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2009-09-24(Thu)

「性悪猫」復刊ちゃくちゃくと 2

9月24日(木)

夕べは1時くらいまで寝られず、悶々とする。だが気が付いたら朝6時だった。昔は8時間寝ないとしんどかったが、最近ではもう、これだけ寝られれば御の字という感じ。トシか。

今日も穏やかに晴れ、京都はいい季節だ。気温は30度くらいまで上がるという予報だが、もう真夏の鍋底のような暑さではない。
リビングへ降りて朝の事を済ませ、マンションの下に新聞を取りに行って戻る。今日は3階で引越があるらしく、エレベータの内部は緩衝材でガードしてあった。部屋に戻って新聞を読みつつサンドイッチを食べる。その後はテレビを食休みに少しだけ見てから仕事。
昼は1時ころ、冷凍してあった「横浜あんかけラーメン」というのを食べることにした。(横浜あんかけラーメン マルハニチロ食品
これは三津子がまだ生きていた時に彼女が自分用に買って、そのまま冷凍されていたものだ。しかも、一度自分で買ったのを忘れて同じものをもう一つ買ったらしく、2袋もある。

俺たちは東京に居た頃、関東風のあの甘じょっぱい「野菜あん」が乗った「広東麺」が好きで、よく食べたものだ。近所にあった、何てことはない普通の中華料理屋で一緒に食べた。
だが何度か書いたような気がするけれど、京都へ来てから、そもそも広東麺自体を置いている店が少ないことに驚いた。一度チェーン店ならあるだろうと思って近くの「餃子の王将」へ行ったら、全く別なものが出て来てガッカリした。
いやそれは地域の食文化の差なので、例えば京都ではラーメンの主流がちぢれ卵麺ではなくストレート麺だったり、そういうことには慣れたものの、二人でいつも「あそこの広東麺食べたいねえ」と話していたものだ。
いつだったか、河原町三条を下がったところにある「ハマムラ」に入ったら広東麺があったので頼んだことがある。若干味は薄めで甘みもなく、あんの状態も弱かったが、「東京で食べていた広東麺」さえ望まなければ別にうまいものはいくらでもある。そう思って諦めつつも、こういう冷凍食品があると「ひょっとしてあの味かも」と思ってついつい手が伸びてしまったのだ。

この冷凍「横浜あんかけラーメン」は、水を沸騰させ、その間に野菜あんをレンジで半解凍する。沸騰したお湯にその野菜あんの具を投入して混ぜながら再度沸騰させる。そこに今度は別になっている冷凍麺を、そのまま投入。ほぐしながらまた沸騰してきたら出来上がり…という簡単なものだ。
三津子の分も小分けをして、食べてみると、これが意外にうまい。俺たちが好きだった、あの広東麺ほどではないが、野菜あんは少し甘みのある濃いめの味で、麺の固さというかコシも味も冷凍とは思えぬうまさでびっくり。
食べる前にそれほど期待していなかっただけに、ちょっと感動的だった。関西の人には濃いのかなー、どうだろうなあ、と思いつつ完食。汗と鼻水が出た。


その後、小学館クリエイティブの川村さんから、デザイナさんからの転送というかたちで「性悪猫」の本文各扉、モノクロの猫ギャラリーなどのpdf、中野さんの解説などがメールで届いた。
編集やデザインに文句をつける気は毛頭ないので、中野さんの解説を読ませていただいた。
川村さんの返信にも書いたが、とにかく自分が言いたかったこと、訴えたかったことを的確に書かれていて、今回の一連の「やまだ紫作品の復刊」が、単に我々ファンのためというだけではなく、漫画界、大きく言えば表現という分野で絶対に欠かせない役割を負った事業であるということも伝わってくる。
やまだの作品は単に漫画や詩や文章といった枠に収まるものではなく、それらの高度な融合であり、そうであるからこそ、単に漫画界だけにとってではない遺し伝えるべき「財産」なのだ。

デジタルでモノを記録しそれを残すという方法は今後拡大するし、それは当然の流れだ。そして、今後それだけにしか触れられない人が出てくる時代になるだろうことも、恐らくあり得ると思う。
しかし「情報」としてのメディアであれば、それはデジタルで保管されても問題はないし、むしろINDEX的なことも作りやすいし保管する場所的な問題も解消され、好都合といってもいい。
しかし。
では、あなたが子どもの頃から大切にしている愛着のある人形があったら。とても気に入っていつも触っているグラスや茶碗があったら。それらがデジタルで、データとして画面の中だけにあって、それでいいだろうか。
「性悪猫」は漫画というかたちをとってはいるが、何度も述べているように、時代時代、同じ人間でも年代で感じ入る場所が違う。その時々で与えられるもの、得るものがある。そんな大切で愛おしいものは、やはり「本」という「かたち」であって欲しいし、大切に胸に抱けるものであって欲しい。
やがてはそういう感性さえ否定され、全てはヴァーチャルになっていくのかも知れない。それでも、本は残ると思うし、残すべきだと思う。
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コメント

すみません

押尾事件のことでは余計なご苦労をおかけしてしまいましたから、ヤフーニュースでも大人しくROMるだけにしていました。
コメントに返答されるのもお体のことや心労もおありかと思いますので、結構です。

その節は失礼しました。毎日ニュースのサイトを見ていると、怒りとか疑問を共有する人たちと、何か連帯感みたいなものが生じてつい余計なことをしてしまい、結果としてご迷惑をおかけするという結果に自己嫌悪であります。
最近はやまだ先生のためにお料理を、など、記事を読ませていただき、少しお元気になられたのかなと勝手に喜んでおります。
どうかご自愛くださいませ。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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