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2009-05-04(Mon)

「Only Yesterday」の意味を知る

…前の記録のあと、やっぱり何のメッセージなのか気になって、歌詞の和訳を調べてしまった。
そして歌詞の意味を知って、今日は泣くまいと思ったのに涙が出て仕方がなかった。感謝の涙だ。

今日は朝起きてすぐ、NHKの朝ドラの主題歌「愛の季節」を聞いた時の心は穏やかだった。
それからしばらく、無難なBS1でメジャーリーグ中継をずっとつけていた。試合経過がどうというより、二人で暮らしている時にはいつもTVをつけていたからだ。けれどおふざけやギャグ、バラエティやワイドショーはどうしてもまだ駄目だ。何となくTVがついていて、音がそこそこ聞こえていれば、それでいい。

でもそうしながらもずっと、カーペンターズの『Only Yesterday』が頭の中でずっと繰り返されていた。こないだまではカーペンターズでも『I need to be in love』、そしてアンジェラ・アキ『愛の季節』…。

なぜ今日は『Only Yesterday』なのか。

歌詞の意味など知らぬ間にメロディやなんとなくの英語の「音」を覚えてしまったので、正確な歌詞を今もって知らなかった。
きっとこの曲にも三津子からのメッセージがあるのだと、気にしていた。でもそれが何なのかを知ってしまうのも正直、怖かった。

その間も病院へ行って帰って来たり、ご飯を食べたりメールで子供たちに報告をしたり、記録をつけたりお袋とメールのやりとりをしたりしていた。
けれど今日カーペンターズを部屋ではBGMとしてかけてはいない。頭の中でずっと『Only Yesterday』が繰り返されていたからだろうか。

俺はお涙頂戴の嘘や、出来すぎた「ドラマ」を創作しているのでは、断じてない。
それにそんな「才能」も心の余裕もない。
このどうしようもなく辛い時間を埋めるために書いて書いて書いて、それをアップして誤字脱字を見つけては修正してアップして…いるだけだ。キーボードを叩くのが速いことは、もう触って長いので当然だ。自動書記のようにこうしてガンガンぶつけている、それが尋常なペースと量でないことも自覚している。

『Only Yesterday』は俺が生涯で初めて聞いたカーペンターズのシングルレコードだった。ジャケットは銀色に黒で、モノトーンのカレンとリチャードの顔とロゴがデザインされたやつだとはっきり覚えている。
でも聞いた場所が思い出せない、実家だったか苫小牧の親戚の家(年の離れたKさんという従兄弟で、小学生だった俺に「ガロ」や「COM」を見せてくれたのもこの人)だったかよく思い出せない…。
とにかく当時の俺は小学生だったと思う、兄貴と一緒だったろうか、針をシングルレコードに落とすとバスドラとハイハット(とはまだ知らなかったが)の印象的なカウントから、男の声域のような低い声が聞こえて、すぐに女の声になった、あるいは一瞬レコード盤が歪んでいるのかと思ったほど驚いた。
歌詞の対訳もついていたはずだけど、コドモだったので深くは考えず、英語の「音」だけを追って正確なものとはほど遠い覚え方をしたと思う。

でもすぐに、それでカーペンターズが大好きになった。うちにはLPレコードもあった(と思う)ので、すぐにお気に入りになった。ちなみに同時期ビートルズも聞いていたが、「HELP!」はカーペンターズの美しいアレンジの方がいいと思った時期がある。

それが原点で、大人になってからは三津子との仲が接近することの一つになった。
漫画、猫、カーペンターズ…共通の話題がいくつもあって、17の年齢差がどうこうよりまず、仲良くなるスピードの方が早過ぎて、年齢差を意識する暇がなかったというのが本当のところだったと思う。

初めて聞いてから30余年経って、こんな形で深く歌詞の意味を知ってしまうとは思わなかった。

我慢しようと思っても、どうしても泣けて仕方がない。
カーペンターズのサウンド…いやカレンの声は、彼女自身の悲劇的な後半生が重なるせいか、明るい曲を歌っていても哀愁があって、どこか悲しく切ないものに聞こえる。それに時代を超えて愛されているから、子供の頃に出逢い残っているものが、年齢を経て別な感慨を持つことも出来る。

…それを自身の「現在」に無理矢理当てはめて、浸るのだ。
そういう冷静な「理屈」は理解できるし、やまだ紫作品もそういうもの=年齢を重ねると違う味わいが出るものだから、よく解る。
時代を超越するアーティストの作品とは、だいたいそういうものだ。

だけど、余りの符合と、まるで本当に「贈られてきた」かのようなこの体験を「偶然」だと思いたくない。
毎晩毎晩、夜に一人で悲しみに耐える自分に、こうしてメッセージを贈ってくれるのだと思いたい。
女性が歌う詩なのに「When you hold me」ではなく「When I hold you」であること、
「Tomorrow may be even brighter than today
Since I threw my sadness away
Only yesterday」
という明るい明日が来るというメッセージ。
そして
「I have found my home here in your arms
Nowhere else on earth Id really rather be
Life waits for us Share it with me
The best is about to be
So much is left for us to see」
という、これからが本当に二人が一心同体になるのだという予感。

ああ、俺や娘たちの祈りが届いた。
きっと、このひとの魂はすぐに解放される…。
幸福感と言ったら正直ウソかも知れないが、病院から暗い気持ちで毎日帰って来て、そのままの気分で居ることがなくなった。
明日を迎える勇気が出た。ありがとう、三津子。
22:43
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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