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2009-09-14(Mon)

精華大学マンガ学部 院生・講師展

9月14日(月)

朝は5時ころ目が醒め、それからとろとろ。起きたのは8時過ぎ。朝のもろもろを済ませて、ずっと仕事。
途中、イチローが9年連続200安打を達成する瞬間を見逃す。試合そのものはつけていたのだが、仕事に集中していたらいつの間にか実況がVTRでもう一度、というので気が付いた。
それにしても、内野安打ばかりでセコいとかいう人もいるが、じゃあその内野安打を年間200本、9年連続で打てる打者がいるのかと逆に問いたい。確かにイチローは個人的に付き合うとどうなのかという気もしないではないが(特に自分が目上ではなく後輩だったら)、選手は現役である以上プレーで評価されるべきで、それは間違いなく超一流だ。

その後精華大の竹宮さんからメールがあり、22日からの精華大マンガ学部の院生と講師展(ストーリーマンガコースからのお知らせ参照)にやまだの油絵と水彩を出すが、そこに同時に表示するA5判大のプレートをどうしようかというので、こちらで作成するということと、あと追加の展示品として、原稿整理で見つかった「COM」当時の詩画連載「天空への詩」を自分でスクラップブックに貼って作ったものを、送ることを提案。

このスクラップブックは前に原稿や原画整理の課程で見つけたものだが、何しろ描かれたのは彼女がまだ22歳の頃で、つまり、大学4年にあたる年齢だ。
院生・講師による展覧会は当然一般の客も入るだろうが、やはり学生が多いだろう。そういう子らに、つまり「マンガ」という手段を自己表現の一つとして選んだ学生に、何より作家性とは何か、個性とは何なのか…を学んで欲しいと思い、学生と同時代の頃の「やまだ紫」を見て欲しいと思ったのだ。

「漫画家はマンガだけ読んでちゃダメ」

「他の誰でもない、自分っていう個性を出さないと」

「作家性っていうけど、それって個性と感性のこと。それを鍛えるには、若いうちにいい映画とか小説とか、詩とか、漫画以外にもたくさん見て読んで聞いて、鍛えておかなくちゃ」

「わたしは別にマイナー作家でいい。売るってことを最初に考えてものを作ってきたこと、一度もないから」


今の学生たちに伝えたい、彼女の珠玉の「ことば」はたくさん、ある。
だが作家は作品で評価をされるべきであり、自らが多くを語るべきではない。ましてや他人の作品に同じ立場の作家が多くを言及するのは、どうにもマナー違反の気がして、と語っていた彼女を想う。

もし彼女が漫画という表現を選ばなかったとしたら。

例えば十代の頃からずっとそうだったように詩作だけで行ってたとしたら。あるいは逆に、漫画だけを描く人であったら。文章の人であったら、と色々考える。
だがやはり、彼女は「やまだ紫」であったろう。
いずれにせよ、つまり漫画家としても、詩人としても、エッセイストとしても、そして何よりもモノを作る、生み出す「作家」として尊敬すべきひとになっていた事は間違いない。
まだ世間では漫画といえば女性は少女漫画という時代に、十代で岡田史子に触発されて漫画をはじめて描き、「ガロ」に行きたかったが「男のひとばかりでちょっと怖くて」、「COM」でデビューしたやまだ紫。「マイナー作家だから」と自身を卑下していたが、実はあの超難関の「ビッグコミック賞」で佳作を取ったこともある、ストーリーテラーとしても一流だった、やまだ紫。
その作家としての凄みを、ほんの少しでいいから若い人が感じ取って貰えれば、今回の展示に出品させていただく意味が何かしら生じると思うのだ。もっともこんなことは自分のような小モノが言うべきことではないが、役割としてそういう立場にある者の義務だと思っている。

どこへ送ったらいいかというメールにはその後返信が来なかったので(注:深夜にあり、翌朝確認しました)、以前原画展をやった時のスチロールプレートにスクラップブックを開いたかたちでフィルムで保護したあと、エアキャップで巻く。さらに別のプレート2枚でサンドイッチのように挟んで新聞紙でくるみ、さらに梱包用の宛紙を巻いて、とりあえず大学の教務へ送る手配をし、宅急便を呼ぶ。

晩は仕事のあと、6時過ぎから晩酌。
総菜で買ってあったコロッケを温め、ウィンナを炒め、厚揚げを焼いて生姜とダシ醤油で。考えてみたら油こいものばかり。三津子には陰膳に、漬け物なども添える。いそいそと彼女にお膳を盛りつけている時が一番楽しい気がする。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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