--------(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2007-09-04(Tue)

入院9日目

9月4日(火)
何度か目が覚めたものの、おおむね熟睡。6時に向かいのOさんの採血で起こされ、少しとろとろした後洗顔に立つ。点滴がないので立ち歩くのが楽でいい。Oさんに「点滴がないとずいぶんスタスタと元気に歩きますねえ」と羨ましそうに言われる。その後テレビを見つつ時間を潰すが、とにかく腹が減って仕方がない。まだかまだかと思ってようやく来た朝食はまたもや3分粥。でも今朝はたまご入りの粥だった。あとは大根の煮物、具の全く無い味噌汁、ぶどうゼリー。空腹だったのでばくばく食った。人間てやはり動物だなあと思う。
その後はテレビ見てまたちょっとウトウト、MLBはボストンの松坂がノックアウトされたのを見る。何とか後続と打線が踏ん張って試合には勝ったが、松坂は突然に崩れる…というか崩れかけてからの立ち直り・持ち直しがうまく出来ないという印象。試合の後半になって、隣にまたオジサンが入院してきた。例によって耳が遠いのか、今度は声もデカく、妻らしきバァさんに息子らしい俺くらいの男性が一緒で、看護婦の問診にも聞かれたこと以上の無駄口が多く、性格を聞かれて「気が短い」とか言ってる我が強そうな人だ。
せっかく平穏だったのになあと思ってるとアッという間に昼になり、昼飯は五分粥になった。おかずはもう普通のもので、肉、キャベツ千切り、茹でブロッコリー、トマト。豚肉はちゃんと味がしっかりついていて美味かった。肉がついてて、主食だけ粥で意味あるのかと思うが、深く考えないようにする。
それよりもKさんが退院して平穏になったのも束の間、隣がまた入ってきて憂鬱である。何だかんだ言っても向かいのOさんは奥さんさえ来なければ静かなものなので、こういう無神経そうな患者がまた入ってくるとはついてない。ただ聴くとはなしに話をチラホラ聞いてると、どうやら肝臓に腫瘍があるようで、精密検査のための入院らしい。本人は研修医の型どおりの質問コーナーの際、身内がいないので小声で「癌であっても知らせて欲しい」というようなことを「オフレコでね」なんて言っていた。オフレコって表現もおかしなもののような気がするし、研修医にそんなこと言ってもなあ、と思う。
その後隣の次男だという男性も来て病室がにぎやかになったので、財布とNomad持って下へ行く。最初は退院が近いと思い金おろしておこうとJNBの口座で出そうとしたが、病院にあるCDでは使えなかった。そこでおろせる口座のお金では足りないなと思い、病院入り口の案内係に「一番近いコンビニはどこですか」と聞きファミリーマートに向かう。本当は病棟から出てはいけないのだが、そのまま売店側の出口から出て、売店の裏〜食堂脇を抜けて病院の外へ出る。病院の入口からぐるりとけっこう急な坂が続いており、そこをてくてく歩いて降りる。途中大きな道に出る道ってここかな、と思って右折した道はどうやら違ったようで、携帯のNAVITIMEで確認するが、衛星からのレスポンスが遅い上に精度も低いので全く使えず。
結局勘で細い裏道なんか通ってると無事「大きな通りに抜ける細い道」に出て、ファミマに到達。すぐJNBでお金をおろし、チルドカップのコーヒーを買って戻る。細い道を抜けるとさっき降りてきた急な下り坂のカーブのところ。そこをまた病院の壁づたいに上っていくのだが、この坂がけっこうキツく、足腰に来た。やはり萎えているようだ。それに元の病気=白血病のせいで、膝の関節周囲にリンパ節の腫脹のようなものがコブ状にあって、いつもそこが痛む。気温はずいぶん涼しくはなったとはいえ、蒸し暑さが若干残っているので、すぐに暑くなってしまった。
ようやく病院に着いてさっき出た入り口から入ろうとすると、車椅子のOさんの後姿が見えた。タバコ吸ったのかな、と思ったがよく考えたら病院は敷地内全面禁煙のはず。どこで吸ってるんだろうと不思議に思いつつ7Aに戻る。その後はしばらくパソコンで音楽聴いたりしてると、萩原聖人似の若いDr.が来て、「明日の朝採血がありますが、それ次第では退院の方向で考えるようになります」とのこと。肝機能障害が数値的に良くなってしまえば、もう治療といってもやることがないので退院だそうだ。元々の主治医であるU先生とも連絡を取って、その方向でいいと確認も取っているとのことだった。どうやら石は落ちたようなので、あとは採血次第ですね、というので「腸の中へ落ちて排泄されたということですか」と言うと「そうですね、小さいので気がつかないかと思いますが」とのこと。あとは胆管にも詰まってないので問題なしということらしい。
とにかく明日、明後日にはひょっとすると出られるかも知れない。そろそろもう出してくれよってな感じなので、ホッとひと安心だ。連れ合いにもすぐその旨メールをする。連れは京都の大学勤務は4時ころ終わって、すぐ帰れそうだといい、それから病院間に合うかというから、それは絶対無理と伝える。それに疲れてるだろうから、今日は帰って休んで明日でいいよと返す。その後はずっとUtopiaやらCarpentersやらJohn LennonやらBilly Joelやらを聞いて過ごす。何か懐かしい洋楽ばかり。トッド・ラングレンてカッコ良かったなあ…なんて。
夕方Oさんのところに血糖を量りに来た看護婦が、「Oさん前に血糖量る器具貰いました?」と聞くと「ウン」と言ってるので、なんだ自分で量れるんじゃんと思って聞いてると、「じゃあ自分で量ってもらえます?」と言われると「だってあのボッチンが痛いんだもん」とガキのようなことを言ってるので笑ってしまう。Oさん、結局そのスジの人ではなかったようだが、最初は間違いないと思ったほどコワモテなのに。俺の連れ合いだって自分で血糖を量り自分で毎食前に注射打ってんのに、大の男が「痛いんだモン」とは爆笑ものである。
それにしても全部自分でやれればいちいち忙しい看護婦を煩わすこともないのに、案外甘ったれで小心者なのだ、顔に似合わず(笑)。奥さんが来るとまた例によって奥さんが赤ちゃんに話すように鼻にかかった声で「なんとかなのォ?」「なんとかするゥ?」と話しかけているのも、さもありなんということか。だんだんおかしくなってきて、顔を見ると笑ってしまいそうになるのをこらえることもあるほどだ。奥さんは来るといつも夕方の点滴がささっているので、Oさんに「何かがささっていること」が「可哀想でしょうがない」らしく、痛いでしょう、可哀想に、いつまでやらないといけないのォ? 先生に聞いてみようよ、あたしが聞いてあげようか? …てな感じでいつも話してるが、これじゃあ自分で血糖値測定の器具さえ痛がるわけだなあ(笑)。
その後夕飯は6時20分近くまで遅れて到着。また5分粥、おかずは金時豆、豆腐にかに風味とキュウリ千切りの酢のものかけ、なすとさやえんどうとニンジンとキュウリの煮物、あとは鞠麩とネギなどの吸い物にお茶。今日のはけっこう食べでがあった。この夕飯で、売店で買った「ごはんですよ」の小瓶がちょうど無くなり、家から持ってきたのりたまの袋だけ。これもあと1・2食分だから、明日退院ならそれでちょうどいいのだが。明日の朝の採血の結果を見てだから、うまくいけば明日の午後退院かも知れない。もう先が見えた感じなので、気持ち的には非常に楽である。連れ合いからは5時半ころ新幹線に乗ったとメールがある。
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

コメント

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

広告
アフィリエイト・SEO対策
検索フォーム
プロフィール

シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

シンプルアーカイブ
リンク
RSSリンクの表示
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。