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2006-09-21(Thu)

漫画家になりたい人へ (番外)

自民党新総裁誕生。下馬評通りと言うべきか、安倍新総裁が選出された。テレビで「アベシンソウサイ」を連発するので、
アベシン総裁
かと思って時々ギョッとする、わかってても。アベシン=安部慎一という人ってどれくらいいるんだろう(笑)。「自民党の総裁選の結果、安部慎総裁が誕生しました」って…。
麻生ローゼン太郎氏は予想通り2位ながら、予想以上に谷垣氏に追い上げられていた。

麻生ローゼン太郎氏といえば、「ローゼンメイデン」や「こち亀」「ゴルゴ31」ちがった「ゴルゴ13」を愛読しているという漫画好きゆえ、ネット上ではコミックやアニメファンから異常にリスペクトされているという構図が興味深い。ただ、漫画読んでれば無条件肯定、というのはやめていただきたい。有害コミックの規制問題の時、麻生氏は規制に積極的というか、声高に規制を叫んだ政治家の一人であった。ネット上で「漫画とかアニメが好きだからいい人〜」という論調が多いのは、まあわかってて遊んでる分にはいいだろうけど、本気でリスペクトする厨や消防が現実に出ているわけだから、怖い。
今どき団塊の世代だって普通に漫画を読んでいる。うちの連れ合いだっていわゆる団塊ド真ん中である(笑)。麻生氏は団塊世代より十歳くらい上だし、毛並みはいいし、とにかく「華麗なる一族」に属するエリート政治家。そんな人でも漫画を読んでいること…そのこと自体にそんなに驚くことはないだろう。大学でマンガ学部が開講される時代、アニメ映画がカンヌを制する時代である。
かつて手塚治虫先生が昭和から平成へ世が移るのとほぼ同時に亡くなられた。(もう一人、美空ひばりと共に)
その際に手塚先生関連のさまざまな追悼番組や特集記事、書籍が出たのは記憶に新しい。今から60年前、終戦直後から手塚先生は新聞社(小国民新聞)の4コマ漫画描きでプロ漫画家の道をスタートさせた。漫画はガキの読むもので、今の若い人には、いや俺にだって信じられないことに、
小学校で漫画が有害だといって燃やされた
ことがあったのだという。焚書坑儒、である。PTAによって「こんなものは子供をバカにする」「勉強に向けられる時間がこんな下らぬものへ向けられる」と決め付けられて、漫画という表現そのものが、有害であると言われたのだ。
今では漫画は日本が世界に誇るべき優れた表現であると、政府も認めるようになった。前述の通り、漫画を普通に読む世代は還暦を迎え、大人が普通に漫画を読むことは何ら珍しいことではなくなって久しい。教育の現場にも積極的に漫画が取り入れられている。「隔世の感あり」などという通り一遍の感想ぐらいでは収まらないぐらいの変化だろう。

手塚先生の偉大なところは言うまでもなく日本の漫画を変えたこと、「第一線で」マス・メジャーの世界で誰よりも長く現役を続けたことなどなど、挙げればキリがない。ただその最晩年は、自然や環境保護、人の心の問題にまでテーマが踏み込み、必ずしも大衆に最後まで支持されて亡くなった…というわけではなかった。アニメーション作品も、昭和の末期に作成された『森の伝説』(1987)は海外では実験アニメーションとして高く評価されたものの、日本国内での評判は芳しくなかった。なぜなら、同じテーマでありながら、もっとエンターテイメント性とドラマ性を高め、娯楽作品としてたくさんの人の鑑賞に耐え得るレベルで『風の谷のナウシカ』が、すでにあったからである。いや、俺の記憶と印象だとそうだったと思う。ちなみに宮崎駿監督の『ナウシカ』は1984年の作品であった。

話が逸れたが、手塚先生が、学校でこどもたちから漫画が取り上げられ、デモンストレーションとはいえ校庭で積み上げられた漫画に火がつけられたというニュースを聞いた時、どう思っただろうと考えると、胸が痛む。手塚先生ご自身が肉声で語っておられるので多くは書かないけれども、戦争中に教官に殴られても漫画を描くことをやめなかった、灯火管制の暗闇の中でも漫画を描いた、それほど描きたくて描きたくてしょうがなかった漫画。戦争が終わって、ようやく自由に漫画が描ける、戦意高揚や戦争遂行のためではなく、世の中に明るさを取り戻すために自分は漫画を思い切り描こうと思った…数年後に、焚書坑儒である。今とは状況が全く違う。
それから手塚先生は漫画という表現を、いや漫画に対する世間の評価、目を変えてやろうという思いを強くしながら、数々の名作を発表していくことになる。トキワ荘世代がそれに続く…こうした漫画史的には当り前のことで、俺らの世代には凄く近く、さらには実際に共感しつつ一漫画青年として体現もしたことが、今となっては文字通り「歴史」の世界なのかも知れない。
もっと言えば、漫画家を目指す若い人で、なんか「耳年増」的にどうすれば商業誌デビューへ近道なのか、どうすれば道具をうまく使えるか、というような知識や技術が先行し、肝心の「漫画が描きたい!」という情熱が感じられない人も多い。戦争中でも描かずにおられなかった手塚先生を引き合いに出すまでもなく、この俺だって、かつて「ガロ」だけでなくドメジャーの漫画誌にも投稿したりしていた時代、一本16ページ程度の作品を描きながら、もう次の作品、さらに次の作品…と描きたくて仕方がなかった。ネタ帖、ネームノートは数十冊になった。今となればそれらはとても使えないものばかりなのは当り前だけど、その情熱は今であっても誇れるものだ。漫画を描くことが好きだったら、それが普通だと思っている。
読む側として漫画を愛するということにも、メジャーもマイナーもない。政治家も庶民もないだろう。だが漫画という表現を愛することと、好きな漫画だけ普通に読み「これは有害だから規制しろ」ということはちょっと違うんじゃないか。
官や政の側に表現の規制を安易に許すような国民は愚かであり民度が低いと思う。
ちなみに麻生氏がかつて有害コミック規制を叫んでいたことは、ちょっと調べれば誰にでもわかることだ。これを「知らなかった」と言って「ローゼンメイデン好きだから、おんなじオタク〜」と喜んで支持するのは幼稚以外の何ものでもなかろう。
いいですか、「麻生ローゼン氏」がただの漫画好きの普通の政治家か、本当に漫画を愛する俺らと同志の政治家に変わったのかは、今後じっくり見ていく必要がありますよ。
マスコミではアキハバラを持ち上げレポートし、オタクがこれだけ世間に認知されたかのように思える東洋のワンダーランド・ニッポン。でもついこないだまで、たくさんの政治家が「オタクが犯罪を増やす」「フィギュアは全て規制しろ」とまで言ってたんだよ。
「麻生ローゼン閣下にイチャモンつけるとはナニゴトか!」と言う前に、「世界の中心で、メディア規制を叫ぶ (奈良女児誘拐殺害事件・犯人逮捕とこれからに思う 補4 )」、「奈良女児誘拐殺人事件における、マスコミのオタクバッシングまとめサイト」読んでください。
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コメント

おはようございます

うわ。
麻生氏関連だと凄いっすね、カキコが。
ええとメールとか荒らし的なものも凄いので、コメント打ち切りにします。
で、今日これらコメントに関して日記で回答しますね。

Unknown

両親が高(コ)と朴(パク)だから高杢か・・・総督府のセンスってナイスww
てか在日キョッポの名字ってワカリヤス過ぎwwwww

ネト右翼キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

> 創氏改名の問題だって、さて、失言と決め付けるには証拠も少なくないのでは?

すげえ、こういう人本当にいたんだ・・・・・
そういやけっこう前に「ナチによるユダヤ人虐殺はなかった」つて廃刊になった雑誌があったな。日本人もずいぶん歴史の勉強がお粗末になってきたようで。
たぶん今のネット右翼ってほとんどがお子チャマだとは思うが、あまりに勉強不足が多いね。ただ左翼の方も死んだも同然w

てか、こういう不勉強は反日教育で日本を仮想敵国扱いするチャンコロ、何でもかんでもウリナラNo.1のチョンどもの思う壺だよ。
創氏改名もさ、オレのばーちゃん方の親戚で朝鮮総督府関係の役人だか出入りの軍人だかがいて、
「鮮人どもに適当に名字をつけてやった」
って酔っ払うといつも笑ってたってよ。金だから金田とか、金村とか、面倒くさくなると高杢とかw適当な名字作ったとか。

事実は事実、歴史は歴史。それと今のチョンやチャンコロの増長ぶりとは別に考えないと、足元すくわれるだろうが。気をつけろ!

Unknown

つうか、「政治家の立場」で「有害コンテンツの野放し状態」を推進する人のほうが「政治家」としてどうかと思いますが。黙認や容認なら分かりますが。

エロと言うコンテンツの強さ(売春が禁止になってもソープランドと言う形で生き残っている)波及度(VHS・PC・インターネット等の普及にエロは莫大な貢献をした)から考えるに少々規制されるぐらいが丁度いいと思うのですが。

それにアレだ。エロは障害が多いほど燃える。

Unknown

 別に麻生氏を支持するのは漫画好きだからではないんだけどな。むしろ今の漫画好きを強く押すアピールの仕方には不安すら感じるし。
 創氏改名の問題だって、さて、失言と決め付けるには証拠も少なくないのでは?

Unknown

コミック全体が敵視されて業界が壊滅しない
ように、折り合いがつく形で規制を考える

ちゃんとリンク先の記事とか読んで勉強しろよ。政治家が表現の自由をちゃんと考えて「折り合いをつける」なんてこと考えるかよバカ。

Unknown

成年漫画の表現も販売も野放し状態を許す人でなければ、
漫画愛好家ではない、という図式は単純に過ぎると思いますが・・・。
麻生氏が規制問題に取り組んだ当時、世の中ではPTA等の
団体による、成年コミック弾圧運動が盛んだったそうです。
そんな状況下で、コミック全体が敵視されて業界が壊滅しない
ように、折り合いがつく形で規制を考えるのは、漫画を愛好
しているからこそではないでしょうか。

Unknown

麻生氏が、票田の為にマンガ規制を支持したのか
自分の信念の為に、マンガ規制を支持したのかに
よると思うのですが。

前者ならば、票の為に行動する
支持基盤の走狗のありがちな政治家。
単に、オタクを新たな支持基盤候補として見込んで
打診した行為ではないでしょうか。

後者ならとんだ食わせモノですね。

Unknown

>麻生ローゼン閣下
ネットでの麻生人気がそんな形だとは初めて知りました。もう少し論理的な理由があるのかとばかり…。
自分はオタクですが、あからさまにオタへ媚びた麻生氏が凄く胡散臭いなと思ってる人間です。
(「漫画・アニメが世界で認められている=日本が嫌われている筈がない」なんて論法の乱暴さは、
 朝日新聞なみにツッコミ所満載じゃないですか?)
マスコミの嘘をいつも鋭く見抜いてるネットのオタク達が、
麻生氏だけは盲目的に評価してるとすると…正直気持ち悪いですね。

自己レス

えーと麻生閣下のネットでの人気は、
漫画読みであるということに加えて、中国・韓国などへの姿勢もネット住人受けするからなんすよね
  ということをYellowTearDropsのローリングクレイドルさんがサイトで紹介してくださるコメントに書かれてました。そうなんすよね、ネットの世界ではいつの頃からか、カンペキに右・タカ圧倒的優位になってしまいましたね。いや俺左翼でも右翼でもないけど、麻生閣下の「創氏改名は向こうが望んだ」とかの失言はさすがにどんな人でも「オイオイ」じゃないのかと。
安倍さんも人気、出そうですね。

超こち亀

あー、まだです(笑)。あの内容を知ってしまうと買わずにおらりょうか!というモンですな。ていうか今注文します。しました。

Unknown

こんばんは、そういえば「超こち亀」は読まれましたか?

いやはや

>?「ローゼンハイム」ってなってたような
実は最初

麻生ローゼン太郎氏といえば、「ローゼンハイム」じゃなくて「ローゼンメイデン」、さらには「こち亀」「ゴルゴ31」ちがった「ゴルゴ13」を愛読しているという

というクドいふざけたものになってたので、「ローゼンハイム」を取って修正したつもりが「ローゼンメイデン」の方を取っちまったというわけでして…(笑)。
「ローゼンハイム」だとお菓子屋さんですな、お菓子を無意識に残そうとしたのか俺…

Unknown

あれ?「ローゼンハイム」ってなってたようなww なおってるw

どうだろう

↑いや、だからww 釣り?
麻生閣下は漫画を好きではあるが、一つの表現として、また文化として愛しているかというと、確かに疑問ではありますな。
ただあえて言わせてもらえれば、今時漫画を読まない政治家よりはマシじゃないかと。転向・変節してオタク擁護、表現の自由を守れという立場に変わられることをキボン。

Unknown

我輩は誰が何と言おうとも、麻生閣下を支持するぞ!

でも

改心したかもしんないっスよ。そして自らオタク化して、漫画を心から愛するセージカになられたのカモ・・・・?

Unknown

オタクが支持する麻生大臣がオタク撲滅推進議連の長だったとは・・・不覚!

あれ

さっそくどうも。無邪気なのはいいんだけど。大人が無邪気すぎるのはどうかな、というのもね。

Unknown

なるほど。何かフンイキで麻生さん偉い!テキになってた自分ちょっと反省。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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