっと待って下さいねと言って、次の予約患者らしい小さい女の子と両親が入り、十数分経って出ていった。
それから数分して再び呼ばれて、診察室へ。

とりあえず、この癌は悪性度が高く転移しやすい危険なものなので、通常だと腫瘍の周囲2cm余裕を持って切除するのが好ましい、と。
ただ俺の場合場所が瞼なので、そうなるとほぼ瞼を全て切り取ってしまう事になる。それは美観もあるが機能的に問題だし、形成するにしても大仕事になる。
なので、通常はセンチネルリンパを調べて、切り取る大きさ=マージンを決めるのだそうだ。
今回は順序が逆になるので、まず1cmほど周囲を切り取り、それを生検に出す。その端っこまで癌細胞が出たら、さらに再手術で周囲を切る事になるが、出なければとりあえずそれで切除は終え、下瞼の皮膚を持って来て、顔の皮膚などを寄せ集めて上瞼を形成する手術をする、という。
下瞼の皮膚はいいけど、他の部分寄せてって…。
「ひょっとこみたいな顔になりませんかね」と半笑いで言うと、「いやひょっとこみたいにはなりませんよ」と真面目な表情で言われたので、「ひょっとこには…なりませんか」とこちらも答えた。
コントみたいだなとちょっと笑いそうになった。極限状態は、時に滑稽に見える事がある。これは長年の修羅場から得た教訓である。

先生は冷静に紙に図を描いて、
「えー今このようにまぶたのここに腫瘍がありますね、それをこういう形で切り取って…」と解説してくれた。何か質問はないかというので、「入院期間はどれくらいでしょうか」と聞く。
最初の切除の生検結果に一週間、同時にセンチネルリンパの摘出ではなく今回は薬剤を注入し染色する方法を取るそうで、それらで癌の転移やより広い浸潤がなければ、形成の方へ以降。なので最短だと今月末くらいには退院できるという事だった。ただ、最初に切った瞼の端にも癌細胞が到達していたら、さらに切除範囲を拡げる手術が追加になるので、その場合はもっと長くなるでしょうと。
あと顔、眼球廻りなど微妙な部位の手術になるため、麻酔は全身でという事だった。局所でちょきちょきちくちくやられるの、痛みはなくても「見えてる」のかなあ、気持ち悪いなあと思っていたがさすがにそんな事はないようだった。
全身麻酔での手術なら2回くらいやってるので別に問題ない。

で入院は金曜…2日、その日にカンファレンスを行い、翌週月曜…5日にはもう切除手術を行うということになった。
こちらも早ければ早いほど助かる確率が上がるわけだから、嫌も応もない。お願いしますということで、入院申し込みの書類をいただき、採血を受けて行って下さいと指示票を貰って診察室出た。ちょうど12時ころだった。
2階の採血室で数分待って、形成外科指定による試験管4本の血を採られて、会計に並び、入院受付の番号レシートを取って、やれやれと椅子に座った。

入院受付ではだいたい本人とその家族とか、2人3人がカウンタで何やかややっている。やれあれは必要かとか、何がこうだとか色々「後で病棟で聞けよ」というような事を質問責めにしている人もいる。でもしょうがないよ。不安だろうな。
こっちはもう何度目の入院かとっさに思い出せないくらいなので、順番が来てカウンタでその旨話し、病院案内とか入院のしおりみたいなのも要らないので…と言い、申込書類の数枚綴りだけ受け取った。
あとは家で持って行くものの用意だが、それも今年2月に退院した後押し入れにしまったのを出して、仕事関係のPCなどを最後に詰め込むだけになっている。

しかしまあ、今年はもう入院はないと思ってたのになあ。
免疫が低下しているから、感染症などいろいろあるだろう事は覚悟していたが、まさか皮膚癌とはねえ。しかもたいそう珍しいという…。何でこう珍しいものばかりかねえ。
地下のローソンでおにぎりと夕飯の弁当などを買ってそのまま帰宅。

とりあえずお袋に報告の電話。
その後薬局が昨日FAXした処方箋の薬を持って来てくれるが、処方箋のオリジナルがどこを探しても無い。あれ、ひょっとして間違って捨てたか。そんなわけない。こんな事一度も無かったのに。
結局見つからず、配達の男性が薬局に電話してくれ、向こうが再発行だけ本人が申し込んでくれれば、後はこっちで取りに行くと言ってくれた。薬は受け取り、病院へ電話してその旨連絡。
今日は処方箋を作成してくれたK先生は外来ではなく病棟。何とか連絡がつき、再発行はしてくれるが、時間まではちょっと、という事。いやもうほんますんません。病棟での先生方の忙しさはよぉぉぉく、存じておりますけれども。
その後4時まえに連絡があり、明日なら確実と聞き、薬局にも連絡してくれるという。ありがてえ京大病院様。再発行手数料が700円と消費税かかるらしいが、それは合算して請求してくれるそうで、ほんますんません京大病院様。ええ病院や。

しかし処方箋を紛失するなんて事は今まで一度もない。
俺はやはり動揺しているのかも知らん。
友人知人からも何人からか、心配の電話を貰った。申し訳ねえ。でもありがてえ。
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祈ご好転

ふとしたきっかけから、何年も前から時々読ませていただいている者です。現在直面していらっしゃる状況について、外野から口をはさめるようなことはありませんが、手術によるご好転をお祈りしています。

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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
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