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2006-05-17(Wed)

京都四日目

5月17日(水) 京都四日目
夜中は2時ころに目が覚め、その後はうとうと・悶々と寝たのか寝てないのかよくわからぬまま、朝5時ころ連れがトイレに立ったので起こされる。その後8時過ぎまではなぜかよく寝られたが、8時過ぎにハッと起きる。連れを見ると薄目をあけていたので「9時までに下行かないとご飯食えないよ」と言うと「朝は今日はいい、何か買ってって学校で食べる」というので、そうかと一旦そのまま転がるが、俺の方は腹が減っていたので、8時40分ころ一人でホテルの下へ行く。またお粥、ソーセージ2本、スクランブルエッグ少々、ひじき少々、梅干、シャケの切り身小ひとつで朝食。何かこのパターン飽きそうなもんだが、これがまた朝は美味いんだよなあと思いつつ食べて、食後のコーヒーを持って部屋に戻る。コーヒー飲みつつ連れの支度を待って、10時半過ぎに出かける。
近鉄の一階へ行き、連れはシャツを一枚買いたいというので、物色。だがデパートに入っているGAPは若向けのものしかなく、コムデはひらひら付きのなどで決め手がなくうろうろしていたら、輸入品の安売りだとかのワゴンコーナーがあったので、そこを見るとよさそうなのがあり、2枚ほど買った。その後連れの昼食にいつもの無印良品のパン店でテイクアウトし、こないだコップやソーサーなどを買ったしゃれた小物やインテリアの店へ行き、テーブルクロスやテーブル上の小物をちょっと買って烏丸通りへ出る。そこで連れが「今日は朝から教授会だった!」と思い出したが、時すでに遅し。会議は10時40分からで、もうこの時点で11時をまわっていた。そのまま地下鉄で国際会館・タクシーで大学へ向かう。連れは一応顔を出してみると言って本館前で先に降り、俺は自在館横まで乗っけてもらい、荷物を持って降りる。3階へ階段をエッチラ上っていくと、膝や足首が痛い。ジジイか俺はと思いつつドアを引くが、ドアが開かない。腕まで萎えたかと一瞬思ったが、鍵がかかっていたのだ(笑)。あらら、表の入り口まで廻るのは嫌だなあと思ってると、中に女子学生が一人マンガを読んでいるのが見える。その子がこちらを見たので手を振ってドアをノックすると近寄ってきて開けてくれたので、助かった。
その後研究室に荷物を置いて、殺風景なままだったミーティングテーブルにクロスを敷いて、上もボックスを置いて飲み物のパックを入れたり、整理する。これであとはソファとケトルがくればちょっとは快適になるだろう。そうこうしていると連れが本館から戻ってきて、会議は最後の方ちょっとだけ間に合ったと言って書類をもらってきた。その後テーブルで二人でちょっとパンを食べたりしていると、今日の相方である佐川さん(June編集長)が入ってきて、挨拶もそこそこに今日の打ち合わせ…と思ったら、誰かに呼ばれ、佐川さんが連れも呼んで、二人ともバタバタと出て行き、そのまま戻らずに1時のチャイムが鳴った。連れがその後戻ってきて、あわただしくそのまま授業へ出ると行ってとって返していった。
その後しばらくすると、運送屋のおじさんが「やまだ先生のお部屋はこちらですか、荷物があるんですが」と入ってくる。頼んであったソファだな、と思い配達証に受領印を押すと、「こちらまで運ぶんですか」と言うので当たり前だと思ったが「すいません、ここ離れられないんでお願いします」と言うと、引き返して行った。舌打ちでもしそうなそぶりである。十分ほどして心配になったころ、ようやく運送屋が院生の女の子の先導で、台車に巨大な段ボール箱を2つ乗っけて運んできた。1m立方以上ある巨大な箱が2つ。運ちゃん「もう1つありますから」と引き返して行き、呆然としているとそれらの半分くらいの箱をまた1つ置いて、「おおきに、ありがとさんでした」と言って帰ってしまった。
しょうがないので一人でまず箱の一つをカッターで開けるが、とても中のソファを持ち上げられるものではない。以前なら楽勝だが、腕の筋肉も腹筋も萎えている。なので開けた方を下にエッチラと回転させ、箱の方を引き上げる形でソファを取り出す。今度はそれを天地ひっくりかえし、ビニールを剥ぎ、左右を確認して安置し、背もたれがセパレートになっているのをはめ込む。1つ目は力が要ったものの作業自体は割合にスムースに運び、真ん中の背もたれを倒すとテーブルになる部分も何とか安置、そして左側、入り口側の2つ目のソファも同じ方法で取り出して安置するが、背もたれがなかなかかみ合わず、この時点で汗がボタボタとしたたり落ちる按配。何とかこれもはめ込み、へっとへとになりつつも、今度は巨大な段ボールの空き箱と、ソファの四方に充ててあった緩衝材のスポンジシートなどを片付けねばならない。ここまでやっていると連れが何かを取りに来て、「ソファ来たの? 凄いね!」とびっくりしている。これらのゴミの始末は学生さんにやってもらえばと言うが、この状態で院生を呼んで「片付けろ」と言うのはある種暴力だろう。連れが教室へ戻った後、段ボールの大箱をカッターで二つに解体し、たたんで一枚ずつ重ねていく。それを大箱二つ分と小箱一つ、終わるとまた滝のような汗が出る。それから今度は緩衝材のこれまた大きなスポンジシートを畳んで燃えないゴミ袋に入れるが、とても全部は入らず、大箱2つ分のシートは2つのロールに束ねてテープで縛った。ここまで終えて、とりあえずゴミは隅に寄せて、テーブルを元に戻す。
ソファはリクライニングというか、左右のソファそれぞれ、側面にある金属製フックを引くと足のせが自動的に持ち上がる仕組みになっている。試しにグイとフックを引いてみると、グイン! と足載せが持ち上がってアッという間にオットマンに早変わり。これはいいと思って元に戻そうとするが、元には自動的に戻らない。ということはつまり、自分の足力でエイヤと力を入れて元の状態に足載せを引っ込めねばならないのだ。これはかなりの力を要し、連れの力ならかなりキツいだろう。俺でも腹筋と大腿筋が弾けそうになるほどだ。それでもまあ頼んでしまったものはしょうがないし、これはこれで悪くはないぞと思い直して休んでいると、連れが休憩で戻ってきた。
組みあがって設置されたソファに座り、足乗せを出して「おお!」と嬉しそうな顔をしていた。だが自力で戻す旨伝えると、かなり大変そうだったが最後は足で蹴るようにして押し込んで「大丈夫大丈夫」と言っていた。あとアマゾンのサイトでこないだ注文したティファールの電気ケトルがもう今日の朝配達済であると表示されていたので、連れに荷物はどこに保管されてるのか聞くと、本館手前の左にある守衛の詰め所だという。一応内線で確認すると届いているというので、俺が取りに行くことにする。これも院生に頼んで持ってきてもらえばと言われるが、雨も降ってるしいいよと言って出る。その間、段ボール箱とスポンジシート類はさすがに一人では運べないので、院生に台車を持ってきて片付けてもらうように頼むことにし、俺は外に出る。出ると雨がけっこうざあざあと降っていたので、3階にとって返して傘を持ち、実習室を突っ切ってエレベータで降りる。そのまま坂を降りて守衛室へ歩き、荷物を確認するとアマゾンの箱1つ、大きさの割りに軽かったので受け取って引き返す。研究室に戻ると連れは授業に出ており、院生の女の子二人がちょうど台車に段ボールを畳んだのと、スポンジシートをテープで結束したのをえっちら載せているところ。「ごめんね、雨降ってるから明日でいいって言ったんだけど」と声をかけると、院生は「いえ、どうせもうここまでやってしまいましたので」と男ぽい口調でテキパキと話して運んで行ったので助かった。
その後守衛室から持ってきたティファールのケトルを取り出して中を洗い、テーブルに設置。さっそく湯を500ccほど入れて沸かしてみる。段ボールは畳んでロッカーの上に載せ、中の緩衝材に入れてあった紙のくしゃくしゃを綺麗に伸ばして畳んで可燃ゴミの箱に入れ、手を洗ってふうと言うともう湯が沸いたところでびっくり。早いなあ。さっそくホテルから毎日シコシコ持ち出して溜め込んでいたティーバッグのコーヒー(変な言い回しだが)を湯で出して、飲む。うまい、ホッと一息。そうしているうちにもう3時半だ。ここまでを学校のノートで記録し、あとはホテルで付け足すことにして、メールで転送しておく。その後授業が終わる6時までネットサーフィンしたり音楽を聴いたりして時間を潰し、途中小川先生が来て明日は6時にここへ集合して、食事会をしましょうということになる。
6時過ぎに連れが授業を終えて戻ってきたので、出欠をつけている間ケトルで湯を沸かして紅茶を入れる。全部終わって研究室を出ると暗くなっていて、雨の中本館へ戻ってタクシーを呼ぶ。しかし雨のせいなのか、20分くらい待たされてようやく来た。雨なので外のベンチにも座れず立ちぱなしだったので、足がもうがくがくに疲れた。ここ数日で、もう足首、膝、足の付け根の関節部分が痛みだしている。まずいなあ。国際会館から地下鉄でまた四条へ出て、雨の中地上をうろうろするのも疲れるので、いつも地上に上がる階段の途中にある地下街にある、和風飲み屋の前で店員が「どうぞ〜、掘りごたつもありますから」という声に誘われて、メニューに足を止めると、うまそうだったので入ってみる。掘りごたつの席に通され、俺は生ビール、連れは暖かいお茶。牛タタキの梅肉ソース、豆腐と湯葉のサラダ、風呂吹き大根味噌+三種、ピザの青海苔風、ジャガバターの岩塩風などを頼むが、どれもこれも美味でびっくり、ていうか関西は金取るんだから美味いのは当り前、美味いのが「デフォルト」なのだ。その上でサービスとか店の雰囲気とか値段とかメニューの多彩さや個性になるってわけ。いやはやピザは外側のフチまで上質なフランスパンのようなおいしさ、これは生地を絶対店で作っているという証拠。二人とも堪能して、会計は4950円。や、安い。俺は生ビール2杯しか飲まなかったが、それにしてもこの安さと美味しさにすっかり満足して、地上に出て雨がザーザー振る中タクシーもすぐ来て、ホテルとなりのセブンイレブンへ東洞院通りを一本道でスイーッと下れば、初乗り560円で済んだ、本当につくづく東京に住んでるのがイヤになる。買い物もせず、カフェラテのトールとショートをテイクアウトして部屋に戻ると8時半前。

京都もそうだが、以前は大阪に出張や取材で何度もでかけた。そのたび、「フリでふらりと入った店」全てに外れがなく、驚いたものである。関西は味にはシビアだ。人様から金とって食わせるんだから、うまくいのが当り前という考え方が、出す方にも客にも浸透している。なぜ、東京にはそれがないのだろう。江戸っ子はそれなりに味にはうるさかったはずではないか。(もっとも関西人に言わせると違うそうだが)東京生まれで三代以上続く江戸っ子の連れ合いに聞くと、東京は純粋な江戸っ子は地価高騰や再開発などでスプロールされてしまって、ほとんど東京に住んでないか、住んでる人も数が経っていて、入れ違いに入って来るのは地方出身ばかりだという。そういう人たちは多少味がまずいとかサービスが悪いとか思っても、東京とはそういうものかと何も言わない。店の側も、毎年いくらでも地方から客は流入してくるので、それにアグラをかいて精進しようとしない。精進して本気でいいものを出そうという気概のある店は少ない。あとはそれなり以上の金を取るよほどの高級店くらいしかなく、マスコミがちやほやもてはやす店のほとんどは、関西で普通に営業している名もない店の味にさえ適わないのだ。
まあそうは言っても、水や空気が違えば、当然それで炊く飯も、とるダシも、それで作る料理も違ってくる。東京は地価もクソ高いから、同じ値段で料理を出そうと思えばネタを下げるしかあるまい。いずれにせよ、少なくとも「食」という面では東京は関西に全く太刀打ちできず、完敗であると断言していい。これは何度も何度も両方を食べ比べた者の実感である。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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