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2006-12-06(Wed)

双方向性とは

わが家のCATV導入は数年前だったが、先月から地上波デジタル放送をCATVのデジタル化とあわせて見られるようになった。3年遅れである(笑)。ただ全国で地デジが視聴可能になったのはつい先日なので、まあいいかと。これで従来の地上アナログ放送だけを見ている状態に比べ、視聴できるチャンネル数は莫大に増えた。例えば既存のテレビ局による通常放送で東京だとNHK2、民放6局。これらはあと数年だが、何ら設備投資を必要とせずともテレビさえあれば普通に楽しめること、従来通り。それが、これらの放送がデジタルになったのに加え、データ放送というものも見られる(多くはたいしたものではないけど)。またUHFアンテナがあれば先の地上アナログ放送に加えて関東各県のローカル局が数局見られる。さらにBSアンテナがあるのでアナログのBS放送がこれまでNHK2、WOWOW1チャンネルが見られたが、CATV経由でBSデジタルに切り替えたためにNHK3、WOWOWデジタル3、民放各局のBSデジタル放送5局が加わった。その上でCATVのコンテンツが50局ほど、財力がある人はその他に有料チャンネルを増やすことも出来る。いやはや、あまりの選択肢の多さに迷ってしまうこともしばし、という状態だ。

地上デジタル放送だが、前にもチラと感想を書いた通り、とにかく画質が素晴らしい。わが家のモニタはデジタル対応ではないが、PCにも使えるレベルのかなり高精細なアナログモニタなので、デジタル放送に変わった途端に、あまりの劇的な画質の変化に驚嘆した。いや大げさではなく、「おおっ!」という声が出た。切り替えの日は連れ合いが京都へ出勤中で、俺一人がジェイコムの技術者の対応をしていたのだが、思わず「すげえ!」と言って技術者の失笑を買ってしまったほどである。そんなにテレビ見る時間があるなんてお暇ですなあ、というイヤミも聞こえてくるが、病気になって以来外出せねばならない仕事を失ったので、引きこもり状態で家で出来る仕事だけにしている。
連れ合いも京都へ行く以外は居職なので、お互いが「仕事の時間」をキッチリと決めていないから、生活と仕事がシームレス状態になっている。つまり居間がありそこに続く部屋の仕事場でパソコンに向かっているのだけど、当然居間のテレビはついていて、連れ合いはそこでテレビを見てくつろいでいる。こちらはパソコンに向かって仕事をしつつもその音声は聞こえる。腹がきついのでちょっとずつ仕事をしては居間のソファに休憩に行ってテレビを見る。その逆に、こちらがソファに転がってテレビを見ている時に、連れ合いが居間にあるノートPCで仕事をしていたりする場合もある。要するに、わが家では朝起きてから夜寝るその瞬間まで、一日じゅうテレビがついているのだ。
とはいえ、今のテレビ番組については、ニュース、スポーツ、ドキュメンタリ、映画が主で、バラエティで定期的に見ているものはあまりない。出演者や内容で決める。あ、定期的に欠かさず見ているのは『タモリ倶楽部』〜『検索ちゃん』の流れだ(笑)。特にドラマの類は全くといっていいほど見ない。なので、渡辺淳一のエロ小説がドラマ化されて話題とか映画化されたとか、やれ今度の月9は誰と誰が競演だとかワイドショーで騒がれても、全くちっとも興味がないのでそういう場合はチャンネルを変える。そこで重宝するのが地デジならではのオンライン番組表だ。これはチューナに使っているHDDレコーダが受信するものと、CATVのセットトップボックスのものと2種類あり、その都度使い分けることも出来る。通常はHDDレコーダを地デジ視聴用としてメインに使用し、CATVとデジタルWOWOW用にはSTBを使うという形に落ち着いた。
で、この多チャンネルだけど、実は数ヶ月前にはCATVを解約しようか、というような話を連れとしたことがあった。結局見るのは日本映画専門チャンネルとかナショナルジオグラフィックとかヒストリーチャンネル、ディスカバリーチャンネル、アニマルプラネットなど数局しかなく、その他の40局分もったいないという考え。しかしCATVをデジタルに切り替えたおかげでハイビジョン画質(厳密にはハイビジョンそのものではないけど)でのCATV放送も見られるようになった(ディスカバリーHDとか)し、オンデマンドでいつでもコンテンツを「買う」ことも出来るようになった。
では今は多チャンネル・デジタル高画質放送によるテレビライフを満喫している…というと、うーんどうなんだろう。デジタル放送のメリットとして、高精細・画質などの他に「双方向性」ということがよく謳われる。双方向性というと十数年前のインターネット普及期にも言われた言葉だが、今のところ高精細以外の恩恵はあまり感じていない。
どういうことかというと、自分で見たいコンテンツを「選択できる」、そしてその選択肢がかなり増えた、にしても、である。それほど見たい、というコンテンツが増えたわけではないからだ。(あ、NHKハイビジョンの『世界ふれあい街歩き』は毎回その場所へ行って歩いているかのような精細画面ならではの臨場感があってよいが)
双方向性といえば、これまで大企業=既存メディアが「お前らはこの時間、この番組でも見てろ」と一方的に投げつけてくるものをただただ黙って受け入れるしかなかった状態から、こちら側が積極的に「選択」できるようになることだと理解している。このことはよく、双方向性のメリットとしてネットでよく言われる「既存メディアに対し誰でも個人がどこからでも発信ができる」と捉える向きが多いのだが、もちろんそういうこともあれど、俺の場合は「他者からの押し付け」から「自由な選択」へ、というのが最大のメリットだと思う。このあたりは確か『サイゾー』11月号神保哲生氏がコラム『メディア駆け込み寺』で書かれていることが解りやすく的確だと思う。
つまり双方向性のメリットとは「一人一人の発信」ではなく「オンデマンド性」である、ということだ。まっことその通り、である。そして既存の大手メディアが全くそこに気付いていないように見える。つまり、これまでのような大手テレビ局が広告代理店と大手タレント事務所と組み、「今これがキテます」「今はこの人が旬です」「この商品を持ってないと遅れます」と垂れ流し吹聴しても、これからは通用しなくなる…恐れがある…と…。言いたいなあ。でもたぶん何年経ってもおつむ空っぽのジャニタレに女子どもはキャーキャー言い、どれだけ憎まれ馬鹿にされてても韓国のドラマや俳優にキャーキャー言い、原価考えりゃ数万円のカバンや靴に数十万円払ってキャーキャー飛びつき、拝金主義の塊みたいな阿呆タレントをカリスマとしてキャーキャーあがめ、要するにテレビ局+代理店+タレント事務所=「悪の枢軸」の思うがままに大衆は動くんだろうな、今後も。

あ、思い出した、永島慎二先生の名作「黄色い涙」映画化で主演が「嵐」って何なんだよ! やっていいことと悪いことがあるぞてめぇら!!

引きこもり気味の自分が、テレビ三昧になったことで一層よく視界が開けたなあ、ということもある。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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