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2008-07-30(Wed)

FNN27時間テレビ

先日7月27日〜28日にかけてフジテレビ系で放映された「27時間テレビ!! みんな笑顔のひょうきん夢列島!!」、その一コーナーで久々の競演をしたさんま・しのぶについて書いた。さんまの衰えとしのぶへの未練がありあり…という印象だったのだが、それを読んだ方からメールをいただいた。ちょっと誤解をされていたようなので、改めて記述したい。ってそんな大事な問題ではないのだが(笑)。
メールの要旨は概ね「さんまがしのぶへの未練を語ることも芸風であり、ずっとそうしてきたことも売り」ということであり、そのこと自体には特別反論もないし、俺もそう思う。全く同意見である。で俺はその「構図」=男は別れた女に未練たらたら、女はさばさば、ということを書いたつもりで、別に是非を書いたわけでもない。よって「そのことでさんまさんを貶めて」いるわけではないのでご安心を、埼玉県のYさん。
…ところでこのフジ27時間テレビであるが、例年これだけの時間を使ってタレ流す意味があるのかと、特に去年の「西遊記」に絡めた偽善的な思考停止&ジャニーズへの過剰な媚びに吐き気を覚えるほどで、ザッピングの合間にチラチラと見ているだけで不愉快になったものだった。だが、今年は全く違った。
今年は「ひょうきん夢列島」というタイトルからも類推できるように、あの往年のお笑い番組「俺たちひょうきん族」の復活(というか往年のメンバーが当時のキャラクタで登場)というのが売りで、「みんな笑顔の」という部分に偽善的大義名分をかぶせただけで、要するに27時間徹底的に下らぬお笑いに徹していた。お笑いというのは最近、ちょっと売れっ子になり「偉くなった」ユニットはバカをやらなくなって権威ヅラをしたり、クイズだのグルメだの安易な番組造りをして肝心の笑いに手を抜くことも多い。
お笑いは吉本、ジャリタレはジャニーズという、この2大勢力にテレビ含めマスコミが媚びへつらい何も言えなくなって久しいことの弊害もあろうが、とにかく、お笑いに関しては近年は一発芸でどれだけブレイクするか、そしてその後いかに生き残るか、という非常に過酷なサバイバル化しているように思う。結局は大きい事務所に所属していれば、面白くなかろうがゴリ押しされて見せ続けられることで慣れ、結果浸透することになる。実力がなければ事務所も押してはくれないものの、その実力判定とやらも疑問が多いのは皆さん共通するところだろう。
今回の27時間テレビでは、「お笑いレッドカーペット」形式で全国のFNN各局が推す「素人さん」がみんなを笑顔にする、というショー形式が挟まれていた。ま、要するに素人の一発芸でバカバカしい笑いを取るものがほとんどだったが、深夜番組のゴングショーを彷彿させるレベルの失笑ものの素人が多いのはともかく、それらを紹介する系列局のアナウンサーの非力ぶりと空回りが苦笑を生んでいたのには閉口した。
ともかく、今回はさんまが久々の総合司会で声を潰して奮闘し、お笑い芸人としての凄みを見せたし、世界の北野がビートたけしとして、全国を芸人としてロケに飛び回ってはことごとく下品で下らぬキャラで爆笑を誘い、先の素人芸人たちがホトホト情けない失笑や予想外の爆笑を誘い、アナウンサは苦笑を生み出し、そしていつも大活躍していたはずの「若手」「中堅」たちが大御所に遠慮して硬直していた。いろいろな意味で、近年希に見るいい出来であったと思う。ただ27時間やる意味は、なかったと思うが。
それにしても今回のさんまは芸人としてはあっぱれだった、と思う。確執の噂のあった紳助と競演し、大竹しのぶとも視聴者を裏切らぬやりとりを披露した。未明〜早朝のバカバカしい若手芸人たちの即興ネタ見せの対応も素晴らしかった。ただ吉本以外の所属の芸人たちのレベルが本当に低かったことに驚かされたが(特に「あさりど」のひどさ…)。その後もさんまは大車輪の活躍を見せた。タケちゃんマンならぬ木村拓哉扮する「タクちゃんマン」とブラックデビルとして絡み、あろうことかフジ本社から湾岸スタジオへの移動は「あみだ婆ァ」の格好で、片岡鶴太郎や太平サブロー、島崎俊郎といった「ひょうきんオールスターズ」と徒歩で移動させられた。それも当初はマラソンで、という企画だったそうだったから、フジはこの男を殺す気なのかと、声は枯れ50を過ぎた男の疲労と悲哀が皺と痩けた頬に現れるのを見て、夫婦で「さんま番組中に死ぬんじゃないか?」と本気で心配したほどだ。
興味深かったのは、スタジオに到着し、「ネプリーグ」へひょうきんオールスターズとして参加する生放送の収録に向かう途中、吉本の後輩であり「紳助派」と噂されるダウンタウンが収録中の「ヘイヘイヘイ」のスタジオへ、周囲の制止も何のそので乗り込んだ際、露骨に不快な顔をし、大先輩にも関わらず「出てけや!」だの「そこへ座るな!」と乱暴な言葉を吐く浜田を本気で叩いていたのには溜飲が下がった。
テレビ業界では「収録中」のスタジオは絶対立入禁止、それはどんな大御所だろうがお偉いさんだろうが、ルールとして厳然と決められている。だが今回はさんまは局をあげての生放送中、かたやいくら本番中とはいえ、録画収録でしかも小休止に入ったところだ。観客も皆、さんまの登場に大喜びだった。「困ります」という建前を一度言うのはいい、その上で「兄さんご苦労様です」と言うなり、絡んでいつもの突っ込みを入れるなり…が芸人のつとめだろう。
吉本興業というのはとにかく先輩・後輩という関係が非常に重要であり、売れていようがいまいが先輩は兄さん、姐さんであり芸歴の多寡で上下が決まる。NSC世代なら「お前は何期生だ」で、一期でも上ならトタンにデカい顔が許されるという特殊な世界でもある。そのことは別段どうでもいいことだが、それをテレビの電波を通じてチラチラと、いや露骨に見せる芸人が非常に多い(例:陣内智則@なるトモ!)。
ダウンタウンの浜ちゃんにしても、普段はそういう「慣例」を無視し、先輩であろうがなかろうが容赦ない突っ込みを見せることで今の地位を築いたのだけれども、いくら何でも大先輩で、自分たちが収録している番組のキー局をあげて放映中の看板番組を、徹夜でバカをやって盛り上げている途中に寄ったさんまを迎える態度としては、あれは非常に不愉快極まりなかった。さんまが本気で浜田の口の利き方を叱り、ドつく、その後あみだ婆ァのキャラで戦闘ポーズを取った瞬間、浜田が本気で「ビクッ」としていたのが痛快であった。あれが浜田という男の本質であろう。ちなみに先輩だ後輩だの関係ねえ、と目上のタレントにも平気で毒づきドつくというスタイルは格好がいいが、自分はそれを目下にやられることは絶対に許さぬ、という偏狭さがこういった人種の共通点でもある。もっとも後輩には徹底的に高いところから、先輩にはちょろりちょろりと毒を吐いて相手が本気になるとおちゃらけて、本気になる方が大人げない…という雰囲気を作るタイプはもっと最悪であるが(例:陣内)。
番組の最後は「恒例」の、たけしによるさんまのマイカーブチ壊し(というかめちゃくちゃなペイント)&ついでに岡村の車も道連れ、であった。たけしは文字通り「暴走」し、今田耕司を危うくひき殺しそうになったりと、メチャクチャな状態で終わった。普段こういう長丁場はつきあわないのだが、今回は他局に一切チャンネルを替えさせない、お笑いの力を見せつけられた感じがした。日テレ系の偽善・独善満載の「24時間テレビ」などとは比較にならぬ面白さであった。
とにかく、さんまやたけしはお笑いというもののあり方、お笑い芸人の生き方を体を張って若手と言われる連中に見せつけてくれたと思う。自らがバカになり、「笑われること」で「笑わせる」。今回本当に大事故になりかねなかったほど危うかったたけしの交通事故の被害者である今田は、自らペンキを被り、さんまが全身赤系のペイントに対して青系のペイントで全身を彩られたまま次の司会を並んでこなした(この赤・青がもし計算だったとしたら、今田という男は天才である)のを見ると、今田がなぜ生き残ってきたかということと、これらに続く世代がいかに層が薄いのかを思い知らされる。
芸人がスカして格好つけたり、安定を目指して事業を堅実に営むとか、偉くなってバカをやらなくなる、それもまた一つの生き方だろう。しかしかつての「ひょうきん族」の浅草芸人の匂いがプンプンするうさん臭さ、深夜の「朝ヤン」でのテリー伊藤の無茶苦茶な演出などで見せられる「お笑い」「芸人」たちの「芸」は、途絶えさせては決していけないのだと強く思った。
いや、強く思わなくてもいいんだが。
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コメント

追記

えーと非礼なコメントばかりではなく、最初のレスポンスの非礼をきちんと詫びた上、ご自身の見解を改めて送ってくださった方もいらしたことをご報告しておきます。
でもまあホントに非礼・無礼なものが多いので、コメントを一つ一つ掲載・反論などはやめときますハイ。

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

案の定(笑)

ダウンタウン信者と陣内ファンから抗議と罵倒が殺到(笑)。
いやね、別に彼らのお笑い芸人としての実力や評価には言及してないはずでは? ダウンタウンの評価はもちろん今田よりもはるかに高くてしかるべきであるし、陣内の作り込んだ芝居仕立てのコントスタイルだって何度も笑わされてるよ。
ただ「テレビという電波を通じてこちらが感じる彼らの人間性」を個人的感想として書いたまでで、それは受け取る側の自由ではないのかな?
「お笑いを見る目が全くない」とか、まあいろいろ書いてくれるけども、じゃあ君はどうなのかな? ちゃんと顔と名前なり、プロフィールなりを出して、堂々と、自分のブログやサイトなどで論陣を張り、そこへのリンクを添付し、礼を尽くして反論するなりしたらいいのではないのかね?
とまあこういうことを書くこと自体情けないので、これまでにしますが(笑)。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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