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2016-11-13(Sun)

微熱続き

2016年11月13日(日)


土日の病院は当番の先生も少なく、全員の処置をこなしていくのも大変そう。
俺の場合は血球減少がまだ治まらず、ヴォトリエントをやめているのに白血球が少なく「病室から出るな」状態。
飲料は自前で補給しなきゃならないので、せめて自販機まで行けないか聞いて貰ったが、担当医がいないので何とも言えない=現状維持という事で、日勤担当のナースBちゃんに「申し訳ないっす」と500円玉を渡して、エレベータホール前の自販機でお茶を2本買ってきて貰った。

処置は昼食後なかなか来ず、結局3時頃になった。
俺は易感染というか好中球数が300を切るという「免疫抑制」状態なので、処置室で他の患者さんと接触するのも避けたく、部屋に来ていただく処置が続いている。

血球減少はHGBが7台、血小板も3万台とやばい数値。
これ血内だとためらいなく輸血されてるなあ、と思いつつ、採血や点滴ルート交換のたびに血が止まりにくいのを実感している。
採血でよく使う右の内肘なんか、3箇所ほどの内出血後が青々とある。半袖で外をこれで歩いてると職質されそう。
というような冗談を書けるのも、昨日今日と下痢がようやく治まって、とりあえず熱も解熱剤でコントロールできるようになったから。

火、水、木曜あたりが一番しんどかった。
高熱が出て、夕方には嘔吐、飯はほぼ食えずついてくるゼリーのみ。ほんま大変だった。
月曜からは一日四回の抗生剤点滴が続いており、朝6時、昼12時、夕方18時、真夜中0時。
点滴は一時間だから、夜中寝てる間にそっと外して貰っていたが、ここ数日は1時ころまで起きていて、外して貰ってから寝るという感じ。でもう6時には採血と点滴で起こされる。
当然寝不足気味になり、日中空いた時間にウトウト…朦朧。汗びっしょり。

そんなこんなも下痢が引き、高熱が微熱になり、それも解熱剤で平熱にコントロール出来るようになり、やれやれあとは血球だけかという塩梅。しかしこれがなかなか回復しない。
左目、眼摘して皮膚移植した部分…被弁というが、そこの内側(鼻梁に近い縫合部分)から内出血が見られるようになり、出血が止まった血抜きの穴からまた出血するようになった。
それと、手術からもう二ヶ月経っているのに、右大腿部の移植用皮膚と肉や血管を切り出して縫合したところ、MRSAはもう治ったのに穴があいたまま。下の肉が盛ってきてくっついて、皮膚が再生していくのを待っているが、とにかく治りが遅い。
毎日、左目部分と右足部分を形成の先生に「処置」してもらう日々が続いている。
主科はケモ(化学療法)に移行して皮膚科になっているが、今は副作用がヴォトリエント3錠では強すぎた事が判り、中断して採血で様子をみている状況。

でも生きていればこそ、いい話もある。
金曜はおおかみ書房の千葉ちゃんが、一緒に作った本の著者である中川ホメオパシー先生お二人を連れて病室に来てくれた。小学館「裏サンデー」制作の鈴木社長もご一緒。鈴木さんはいつもおおかみ書房が本を出すたび、十部!ずつ買って「布教」してくださっている、俺たちにとって「神」である。
なのにお見舞いに来ていただくわ、泉エヴァースさんが立ち上げてくださったクラウド・ファンディングにも協力していただくなど、ほんま神です。

皆さんには事前に病棟の許可を貰って、昼頃つまり面会時間より前に来ていただいた。
ていうかですね、なんといっても差し入れにデパ地下で「牛たたき弁当」!!を買って来ていただき、「体にいいものはいつも飲んでおられると思うので…」とコーラもいただいた。
お見舞いには、北海道人なら誰でも知っているホリの名品「夕張メロンゼリー」をいただいた。
冷やして食べるととてもゼリーとは思えぬ食感と、まるでメロンそのままかという味と香りの逸品。
ご馳走様でした。
咀嚼困難で一度にあまり食べられないのが残念だった。
自分では大口を開けているつもりが、指二本分も開いてない。
でも牛たたきなら大丈夫!
ひさしぶりの「外の味」が嬉しい。

さて中川先生らは「ガロ」の大ファンで、俺が編集していた頃の熱心な読者だった事もあって、当時の話を凄く喜んで聞いてくれた。
とくに、俺が連載時から担当していた根本敬先生の「タケオの世界」を読んで漫画家になろうと思った、それを担当して作って下さったのが白取さんで、白取さんとガロがなければ僕らはいませんでした、とまで言って頂いた。
そんな事はないでしょう、根本先生はあの作品…「精子三部作」の構想を当時確かに熱心に喫茶店で披瀝されており俺も爆笑しつつ引き込まれたが、俺がいなくてもきっと形にされていたし、編集なんてたいしたもんじゃないです。
凄いのは、作家。
それより、当時は毎月のように駒澤大学前にあった根本さんの仕事場でアシスタントに行ったし、けっこう絵そのものも模写の腕を活かして手伝った事もある。
ガロの入稿は校了までの遅さでいうと東の横綱が根本さんで、西の横綱が上野昂志さんという時代だった。で、その両方とも担当は俺だったという。でも本当に楽しかった。
そういう話を次の世代が面白く聞いてくれる時代になったんだなあ。ありがてえ。

千葉ちゃん=劇画狼と中川先生はその日夜からのイベント出演があるので、心斎橋の会場入りのため。でそれを観になんと東京から日帰り!で来られた鈴木さんたちは、2時半ころ帰られた。
実は本が出来た後(「もっと!抱かれたい道場」)、もうけっこう前から中川先生からは「ぜひ白取さんとお会いしたい」という話をいただいていて、千葉ちゃんが段取りをつけてくれる事になっていたのだが、当時はまだ上眼瞼再発前=放射線治療中だっけか、とにかく「11月か、じゃあさすがに退院してるから…」と話したのを覚えている。
いや入院してて申し訳ない。
見送りも部屋の中からで失礼しました。
入室の際も、事前にロッカーで来てきたコート類やマフラーなどは預けて貰い、手洗い消毒をしてマスク着用という事でご不便おかけしました。
実は今当たり前だがこの血球状態なんで、事実上「面会謝絶」状態。特例という事で病棟に許可を貰ったため、ご不便おかけしました。

でもやっぱり同じフィールドの「仲間」との時間は楽しい。
傍から見ると「瀕死」かも知れないが、本人は退院する日が来ると思っているし、仕事も遅々とだが進めている。
片目になったことで元々眼精疲労気味だったのがさらに一極集中したが、それでも仕事は出来る。
仕事がしたいし、そのために生きたい。あらためて、そう強く思った。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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