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2008-02-25(Mon)

京都タワー〜二年坂、観光気分

2月25日(月)
朝は10時半ころ、ゆっくり起きる。お昼はどうしようかねえ、と話しているうち、銀行の通帳記入とか入院に備えて申し込んでおいたe-mobile端末の受け取りもあるから、とりあえず外で食べるかということにする。
12時前にまず京都銀行へ行き、通帳記帳をしようとATMを見ると、行列が出来ている。25日だからだろうか、連れが並んでいる間、俺は中で女性行員にネットバンキングの申込書を貰う。他の口座は全部ネットで入出金確認、振込などが出来るようになっているが、それが出来ないとこれほど不便なのだ。ATMの方へ戻ってきてちょっと待つと記帳が終わったので、コジマ電気へ向かう。ちょっと待たされてe-mobileのPCカードタイプの端末を貰い、金を払って出る。お昼は東大路を上がってアンティコへ。俺はランチのパスタセット、茄子入りトマトソースパスタとコーヒーにし、連れはサラダはいらないと単品でモツァレラとトマトソースのパスタとアイスティ。
いつもながらおいしくいただいたが、食べ終わって俺がコーヒーを待つ頃に入ってきた3人連れのうち、おっさんがタバコを吸い始めて、気分は台無し。確かあそこは禁煙席だったはずだが、昼はやめたのか、あるいは全面的に解禁したのか不明だが、とにかくたった一人のタバコで店内は煙が充満し、食べ終わったあとの余韻も何も全部ブチ壊しだ。これからパスタをすする人は、あの煙を一緒にせせり込まねばならないのだ。俺はとてもコーヒーなんか飲む気分じゃなくなったので、会計をしてそそくさと出る。タバコを吸う人間はどうでもいいが、狭い店内の食い物屋で喫煙を許可する店の方針が理解できぬ。

…さてこれからどうしよう、ということになり、連れが「京都タワー上ってないから行ってみよう」ということになる。まずバスで北大路バスターミナルまで行き、地下鉄で京都まで出る。地下道からタワー下のビルへ出た。1Fでは連れと次女のYちゃんが集めている「ご当地キューピー」の小さな人形やらキーホルダーがたくさんあったが、とりあえず上ろうというので、タワー3階のラウンジでのワンドリンク付きチケット1000円というのを2人分買って、エレベータでビル(=タワーの土台にあたる箱型部分)の一番上へ。そこからタワー本体のエレベータで、100mの高さにある5F展望台まで上る。
シーズンオフでしかも月曜ということもあって、エレベータはガラすきであった。シーズン中は行列で規制までするのに、俺らと関東方面から来たと思しきギャル2人だけだった。ギャルはしきりにアナウンスの京都弁が「…おくれやす」とか「…どすえ」とか言うたびに「京都弁だ京都弁だ!」「すげえ!」「覚えて帰ろう!」と騒ぎ、どす黒いマスカラのついたつけまつげをバチバチさせ、絶対に缶ジュースも開けられない2cm以上は突出したネイルの指を振り回していた。
タワーからの眺望最上階部分の展望台へ出ると、思ったより視界が開けて、京都の街がぐるりと一望できるので「おお!」と声が出た。高さはたった100mながら、これだけ眺望がいいのはやはり建築物の高さ規制があるからだろう。望遠鏡で自分ちの方向を見たり、比叡山頂を見たり写真撮ったりしてすっかり観光客気分。ここに設置されている望遠鏡は、よくある100円チャリンと入れる式ではなく、すべて完全無料である。
展望台全体でも客は15、16人といった程度で、静かなもの。ギャル2人も思ったより大人しく(笑)、快適だった。よく晴れていたので遠くまで見渡せたのもラッキー。南側へ移動すると、伏見城の天守まで良く見えた。横にいた知らないお爺さんが「しかし京都駅ちゅうのはずいぶん近代的なもの建てましたなあ」と話しかけてきて、こちらも急いでるわけじゃなかったのでいろいろと返すが、お爺さん話し相手が出来て嬉しいのか、話が切れない。なので適当に切り上げて、エレベータでタワー3Fのラウンジ「空」へ降りる。
俺らはワンドリンクのチケットがあるから降りたのだが、お爺さんもなぜか一緒についてきた。だがここは円形の展望台外側に向かってカップルシートになっているカウンタがあるので、必然的にお爺さんとは別になるのでホッとする。
お爺さんは「せっかくだから一服して行きましょう」とかエレベータ内で誰にでもなくそう言ってついてきたのだが、さすがに俺たちのカップルシート(笑)に割り込むことは出来ないので、一つ置いた右側へ一人で座って、ウェイタをつかまえてずっと話していた。ご愁傷様です。
俺はコーヒー、連れはオレンジジュースを頼んで、下を見下ろす。すると、引っ越す前の通いの頃に何度か行った近鉄デパートの解体工事現場が眼下に広がっている。大型のショベルカーやマジックハンドのデカいのがついた重機が何台もそこここで作業をしており、上から見ると何だか草食動物が草を食んでいるように見えて可愛い。それらがあちこちで整地してたり鉄パイプや建材の廃棄物を片付けてたりしているのが面白く、いくら見ていても飽きない。俺がそうなので連れが呆れて付き合っているわけではなく、二人とも目が離せなくなっていたので、念のため。
そのうち気がつくと件のお爺さんはいなくなっていたが、俺たちは40分以上いたかも知れない。その間ただひたすら工事現場を見てああでもないこうでもないと言いつついたわけで、端から見たらナンだあの夫婦、と思われただろう。じゅうぶん工事現場に満足して、ビルの1Fへ戻ってきた。おみやげ売り場がひしめいているが、ここは修学旅行生や外人観光客に受ける感じの品揃えでたいしたものはない(失礼)。しかし連れはご当地キューピーにまっしぐら、こちらも一緒に目新しいものがないか物色すると、けっこう持ってないのがたくさんある。一軒目で1つ450円とか500円台のQPをYちゃんの分もあわせて7500円分も買っていた。んで別な店でまた3点くらい。
その後京都駅のバスターミナルまで歩き、二年坂へ行くバスを探す。最初洛バスに並ぶと物凄い行列で混雑だったので諦め、いつもの路線バスの方へ移動。206のバス停へ並ぶとすぐバスが来たが、俺らは後ろの方だったので座れない。俺が列からはじけて次のを待とうとしたら、連れがすたすた乗り込んで奥へ入ってしまったので、慌てて後を追って「座れないから次のに…」と降ろそうとしたらドアが閉まってしまう。コントかよ、と思いつつしょうがないので満員のバスに立って揺られながら向かう。
よく考えたら高台寺あたりまでなら駅から1000円くらいで行くから、タクシーでも良かったのになあ、とひたすら苦痛に耐える。途中からどんどん混み、俺は脾臓が押されて痛くなったりで大変。左の腹は脾臓だし、右は胆嚢である(笑)。肩から下げた観光客の大荷物がギュウギュウ腹に押し付けられたりで、脂汗が出るほどであった。
何とか清水道で降りて、坂を上るあたりで押された腹が痛く、ここが一番キツかった。前かがみになって坂を登ると脾臓が垂れて揺られる感じになってかなりキツい。帰ろうかと一瞬思ったが、これで帰ったらこの苦労がバカみたいなので、我慢して坂を登る。産寧坂との合流地点に創業350年の「七味家本舗」があるので、まずそこで七味を買う。実はここの七味が実にうまいことを明青さんに教わっていたのだが、前に来たときに間違って一味を買ってしまったのである。
産寧坂の石段を降りて、二年坂へ向かうが、途中彼氏を伴った「なんちゃって舞妓はん」が上ってくる。すれ違う観光客や外人は舞妓だ舞妓だと写真撮ったりしているが、あれはコスプレであります。二年坂にある松栄堂で家のお香が切れたので新しいのを買い、文の助茶屋でわらび餅を買う。
素晴らしい招き猫んで両側の店を見物しつつ高台寺方面へ。手前の竹細工の店「かめやま」で竹の箸を二膳お揃いで、あと連れがお香を携帯の香入れに移す際にいい竹の小さなしゃもじを買った。んで帰ろうと思ったが、左手に暖簾も出てないし、やってるのかどうかも解らない風情の人形店を発見。俺は店先に古い招き猫がいたのがちょっと気になったがそのまま通り過ぎると、連れ合いはやはり招きを見ているので、すぐ戻る。改めてよく見ると、ホコリで薄黒くなっているものの、手が長く素朴な顔をしたいい招きだ。
さらに、その下のガラスケースの中には、白の、それはそれは顔が素晴らしい招き猫が鎮座している。二人で「これは…」と顔を見合わせて食い入るように見る。二人とも招き猫ファンながら、ファンシーなもの、ことさらに「可愛いでしょ」的に媚びる類のものには全く興味がないので、これまでは豪徳寺の素朴な招きが一番かな、と思っていた。しかし、これはそれを上回る…。
しかし値段を見ると「6000円」…。しかしあんないい招きはなかなかないぞ、と思案し「じゃあ俺が3000円出す、そっちも半分出せば3000円だ、そう思ったら安いよ」という我ながら変な理屈をつけて店の中へ入る。店内に入っても誰も出てこないので、「すいませーん」と声をかけ、それでも声がないので「ごめんくださーい」と大声を出すと、ようやく奥からお婆さんが出てきた。80代半ばくらいだろうか、小柄で白髪だが血色が良く上品そうなお婆さん。
俺たちが白の招き猫を下さいというとガラスケースから出してくれ、「これはとてもいいものなんですよ、もうこういう手の長いのを作れる人はなかなかいないんです」と言って見せてくれるが、見れば見るほどいいお顔をしている。で同じケースの奥に同じタイプの黒猫もあるのを見てしまい、俺らは思わず顔を見合わせる。しかし二つとなると12000円だ、それはいくら何でも…と目で会話しつつ思っていると、お婆さんが白(右手招き)は商売繁盛だというが、左招きの「黒は病気なんです」という。「病気平癒とかですか?」と聞くと「そうです、昔からそう言わはりますね」とのこと。それならもう俺たちには絶対に必要なものだろう、もう迷いなく二つとも買うことにしてしまった。きっと白が俺たちに見初められた時点で、黒も一緒に行きたいと思ったのだろう。そしてこの二対はきっとそういう流れになるものだろうと思った。
お婆さんが納戸を開けて箱を探してきてくれ、猫を丁寧に梱包してくれてる間に店内を見回す。そしてこの店にある人形がみな、実に素晴らしいものばかりであることに気付く。中でも壁面にある棚の一番上の段に並んでいる能の人形たちは実に繊細でいい表情、さらに着物や小物も実によく出来ている。「非売品」となっていたのだが、俺らがしきりに感嘆していると、お婆さんが「あれは私が舞ったものを一体ずつ作ってもろたんです」とのこと。何と能を舞われるのだそうで、これまた驚嘆していると、その他にもいろいろと雛人形や五月人形の一体もの、兜などの本物の金泥を使ったものなど、また小さい御所車や琵琶、三味などの小物も素晴らしいものばかりで、それらの説明もして下さる。「うちはこの辺りでも一番古いんですよ」と言っていたが、「松本群鹿堂人形店」という包装で、観光客がわーキャー言うようなファンシーなものなど一切なく、だいたいやってるのかどうかも不明な店構えながら、余りに逸品揃いなので驚いた。すっかりいい買い物をしていい話を聞いて嬉しい気持ちになって店を出た。
それから東大路へ出て、いったん家へ帰り、夜は明青へ。店に入るとカウンタには5人ほど客がおり、危なくあぶれるところだった。料理は何もかもが素晴らしいの一語に尽きるが、中でもこの時期の牡蠣フライは絶品。9時くらいまですっかり居座って、セブンイレブンで買い物をして、歩いて帰宅。夜はさすがに冷えた。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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