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2006-12-05(Tue)

プーチンのロシア

ロシア問題に詳しいジャーナリストの常岡浩介氏がBS朝日ニュースター「ニュースの深層evolution」に出演していた。
例の放射性物質による亡命ロシア人・リトビネンコ氏暗殺問題について解りやすくかつ的確な解説をしており、なるほどと思いつつ見る。中でもプーチンをなぜロシアの国民は支持しているのかというところを興味深く聞く。ロシアの国民はゴルバチョフ〜エリツィン時代に共産主義から自由主義、とりわけ経済の自由化を経験した。民主化という名のもとに自由主義を謳歌することになったのは我々の価値観からするといいことずくめなのだが、ソ連時代から比べると国民の経済状態は二極化し、貧しい人はより貧しくなってしまった。ソ連時代はKGBが恐怖で国民を統制し支配していたが、それが無くなり、市民は自由を得た。ところが経済はガタガタ、はっきり言って破綻した。プーチン時代になると、KGBほどではないがFSBが言論を統制し始めてはいる、だが経済はソ連時代よりはるかに良く、KGB時代ほど一般市民への締め付けはない。とすれば今のロシア国民がプーチンを支持しているのは頷ける話である…とのことだ。
それにしてもソ連という人類史上初めての共産・社会主義国家が70年という途方もない時間をかけて行った「実験」は、結局は崩壊した。マルクス・レーニン主義の本家本元がブッ倒れた後、残った国で元気がいいのは共産党一党独裁を堅持しつつ自由経済をうまくとりいれた中国(一国二制度)とベトナム(ドイモイ)くらいなもの。あとは米国相手に孤軍奮闘していたが経済は瀕死のキューバ、あとは北朝鮮など、どこも成功していない。人民は平等、財産は共有などという高邁な理想は、しょせん人間という性悪な生き物には向かないのかと思った。結局は特権階級が生まれ、その身分は固定化されるという新たな封建体制を作っただけだったじゃないか…。
まあそんな話は置いといて、プーチンという独裁者がちゃくちゃくとその王朝を築こうとしている今、ロシアの「人民」はそれなりにそのことを許容しているように見える。それは常岡氏の言うように、プーチンがジャーナリストの暗殺を指示しようが、政敵を粛清しようが、市民にはKGB時代のような相互監視や密告の強制、盗聴などといった手段をとらないからだ。KGB時代の「物凄く不自由」に比べれば、今の「ちょっとだけ不自由」なんて屁でもないのだろう。ウオトカでも飲んで寝りゃあ忘れるってものだ。
そういえばこないだロシアで粗悪なウオトカで急死する人が数十人だっけか、大量に出たというニュースを見たっけ。何か社会主義から突然資本主義の荒波に放り出されたロシア国民が可哀想な気もするが、彼ら自身が指導者をどう選ぶのか、どう支持していくのかしないのかを見ていくしかない。

ずっと昔、「ガロ」に入りたてのころに、長井さんが俺に「ほれ、君読書好きだろ、これやるよ」と『日本人はなぜロシア人が嫌いか』だっけ、そんな感じの上製本をくれた。長井さんは書評で送られてきた本や、神保町で昼飯の時に買ってきた本などを読み終わると、ポンポン俺にくれた。お蔭でふだん自分が興味のあまりない分野の本もずいぶん勉強させていただいたが、こういったことも「青林堂大学」と言う所以である。当時貰った本は今でも持っているものもあれば、増えすぎて処分したものもたくさんある。

…んで今発作的に思い出したが、以前知り合いで虔十書林の店主・多田さんの倉庫に、青林堂時代に会社に溜まっていた本を数箱預かってもらったっけ。あれ、その後倉庫にどんどん本が入り、俺の箱はどこにあるのか解らなくなったと言われてからさらに十年近い。どうすんだ俺。何が入ってるかもはや全くちっとも少しも全然覚えていない。
「ガロ」時代は給料だけでは食えなかったので、エロ本のライター、イラストレーター、レイアウト・校正、トラック雑誌の4コマ漫画、一般週刊誌の似顔絵描きなどなど、数え切れないくらいのバイトをやった。特にエロ関係には本当に助けてもらった、男優はやってないが。(ビデオ出演は杉作J太郎・獣人ライガー・みうらじゅんさんたちと競演したパチンコものがあったっけ)そういうのの掲載誌なんかもあると思うんだけど、俺の死後に箱が開けられて「投稿写真」だの「トラックボーイ」だの「パンチザウルス」だのワケの解らん本が大量に出てくるのもまた一興かなあと思う。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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