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2007-07-17(Tue)

42歳になりました

7月17日(火)
42歳の誕生日、外は曇り〜雨。朝、連れ合いが京都へ出勤するので支度をしている気配で目が覚める。7時半過ぎ、出かけるのを見送ってから朝食、少しだけ仕事をしたあと、腹が張るのでソファで仰向けに転がっている間にウトウト。
一昨年の夏に癌告知と余命宣告を受けたあと、細胞の詳細な検査の結果余命の方は癌タイプが違ったために取り消されたが、相変わらずタイプのわからない癌に侵されているのは確か。幸い病状の極端な変化・悪化はなくずっと横ばいで来ているので、時々自分が病気であることをフと忘れている瞬間があるほどだ。人間というのは本当にあらゆることに順応性が高いのだろうか。
とはいえ、毎晩寝る前に般若心経を唱え、「今日も一日平穏無事に過ごすことが出来ました、ありがとうございます。これからも私たちが健康で、平穏に暮らせますように、お見守りください、お導きください」とお願いをする。これは入院していた頃から一日も欠かさず、毎日続けている日課となっている。お経を唱えるといっても心の中で暗誦するだけで、自分は仏教者ではないし、般若心経は宗派を問わぬ根源的な経ということなので、目に見えぬ大いなるものへの感謝をあらわす、という気持ちで読んでいるのだ。
病気になってから、全ては偶然ではなく必然である…という気持ちがより一層強くなった。
俺がこんな病気を得たことにも意味があるはずだ。そして、死ぬと言われた絶望の淵から引き戻され、自分が最も望んだ、連れと猫たちとの何気ない日常へ復帰できたことにも。素直に生かされていることに感謝をしたい、そう心の底から思っている。健康な人にこんな気持ちは解らないだろうし、俺も健康だと思っていた頃には解らなかったと思う。人ってそんなもんだろう。

中越沖地震は一日明けて一層の被害の拡大が報じられている。死者はお年寄りが多い。一人暮らしで逃げ遅れたり、助けが遅れたりした結果だと思うと気の毒で仕方がない。70歳80歳代の高齢を得ていても、ちょっとした自然の気まぐれで命を落とす人生もある。片方で生れ落ちた瞬間から不要だとゴミのように捨てられる命も、ある。命を大切に、と当り前のことを言うのは簡単だが、大切にしていても、天災には抗えない。つまり人間は自然つまり人智を超えた大いなる力の前にはこれほどに無力な存在だということだろう。
原発は小さい火災はあったものの、無事だった。テレビではこれこれのレベルの地震まで想定して強度を計算して作られている、いやそれを超えた地震が起こったらどうするのだ、という話が報道されていた。
地震で死ぬのは天の力だから、しょうがない。
だが原発事故によって漏れ出した放射能で、考えられぬ規模の死者が出る…という事態になれば、それは天災だからと言い切れるか。とはいえ、日本は今エネルギーの3分の1を原子力に依存しているのも事実だ。この狭い国土に、世界的に見ても巨大地震の巣窟、火山や活断層や大陸プレートのエッヂがこれだけ集中しているところは皆無だ。そしてその狭い危険だらけの国土に、いつの間にか原発が物凄い数、稼動している。怖い、と思う方が自然だろう。思わない人間は想像力が欠如しているだけだ。

かつて日本人の多くは、たくさんの「神」を信仰してきた。鰯の頭も信心ではないが、八百万の神がおり、自分たちが自分たちのみの力で生きているのではないこと、大いなる存在があることを普通に信じ、自分を律し、そうして社会を形成してきた。
自らの心の内に「戒め」を持たぬ者もやはり、想像力に乏しい、目に見えるモノだけを信じる非常に心の貧しい人間だと思う。
こうした「想像力」の欠如した人間が、人の命を預かったり、人の税金を預かって仕事をしたりする場合、困ったことになる。昔は普通の人なら誰もが「お天道様に恥ずかしいことはしない」という最低限の戒めを持っていたが、最近の政治家や官僚、公務員ども、拝金主義の企業経営者といったニュースを賑わす連中の品行下劣具合ときたら、もうほとんど落語である。

俺は死ぬ時に、恥ずかしい生き方はしなかった、と思って死にたい。立派なことは出来ないが、嘘をつかず、汚い企みで人を騙さず、陥れず、人を不幸にしなかった、と胸を張りたい。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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