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2004-12-31(Fri)

★ずっと昔の読書★渡辺和博「ホーケー文明のあけぼの」

 昔、僕がまだガロ編集部にいたころ、「ナベゾ」というあだ名でわれわれ後輩編集部員にも親しまれていたのが、今ではイラストレーターとして知られる渡辺和博氏だ。渡辺さんは長井-南伸坊に続くガロ「編集長」で、退社後に「○金・○ビ」(マルキン・マルビ)という流行語まで生み出した『金魂巻』で一世を風靡する。僕がガロに入ったのはもちろん渡辺さんの退社後で、直接親しくお付き合いさせていただくことはなかった。
 渡辺さんの作品はどれも素晴らしいのだけど、自分の中でのナンバーワンは「ホーケー文明のあけぼの」(朝日出版社)だ。カルト本を多数出した「週刊本」シリーズの中の一冊だったが、世の中を今度は「○ホ・○ム」の真っ二つに世の中を分けて論じたものだ。
 この○ホというのがホーケー、○ムというのがズルムケである(笑)。以下は僕の勝手な解釈も含めてだけど、ホーケーというのは例えばオタク、農耕民族、精神世界であり、ズルムケというのはヤンキー、狩猟民族、何と言っても現実世界オンリー。ズルムケは生身の女にしか興味がなく、ホーケーは二次元の女、それがキャラクタであってもOK。ズルムケはエロ劇画、ホーケーは美少女エロ漫画。ズルムケは徹底した異性愛。ホーケーは自己愛とその延長としての異性愛と狭い範囲の隣人愛。こう簡単にはいかないが、とにかくこのどちらか両極の間には極めて細かい無限の段階があり、その間のどこかに人は位置して時としてゆれ動くこともある。
 まあこんな理解でいいのかは解りませんが、本書に出会ってからこの喩えはよく使わせてもらっていて、もはや本の内容は忘れて自分なりの理解が一人歩きしてしまっているほどだ。とにかくこういう概念を産み出し、人に理解せしめるという才能に感服。今読めないのかな、だとすれば日本の歴史上大きな損失になるからすぐに再版しなさい。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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