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2016-11-19(Sat)

ヴォトリエント再開

2016年11月19日(土)
このところようやくヴォトリエント3錠のきっつい副作用が嘔吐、激しい下痢、高熱、血球減少…の順番で徐々に薄くなっていき、日中出る7℃台の微熱を解熱剤でコントロールできるようになった。
血球減少による感染症と思しき諸症状は治まり、一日四回の抗生剤のルートも抜け、微熱のみ、あとは採血で…という状況。その採血結果も、一昨日の朝で白血球数がかろうじて1000を超えたので、ホッと一息。
他の一時は「輸血レベル」まで低下した数値も低値とはいえ、回復基調。
普通の健康な人が見たら仰天するレベルの数値が並んでいるが、ここしばらくの「骨髄抑制」レベルからすると「おお、ずいぶん回復したなあ」という数値。

なので、夕べからまたヴォトリエントを1錠、服用再開することが出来た。
今日は朝に夜勤明けのNさんに「(下のコンビニ)人が一番いない時間帯は8時半から9時ちょいあたりまで」と聞いていたので、なるほどと思って朝食の後マスクをして買い物に病棟を出る。
とにかく左目の視界が悪い…というより「無い」ので、左から誰かが来ないか気を遣い、できれば左側通行で壁寄りを歩くようにする。地下にある、中央棟と北病棟までを貫く長い通路には今年の夏あたりだっけか、「左側通行」というでかい注意書きが一定間隔で貼られるようになった。
しかしなぜかその通路から外れると、その表示が消える。
通路から積貞、そこを折れて南棟…までの通路は当然自由にバラバラに歩いて来る人も多い。危ない。これ改善した方が良い。

片目になると色々と、これまでとりあえず見た目は「五体満足」だった時と変わってくる。
元々が血液の病気の上にコレなもんで、今は進行性メルケル細胞癌というおっそろしい癌を薬で何とか進行を食い止めている。
ま、もうフラフラです。
気持ちも体も。
それでも、Izumiさんとゆうちゃんが立ち上げてくれたクラウドファンディングには、ご支援と暖かい応援メッセージが並び、勇気付けられています。
ああ、まだ死ねねえなあ。
ここで死んでる場合じゃねえなあ、と。

ローソンは確かに、空いていた。チラ、ホラ、と数人の入院患者がいるだけだった。
この時間帯だと病棟では夜勤明けの看護師さんと、日勤さんとの「申し送り」通称「送り」が行われているから、詰め所は人数がキチキチになっている。通勤時間は過ぎているので、通勤ついでに何かを買っていく人、夜勤帰りに寄っていく人はおらず、それから見舞客もまだ居ない。
朝は朝食だバイタルだ処置だとバタバタするので、入院患者もあまり動かない。なるほど、これだけ長くこの病院にお世話になっているが、シフトの事を考えればこういう事かと納得。
放射線治療や抗がん剤治療、あるいは検査などで造影剤や放射性物質を体内に入れたような場合含め、平時でも、人間は水分をきっちり補給しせねば生きていけない。
動ける患者はそれを「自力で」補充、つまり買いに行く。さすがに高熱、吐き気で動けない時は助手さんにメモを渡して買って来て貰ったりするが、申し訳ないし、動かないとどんどん代謝も悪くなるし、筋肉も落ちる。
熱が出て易感染状態のため部屋から出るな状態があって、てきめんにまた体重が落ちた。
一時は59kgまで持ち直したのに、昨日測ったら56kg台。ちゃんと食ってるのにこれ。
いやしかし、歩けるなら歩き、動けるなら動き、見られるなら見る。書けるなら書く。
出来る事はなるべくやる。
出来ない事はもう仕方ないので、お願いしますとやって貰う。お礼を言う。

「てめえのケツはてめえで拭く」事を性分にしてきた、でももうそれも叶わないし、頑固にそれを守ろうとしてもより多くの人に結果的に迷惑をかける事になる。健康であればこそ、だと痛感している。
かっこつけたりかっこいい事を言ったり、自分を繕ったり大きく見せようとするとか、もう全然無い。
プライドを捨てたとかそういう事じゃない。プライドならプロの編集者として、まだまだ仕事がしたいし、出来るという自負も持っている。
でも人として考えたら、どう考えても健康でも無いし若くもない。いきがったところでフッラフラで熱がある状態、その上片目と来ている。こんなん誰かに助けて貰わないとおちおち「外界」も歩けないだろう。
自転車ももう乗れないし(乗れるだろうけど、事故に遭うか起こす、あるいは転倒したり追突したりする確率が上がる=高リスクになる)、電車のホームや大きな道路の信号を渡るのも今は怖い。
病人ってこういうものなのだ。
若い頃は渋谷のスクランブル交差点もホイホイとすり抜け、池袋の東西を結ぶ大きな地下通路も凄い速度で歩いていた。けっこう、無茶な事をしていた。
でももうそれも終わり。またそこに戻れるわけがないし、戻ろうとも思わない。

分相応、という言葉がある。
やれる事をやる、出来ない事はやってくれる人にお願いする。
無理を通さない。無理でもやらねばならない事は、協力者を募る。
それが居ないのならそれこそ、自分の人徳の無さの結果であり、嘆く事はない。
だから出来ることしかしないし、出来ない。
もちろん、心を折られるような出来事もあるし、心の通わない人もいる。
それでもこれまで通り、病気同様に受け流し、何とかすり抜けていくしかない。地下通路の凄まじい人波ではなく、そこここに開いてる死への落とし穴に落ちないように。

買い物の荷物はペットボトル類が多く、それらは2日分の水分…3リットル~4リットルくらいの飲料だ。
脱水になると血管が消えて、点滴にせよ採血にせよ看護婦さんに苦労をかける。それに自分も痛い目に遭うし、だいたい熱が出たら解熱剤を飲むが、水分摂って汗出さないと下がらないし。
一年ちょっと前、つまり去年の夏にメルケル細胞癌が左の瞼に発生した。
その時は体を動かさないと、というので3kgの鉄アレイを引っ張り出し、毎日鍛えていた。片手で端っこをつまむように持つ事も出来た。今やったら指が折れるか。500mlのペットボトル6本分の重さの鉄アレイを鷲掴みで垂直に持ててたとか、もう我ながら信じられない。
左側は目も無くなっただけではなく、放射線があたったところが浮腫になり、ひどく痛むのでステロイド軟膏を擦り込み、毎日被弁と足の処置のあとに自分でガーゼ保護をしているが、顔の形が変わっている。
左顎を使わなくなって数ヶ月という事もあるし、神経切った事の麻痺もあるし、頸部リンパ節郭清と放射線障害でガッチガチに固まっていることもある。いろいろ。

IMG_2431.jpg

美山にいるユキちゃんの様子は、ときどきメグちゃんさんではなくにゃほやまさんがメールしてくれる。
相変わらず狭いところにギチギチに入って丸くなるのが好きみたいだが、何もないところでもアンモナイトを立てたような状態で、無理にギチギチにしているのがおかしい。
小さい命もちゃんと面倒をみてくださる人がおられ、大きな安心につながっている。
たくさんの人の応援も、心の励みになっている。
あらためて、本当にありがとうございます。
生かされてるなあ、と思います。
だからあなた生かしてるぜ!なんつって。
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ゆきちゃん、まぁ〜るくなって可愛いですね
お日さまの匂いがしそうです
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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