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2016-12-20(Tue)

インタビュー掲載「キッチュ」発売中です

2016年12月20日(火)


依然、厳しい状況は続いている。
何かちょっとでもええ話せなアカンなあと思いつつ、毎回その状況説明に終わってしまって、申し訳ない状況です。

週末も、午前中は調子良く、某看護士さんと「YURI!!!on ice」について盛り上がったりしてたのに、午後から微熱が出始め、これはまずい方向へ行くなという悪い予感は案の定当たった。

ちょうどその、微熱が上がり出しぐったりとしている頃に、看護師さんが「先ほどご面会の方がお見えになったんですけど…」と済まなそうに来た。「いやこんな状態やしとても応対して話せる状態じゃないんで」というと「そうですよね、それでお帰りいただいたんですが、こちらをお見舞いと、あと本をお渡しして欲しいという事でお預かりしました」と。
手提げ2袋に12個の「メイバランス」(高カロリーのドリンクで、数種類の味があり、食欲の無い人や咀嚼が難しい人の補助食品としてよく飲まれる」が入った袋と、もう一つは「キッチュ」最新号だった。
ああ、呉君だったのか、申し訳なかったな…と思いつつ確かに落掌。

「キッチュ」は判型をA5判に変えてから逆に誌面が読みやすくなって洗練されたと思う。ボリューム感も出て、いい感じだ。
この号に、俺の受けたインタビュー記事がまとめられて掲載されている。
この取材を受けたのはもちろん病室で、あれは夏だったか、まだ再建された左の瞼も、もちろん眼球も残っていた頃だ。
とはいえ元の俺の顔ではなかったので、写真は右側からだけにして貰ったっけ。
今にして思えば、両目がある俺の最後の写真になったな。後で何枚か貰っておこうかな、と思いつつ遺影には横顔ばっかじゃ使えないな、と苦笑。いやいやいや、まだ死なないまだ死なない。

でよく漫画やアニメの話をする某看護士さんと、一緒にいつもあれこれ細かくこちらの要望を聞いて食事の改善や時には長く話し相手になってくれる看護師さんが来て、「白取さんそれ後で読ませて貰ってもいいですか」というので、「あ、今どうせ俺本読める状態じゃないんで、どうぞ」と渡す。
「どうせくっそつまらない話だし、世の中の大勢の人がほとんど知らないで過ごす隅っこのそのまた端っこのミジンコみたいなオッサンの話だから、全然おもんないですよ」と言うと「そこまで言わなくても」と逆に笑われる。
内容に関しては呉君に任せたし、そのまとめてくれたものには著者校として自分も目を通して修正などもしているし、そもそも俺の話なので内容は今更俺自身が熟読するようなものでもない。
…けど、一応インタビュイーとしてはちゃんと読まねばと思いつつ、熱で頭がボーッとして、PCの画面を追うのすらしんどい。続けてると吐き気がしてくる。
氷枕を貰ってぐったりしているしかなく、「キッチュ」最新号は「じゃあ休憩室にお預かりして、みんなで読ませてもらいまーす」と持ってって貰った。「ちょ、みんなって…」と一瞬思ったが「ま、ええか」と眼を閉じた。

編集バカで浅学非才でただただガロという雑誌に関われた事が幸福だった、やまだ紫という最高の作家であり連れ合いであった人と一緒になれた。病を得て連れ合いを失い、今はさらに癌の上に癌、そして眼球を摘出し、正直毎日が地獄のような状態が続いている。
そういう男の半世紀をちょっと読んでみたいと思われた方は、
こちら(キッチュ出版)にお問い合わせいただくか、確か一部書店でも販売されているし版元がワイズ出版さんになったので書店注文&お取り寄せも出来るはず。まあよろしくお願いいたします。

…で結局この日~18日の日曜日はこの後熱が引かず、夜7時過ぎあたりから何かむかむか吐き気がするなあと思い、便秘のせいかもとトイレで踏ん張ったら出た。普通の人にはおそらく普通の括約筋の力でするりと出る「快便」の部類に入るのだろうが、今の自分にとっては踏ん張ると穴が開いてる被弁部分、眼窩から出血するし、左の顎から首にかけては浮腫でガッチガチだ。転移癌もここにある。力むとここらがビリビリと痛む。
下からは便、顔面からは血がだばだば出るという地獄絵図になりかねないので、そこらの塩梅を考えつつ、肛門括約筋だけに集中するという離れ業を行う。
…やれやれ良かったと手を洗いベッドへ戻ってもなぜかむかむかが続き、結局ゴミ箱に嘔吐してしまった。せっかく頑張って食った夕飯全量、もの凄い量を戻した。
ついでに結局嘔吐姿勢で力んで吐き出したために、被弁からも鮮血がだばだばと出血。普通ナースコール押すのだが、とりあえず口をすすぎ、血でぐっしょりと重くなった顔面の8折ガーゼを外し、ビニール袋へ放り込んでいく。4,5枚以上あったか。
これは出血量を見て貰うために縛ってとっておく。当然吐瀉物も、ゴミと混じっているが、袋を縛って外して、新しいのをゴミ箱に入れる。自分でやれるんだからやってしまい、顔面は新しいガーゼでカバー、テープ、カバー、そして顔面バリケードに戻る。

糞詰まりはいいとしてこの嘔吐は原因不明だ。もうダメかもわからんね。
でバリケードを形成している間、アレッずいぶん分け目が拡がったな、と頭頂部を見たら、髪の根元1cmくらいが白髪になっていた。
これはヴォトリエントの副作用で、事前に「脱毛より白髪になるという副作用が多いです」と聞かされていたので「ああこれかあ」としげしげ。
にしても、一気に見た目もおじいちゃん化してしまった。
一年ちょっと前までは見た目で年齢より若いと思われる方だったのが、もう完全に見た目ジジイである。免疫力にふさわしい相応の見た目になったという事か。
あと余命がどれくらいなのかちょっと真面目に聞くととんでもない結果になるので、強靱な精神力で乗り越えてきたと自負する自分でも、最近はもう聞かない事にしている。
余命すらジジイになってしまっていると思うし、でも実年齢を考えるとこの上なく理不尽かつ無念である。
だからもう余計な事は聞かず、「生切る」しかない。生きる、生ききる。

あーえーとこういう状態なんでおおかみ書房の千葉ちゃん、本の方遅れてて申し訳ないです。(業務連絡)今ちょっと生きる事だけで一杯一杯なので、何とかちょっと力を緩められる状況になればと思うんだけど、なかなか。
年末年始も、病棟で生きる。頑張って年を越そう。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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