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2006-09-25(Mon)

漫画家になりたい人へ (番外2)

前記事へのまた反響が凄かった(荒らしも含め)ので、コメントへの返信などを今回書きます。アッチ方面(笑)からのカキコも多く、非礼なものその他はいちいち削除も大変になってきたので、いったんコメントはクローズにします。


●Unknown (XD) 2006-09-25 00:49:32 さん
>自分はオタクですが、あからさまにオタへ媚びた麻生氏が凄く胡散臭いなと思ってる人間です。
あ、そうですそうです。そういうのが普通じゃないかと、俺は思うんですがね。何かニュースサイトなんかでヘッダとかだけで飛んできて、俺のこれまでの主張なり意見なりを(97年からの日記も含めて)全然読まずに、最近の気分でメールとかくれる人が多いんだけど、

・麻生氏が漫画読みであること…これは別段褒めることでも何でもないかと。政治家である麻生氏が、という冠がつくので「ほほう、偉いな」というフィルタがかかるわけだと思う。でも「ガロ」創刊は64年。当時最初に支持した学生運動世代=団塊の世代はもう60代、当時の大学4年生だと22+42で64歳。麻生氏は66歳。当然、「漫画は子供の読むもの」という時代が変わったことを肌で体感し共感した世代でしょう。つまり普通に大人が漫画を読むことに早くから偏見をなくした人であってもおかしくはない。
ただ、そうした偏見を根強く持ち続ける人間も多い世代で、特に政治家などの要職に就く人に多いだろうと推測すれば、麻生氏は「庶民感覚を持ち、漫画を普通に読む、好感の持てる政治家である」という評価は間違ってはいないだろう。それを踏まえたうえで、俺としては『今時政治家が漫画に偏見を持つような偏狭な人物であることの方がおかしい』と思っているから、麻生氏が漫画読みであることを「特別に評価はしない」と言ってるわけです。ていうか勝手に評価とか言って当の麻生氏には大変申し訳ないすけど。まあ公人だし選良なのでこういうことも仕方のないことなのは当り前でもあるけど。

で、俺は
「その麻生氏がただの漫画好きの普通の政治家か、本当に漫画を愛する俺らと同志の政治家に変わったのかは、今後じっくり見ていく必要がありますよ。」
と言ってるわけで、
●Unknown (Unknown) 2006-09-25 01:01:26 さん
の言われる通り、
>麻生氏が、票田の為にマンガ規制を支持したのか
自分の信念の為に、マンガ規制を支持したのかに
よると思うのですが。

>前者ならば、票の為に行動する
支持基盤の走狗のありがちな政治家。
単に、オタクを新たな支持基盤候補として見込んで
打診した行為ではないでしょうか。

>後者ならとんだ食わせモノですね。

という意見も当然理解できるということです。
票田のために漫画規制を支持するという、「未必の故意」(笑)にしろ、「有害コミックはけしくりからん」という「確信犯」にせよ、どちらも漫画という表現を愛している者ではない、という意見ですね。

いいすか、
●Unknown (Unknown) 2006-09-25 02:23:57 さん。
>成年漫画の表現も販売も野放し状態を許す人でなければ、
漫画愛好家ではない、という図式は単純に過ぎると思いますが・・・。

俺はそんな単純な図式でものを考え、語ってはいませんよ。
前からの繰り返しになるけど、俺は去年の2月の記事で
 繰り返しますけども、二次元系オタクメディア規制のみを取り上げて、そのことに反対してるんじゃありません。全てのメディアや表現規制に反対してるんです、こちとら。あとマス「メディア」が、安易に自らの首を絞めるようなことを平気で垂れ流すことへも。

世界の中心で、メディア規制を叫ぶ

と述べてるではないですか。単純に「エロ漫画を規制するな」とかいう話じゃないことぐらい一読すればお分かりでは。麻生氏が規制に取り組んだ当時…PTAうんぬん、ですけど、「当時」って確か90年ころの話だよね? 俺は当時「ガロ」という雑誌の編集部におり、あの問題の危険性を認識し、規制に反対する作家や文化人、書店などの反対意見記事を掲載したこともあるんですよ。ちなみにどんな連中が規制を言い出したかは有害コミックとは - はてなダイアリーを読んでください。いや、必ず読みなさい。
その上で、ああもう何度これを繰り返さねばならないのか暗澹たる気分だけど。

ある「表現」がある。
それは「漫画」に限らず文章でも映画でも写真でも何でもよろしい。
それに対し「これが有害」「これは優良」という規制を容認すれば、
それ自体が「検閲」につながるのだ。


もっと言えば、その規制=選別は誰が、どこで、どうやって行うのか? 当然お上がしかるべき機関(恐らく特殊法人)を作って役人を置き(恐らく天下り)、御用学者だのをご意見番と称して雇い、もっともらしく体裁を整えるのだろう。
いや、そういう人選や配置、組織が「しっかりしたもの」になったとしても、そんなことは本質とは無関係だ。なぜなら、その組織なり機関は、
表現の自由を規制すること
を目的としているからだ。
確かに行き過ぎた性表現や暴力表現などは子供たちの目には触れぬように配慮されるべきだ。だがそれはお上がやることではない。周囲の大人たちが子供にしてやることだろう。かつてドリフの「8時だよ!全員集合」が子供に「有害」だと問題視されたことがあった。本当の話だよ。その時、ヒステリックに規制を安易に叫ぶバカな大人に対し、世間一般の冷静な人たちは普通に「じゃあお前んちでは子供に見せないようにすれば?」と言って済ませた。何か重大な事件や犯罪があると、その背景をテレビやマスコミは根掘り葉掘り調べ上げて事細かに報道する。世間の耳目がそこに集まっている時に、犯人の犯罪を誘発したものの一つに「成年コミック」があったとすれば、社会は「規制しろ!」と声を上げる。この繰り返し。

で、また誤解というか曲解されそうなのでまた書くけど、
●Unknown (Unknown) 2006-09-25 08:41:20 さんのように
>エロと言うコンテンツの強さ(売春が禁止になってもソープランドと言う形で生き残っている)波及度(VHS・PC・インターネット等の普及にエロは莫大な貢献をした)から考えるに少々規制されるぐらいが丁度いいと思うのですが。

>それにアレだ。エロは障害が多いほど燃える。

は、ことエロに限れば(笑)、それでいいかも知らんですな確かに。エロというコンテンツの強さはメディアと科学技術を実際に進歩させ普及させてきた事実が証明していること。俺らの世代なんか80年代初頭に「ビデオデッキ買った」と言えば男衆は皆一様にニヤニヤとしたもんさ(笑)。90年代初めにCD-ROMといやあ「アレかい?」てなもんだし、90年代半ば以降にゃネットと言えば「モロ見え」の同義語でもあったわけだよ。そんなことは今どきのガキじゃない限りみんなが体感してきたことさ。
問題はその前段の、
>「政治家の立場」で「有害コンテンツの野放し状態」を推進する人のほうが「政治家」としてどうかと思いますが。黙認や容認なら分かりますが。

という部分。「黙認や容認」という形でソープという名の売春を許していることの是非はともかく、「有害コンテンツ」という規定を問題視しているわけですよ。有害かどうか、何で、誰が、どうやって決めるんですか、つうてるんですよ。
かつてワイセツの基準が、「ヘア容認」(笑)という頓珍漢な議論で決着した(厳密には明確に法により線が引かれたわけではない)ことがあった。外人はみんな、大笑いしてたよ。「下の毛までは見えてよし!」だって、ニッポン国…。丸見えがいいとか悪いとかいう問題じゃなくて、人の感覚…わいせつとかそうじゃないとか、そういった部分に線を引くことの難しさというか、愚かさ、あるいはマヌケさ加減が浮き彫りになった一件なのよ。ワイセツって、物凄い形而上的な概念だよ。コンニャクに猛烈な劣情をもよおす人だっているかも知らん。いや、本当に生身の人間じゃダメな人だってたくさんいるのも事実。
ワイセツ(猥褻)という概念は、法による定義はご存知の通り極めて曖昧模糊としたもの。時代や社会・文化、国や宗教などによって変わる概念だ。ならばその都度その都度、社会通念や規範に照らして変えていけばいい、そう、「ヘア解禁」したように…という向きもあろう。確かにそうしたことは一見寛容なように聞こえるが、逆に、その時々の為政者のサジ加減で規制をどうとでも出来る、ということになるのだよ。
エロだから、と甘く見てはいけない。エロのように、表向き(あくまでもオモテムキ、です)「ええ〜、いいじゃん!」と大きな声で言えないようなことから規制をかけようとする、そしてそれが成功すれば既成事実として他の表現なりメディアなりに拡げていく…というのがお上の側の常套手段。その時々の市民の民度…もっといえば愚民が、こういったお上の規制、公務員天国を容認していくのだと思う。
繰り返す、あらゆる表現に規制は必要なし。

次に
●Unknown (Unknown) 2006-09-25 08:05:47 さん
>別に麻生氏を支持するのは漫画好きだからではないんだけどな。むしろ今の漫画好きを強く押すアピールの仕方には不安すら感じるし。
そうでしょうね。ローリングクレイドル氏のご指摘のように、麻生氏の「思想」まあ政治的信念とかでもいいんですが、そういう部分に共感し、政治家として信頼し、支持しているのだ、と。それならそれは(支持・不支持は)個人の自由なので、どうぞ、支持してください。俺は繰り返すけど是々非々の人間なので、麻生氏が「漫画好き」なことには好感を持つけれども、政治的信条や思想については相容れない部分も多々ある。そんだけのことですね。ただ
>創氏改名の問題だって、さて、失言と決め付けるには証拠も少なくないのでは?
は、確かに、厳密に問えば、難しい議論です。枝葉末節に拘泥すれば(敢えてすれば、ですが)「中には本気で日本に協力し、日本という国家の臣民になろうとした」人がいたこともまた、歴史的な事実ではあります。ちなみにそういう人(Yさんと言いました)にずいぶん以前、実際に会ったこともあります。彼の口グセは「日本が戦争に勝ってくれていれば、自分は京城市長になっていた」だった。また俺はその人には会ってないが「今ごろ自分はハワイ県の知事でした」と言った人もいたそうな。
ただ、大きな世界史的な事実として、日本が朝鮮半島へ侵攻し支配下に置いたこと、そして相手側の多くがそれを望まなかったことは事実なので、麻生氏の「創氏改名は朝鮮人が望んだ、日本はハングル普及に貢献した」(2003/5:東大講演)発言は「失言」あるいは「事実誤認」と取られても仕方のないことではないかと。

ていうか、このようなことに疑問が出てくること自体に、何か俺らの世代と大きなギャップを感じます。俺らの世代はまあ土下座外交時代で、軍国ニッポンが絶対的悪。ただ現実には、義務教育の場で近代史として客観的冷静に太平洋戦争を教えてくれた先生は一人もいなかった。だから自分で勉強するしかなかったのだけど、その分、右も左もなく自由に「自分なりの太平洋戦争史観」を養うことが出来たと思う。韓国や中国でどのように戦争が捉えられているか、逆に戦記物で旧帝国軍人さんをヒーロー的に描いているものとか、何でも「新しかった」から自由に先入観なく取り入れた。
その上で、中学や高校くらいになって、実際に戦地へ行った人に話を聞ける場合は聞いた。俺の場合は祖父がバリバリに従軍した世代で、俺に書道を教えてくれた祖父は陸軍の兵士として、祖父の弟は下士官として戦地へ赴き、生還した。孫に対して戦地での生々しい話はなかなか語ってくれなかったが、それでも、酒が入るといろんなことを話してくれたものだ。日本軍が皆、戦地で鬼畜のごとき振る舞いをしたわけではないし、戦後の被害国が体制の維持のために捏造した「史実」もたくさんある。そんなことは、昨今の若い連中よりもずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと、よく知っているつもりだ。朝日新聞社の本もあれば光人社の本だってあるよ手元に(笑)。それが正常な「バランス感覚」じゃないかと思う。事実は事実として存在し、それをどっちから見るか=例えばどっちの国とか、で認識や解釈が変わったりする。でもそれは事実が変わるという意味ではない、事実は事実だろう。戦争に勝った方も、負けた方も、捏造や歪曲はいかんのじゃないか。
俺の祖父もそうだったように、戦地に赴いた兵士の中には少なからず本気で「欧米諸国の不当な植民地支配から亜細亜を解放する」という使命感に燃えて出征した人が多かった。だがそれは当時の話であり、日本軍が解放と言っても、現地の人にとっては侵略者が交代しただけ。日本がいくら理屈をつけても、被侵略国側にとっては屁理屈にしかならない。これもまた現実。
確かに個人的な感情としては、「日本はいつまで謝罪をせねばならないのか」とか「これだけ戦後日本は民主主義体制下でやってきたのに、なぜまだ大戦時の体制下であるかのような見方をされるのか」とか「いくら被害国とはいえ、いまだに強い反日教育をし歴史を歪曲までするのはいかがなものか」ということは常々ニュースを見たりかの国の言論を見るにつけ、思ってますよ。でもやっぱり、強姦した側はされた側に許しを請うべきだし、相手の心の傷が「いまだにある」、だから「許さない」と言われれば、こちら側から「この問題ははい、もう終わり」とは言えないとも思うのだ。
そんな簡単な話じゃないんだよ、という話。
どーにも若い子と話したりしていると、先の戦争に関する情報全般、右から左まで含めての絶対量が不足していると思う。たぁくさん本も出てるし、生の声もまだ聞けるし、昔に比べれば調べる手段も格段に増えた。何かアジア諸国の反日デモなどの様子を見て単純にカーッと来ている若者が多いのが気にかかる。いや、もう少なくとも俺と同じような年代で、同じような情報を自発的に蒐集し、左右さまざまな史観を取り入れたうえで、その上で思想的に日本民族が世界一優秀で、先の戦争は絶対に正しかった&日本の非を口にするのは全部自虐史観であり非国民である…とか本気で言う人がいたら、もうそれはその人の問題なので自分は関わりあいたくはない。冷静な議論が出来ないことが一番の問題だからだ。

…ともかく、麻生氏が漫画を愛し、漫画を一つの表現とし規制せずに自由を認めるのかどうか、今後客観的冷静に見て行こう…ということを改めて書いておきます。
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Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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