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2006-05-16(Tue)

京都三日目

5月16日(火) 京都三日目
朝方5時前から外の騒音で目が覚めてしまい、6時には俺だけ先に起きる。暗い部屋で前日の日記をつけていると7時半になり、なぜかベッドのアラームが鳴った。間違えてボタンを押してしまっていたらしい。その後ノートPCを閉じてしばらくベッドに戻るが、連れが起きたようなのでカーテンを開けた。曇天で、雨が降っているのか降っていないのか、目視ではちょっと不明というくらいの天気。8時半すぎに二人で1階のカフェへ降りて、俺は粥を掬おうとすると、何と二掻きくらいで卵粥が品切れ。時間からいって(9時でバイキングは終了)継ぎ足しはないのだろう、しょうがないので残りはソーセージ2本、スクランブルエッグ少々、ひじきと梅干など。俺の後ろのサラリーマンの出張という風情のおっさんは粥が食いたかったらしく、俺が最後の粥を掬うのを後ろで見て、小さくため息をついてからパンを取った。悪いねえ。食後はコーヒーを飲み、いったん部屋へ戻る。
そこでテレビを見るが、10時前になったので、俺だけソフマップへUSBと電源コードの延長を買うから、と一人で出る。教授室に設置したピクサスとノートPCを結ぶUSBケーブルも長さが足りないし、プリンタと電源を結ぶコードも足りなかったので、これは俺がいるうちにやっとくしかないな、と。
外に出ると雨がポツポツ、という感じ。近鉄の入り口に着くとまだ10時の開店まで10分近くあったので、しばらくそのドアの前で待つ。しかし10時になっても一向に開かないので立て看板をよく見ると、その出口は開くまで時間がかかるのでお急ぎの方は両側へ行けとある。何でそういうことになってるのか意味不明。いっぺんに開けりゃあいいじゃん、と思いつつも烏丸通と反対側の端の入り口へ行くと、なるほどもう開いている。変なデパート。エレベータで6階のソフマップへ行くと、これがかなり広い。ほとんどワンフロアがソフマップ。いいのかこんなマニアックな店がワンフロアで。家電ではなくDOS/V自作パーツ類からサプライ、ノートPCまでを揃えるショップだ。こちらにとってはうってつけだが。
そこでUSBケーブルの延長コードと5m分の長いOAタップ、それらのケーブルを内包して壁をつたわせるフラットモールという両面テープ付1mちょいくらいのやつを買う。それから売り場を物色、プリンタ用の一番消耗すると思しき黒インクカートリッジも買う。さらにレジ前のワゴンにあった液晶専用のウェットティッシュ状のクリーナーも買う。それらを買って下に降り、今度は昨日行った京都タワー2階のダイソーへ。そこで昨日買い足りなかったもの、洗剤やビニールテープとそのカッター、メンディングテープ、ホチキスと針、カッターマット、コードを這わせるのに使うフック、温度計、研究室の入り口の表札がわりが紙っぺら一枚(「やまだ紫」と走り書きしてあった)だったので、紙を貼るにしてもまだマシな黄色い木のボード、さらに洗い場の洗い物の水切りパレットやスポンジ入れ、お香立てなども買う。
それらを全部持って、いったんホテルの部屋に帰ると連れは支度ができているようなので、じゃあ行くかということで休みもせずに再びホテルを出る。地下鉄から国際会館、タクシーで大学の自在館へ直接つける。着いて一服していると今日の相方であるささやななえさんが教授室に入ってくるが、ゲヘンゴホンと咳をしている。「あら、もしかしてご主人?」というので挨拶をすると、風邪をひいていてうつすといけないから、と連れと研究室の外へ出て、前のテーブルで打ち合わせをしていた。申し訳ないです。
1時になると連れは授業に出かけ、その間俺は小川先生の部屋へ挨拶に顔を出し、講義は2時からというのでノートPCでローリングクレイドル氏の作ったガロ・クロニクル(作家と作品の年譜)を資料としてローカル表示できるようにしたり、生徒に配るガロの歴史概略図をpdfにしてやはり画面で表示できるようにと、講義の準備を整える。それらをやっていると2時になり、小川先生が呼びにきたので、連れのノートPCを持って教室へ入る。
マンガ学部の四回生は芸術学部マンガ学科の頃からの学生さんたち。数は20人弱くらいで、広い教室にバラバラに座っており、小川先生も「前のほうに集まって」と声をかけるが、前に来る学生は右手の女子学生数名ほどで、あとはそのまま。今の学生たちにとって「ガロ」なんて過去の歴史でしかないのかも知れないな、と思いつつ、ノートを立って話しながらも参照できる位置へ置く。
小川先生がごく簡単に俺を紹介したあとは、ピンマイクを渡されて、講義というより講演のような形で、立ったまま1時間ほどブッ通しでガロの歴史について延々と話す。もちろん俺はこういうスタイルというか講義自体はジャナ専で10年近くやっていたので慣れている。途中何とか飽きさせないようにギャグも入れつつ話したつもりだが、比較的学生さんたちはまじめに聞いてくれた。ただ積極的に面白く聞いているという風情の子は数名ほどで、あとはあまり興味はないが一応聞いておこうというような感じか。
途中、後ろの方に学部長の牧野先生とおぼしき人と数名の学生が座って聞いていたりしたが、紹介はされなかったので挨拶の機会を逸してしまった。質疑応答などということになるが、学生たちはぶっ続けはきつかろうと思い、こちらから「休憩を挟みましょうか」と提案、いったん教室を出てやまだ研究室へ戻る。そこで茶を飲んで一服していると10分ほど経って、小川先生が迎えにきたのでもう一度教室へ戻るが、さっきまでいた学生がほとんどいなくなっており、三分の一くらいになっている。なので一応形だけ質疑応答ということにするが、もう聞いてくるのは手前の数人くらい。あとは食いつきなし。小川先生がせっかくだからこういう機会に原稿を見てもらったりすればと促すが、もって来る子もなし。俺はこういう場所で見られるのもアレだから、夕方までいるからいつでももってきていいと話して、終わることにした。もっとギラギラして食いついて来るのかな、と思ったが拍子抜け。
その後自在館2階にある院生の控え室で「お茶でも」と小川先生が言って下さったので、降りてお菓子を出してもらってお茶をいただく。そこで小川先生に、俺の話の間ずっと左手で学生らとは離れて話を熱心に聞いていた、坊主頭でメガネの男の子を紹介される。聞くと学生ではないがガロを創刊号から全冊読破したほどのガロファンだというので、3人でガロについて話そう…としたら、プロデュースの方の青木先生(青心社)が入ってきたので、紹介していただき、学生の話や授業の話になったり。ガロファンの坊主の子が黙っているのが可愛そうになったので、途中で俺はトイレへ行くと席を立ち、戻ってくると案の定坊主の子しかおらず、小川先生がまもなく戻ってきたので、3人でそこからはずっとガロの話で盛り上がった。小川先生が熱心に読んでいた時期は俺がほぼガロにいた時期とその前くらいからで重なり、あの作家はよかったとか、あの作家を今こそ評価すべきだとか、けっこう楽しかった。特に亡くなられた永島慎二先生はもっともっと評価されてしかるべきだということで一致。小川先生が用事ができて呼ばれたのをきっかけに解散になり、俺はやまだ研究室に戻った。

しばらくすると連れが授業から戻ってきて、6時半ころに本館からタクシーを呼び、国際会館へ戻る。そこから地下鉄で四条へ出て、前の日入った蕎麦屋の先にラーメン屋があるからそこへ行こうかと話していると、その手前、蕎麦屋の並びに和風のよさそうな居酒屋を見つけた。メニューを見ると京のおばんざい弁当みたいなものがあるので、これを夕飯にと入ることにする。するとメニューには弁当は7時までと書いてあったので7時10分前に入ったのに、お弁当は6時で終わったという。アレレと思ったが出るわけにもいかないので、そのままそこでつまみなどを取って食べることにした。俺はエビスビールを頼み、連れはお酒を飲めなくなったので、ノンアルコールビールの小瓶をひとつ頼み、おばんざい盛り合わせとキスの天ぷら、焼きなすのフカヒレあんかけを頼む。料理は水準以上においしかったし、追加で頼んだロールキャベツとアマダイの刺身も良かった。ビールは大瓶2本飲んで、会計すると6千いくら。おかみさんは入り口まで出て「おおきに」と見送ってくれたし、安かったし良かったねと話しつつ出る。二人とも病気のせいでここ数年いい思いはしていなかったが、雰囲気だけでもまた二人でお酒を飲むことが出来て、ちょっとじーんとした。
ホテルに帰り、11時過ぎにはビールのせいか眠くなったので寝てしまう。
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コメント

資料

こちらこそどうもです。ああいう作業はもっともっと知られるべきですよね。本当は自分がやりたかったことでもありますが、ローリング氏があそこまでやられたので、自分はその分を別なことに時間を割けます、ありがとうございます。

ところでノートPCでクロニクルを参照できるようにして始めた講義でしたが、そのノートは省電力設定にしておいたため、3分ほどで画面が真っ黒に落ち、その都度戻すと話が中断するため、結局全く何も参照できずに話し続けることになりました…。ここ数年人の名前などの物忘れがひどくて(笑)、事前に見てなかったらヤバかったです。

光栄です!

うわー、資料として使っていただけたなんて光栄です!!永島慎二先生はリアルタイムではないですが最も衝撃を受けた作家の一人です。私も今からでも再評価するべきだと思います。もちろん、生前に評価されるのとは雲泥の差ですけど。

これから梅雨だったり暑くなったり大変だとは思いますが、どうぞお身体に気をつけて、来るべき快復の時に備えてください。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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