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2009-11-29(Sun)

寒い季節

11月29日(日)

夕べは借りていたDVDで50年代の戦後西ドイツ映画シリーズ「ロンメル将軍の密使」を見てから、ニュースキャスターに切り替えた。三津子にお酒を一杯出して、俺もビールを一本だけ飲んだ。先日、まぐろが残っていたので冷凍からチルドへ移しておいたのだが、二日放置した切ってみたらうま味がドリップとして出ちゃっており、まずかった。仕方なく内側の方だけ細かく切って猫にあげた。勿体ないことをした。そうして寝たのは12時ころ。
今朝は7時半ころに起きる。
予報で今日は冷え込むと言っていたが、なるほど家の中も小寒い。ユキは布団には来ず、暖かい一階の床暖房で寝ていた。エアコンの暖房をつけ、朝のことを済ませ、買った食パンの前に冷凍してある最後の食パンから片付けようと思い、トーストにする。よく考えたら順序が逆か。生で食える方を先に食ってカビないうちに冷凍するのが手順だった。

その後は仕事を少し片付ける。
しかしどうにも昨日から気持ちが沈んでいる。鬱の症状だろうか。三津子がいないことが寂しくて仕方が無い。何をしていても、別なことを考えていても、思いは彼女へと向かう。
仕事を終えて、自分のブログをぼーっと読み返した。
もう3年以上前、彼女が最後の吐血をした前後から順繰りに読み返していく。ブログの記事を読んでいると、三津子がまだ生きていたから、当然一緒に何をした、どこへ行った、何を食べたという記述がそこかしこに見える。読んでいる間だけ、彼女が生きている姿が鮮明に蘇ってきて、何だか本当にまだ彼女と一緒に暮らしている錯覚に陥る。ブログから離れると途端に「三津子はもういない」という現実に戻るので、その「錯覚」が途切れないように次々と日記をたぐる。気が付けば3時間経っていた。

トイレに立ち、リビングへ戻ってくる。二人でいつも座ったり横になっていたソファ。もう君はいない。猫が床の上とソファの上に転がっている。君だけがいない。こんな短い時間「現実」に引き戻されただけで、反動で涙が溢れる。俺は鬱病に違いない。
この季節は鬱を発症しやすいということは知っている。木々は徐々に色を失っていき、気持ちが気温の低下とシンクロして沈んでいく。クリスマスや正月は恋人たちや家族が集まって憩う、そうして自然にお互いの心も暖め合う。逆に、冬の寒さはそうした物理的な「暖かい人間の体温」を近くで感じられないことで、余計に強く寒く感じる。そうして心まで冷える。
こうしてまだ客観的に自分の状況を記録していられるだけ、俺の場合はまだマシだ。鬱傾向は認めるが、暗い鬱の沼へと沈んでいくことはしない、たった一人だけど何とか耐えていかねばならないと、強く思う。

昼はカップ麺。食べたくなかったが薬を飲むので仕方なく。
午後は仕事。休み休み、そろりそろりといった感じ。
永島先生のお嬢さん、フミちゃんからりんごが届いた。ありがとうございます。ジュースにしよう。「しんきらり」をお送りしたお返しのようだったけど、永島先生が亡くなった後ご本をたびたび頂いていたので、お返しとかお気を遣わず…。
その後頼んでいた「またたび粉」が届いたので、猫たちにやる。またたびは枝のもの、枝を細かいチップにしたもの、粉状のものとたくさんあるが、このコメットの細かい粉のものが一番喜ぶようだ。これは長年の経験。
新聞紙をトレイ状に折り目をつけてそこへパパパッと粉を振りまいてやると、フッ飛んで来て嘗める。いつもはオッサンと化してまったりしているシマがピキーン!となって、近寄ってくるユキに「ぱしぱし」と猫パンチをしたりするのがおかしい。

夕方からは大相撲九州場所。白鵬が結びで朝青龍を上手投げでひっくり返し、一年納めの場所を全勝優勝で終えた。今年の成績は90番中86勝、恐らくこれはもう破られることはないだろう。ただ6場所中3場所いずれも決定戦で敗れ優勝が3度というのは残念だった。決定戦=大一番に弱いという誹りもあるが、今年は落日の横綱対決には全勝しているし、全場所優勝か優勝同点という成績は横綱として大いに褒められていいと思う。
それよりも、悪童・朝青龍の突然の失速にはガッカリさせられた。
強ければ憎らしい、色々な意味で相撲の歴史や伝統、「型(かた)」をブチ壊していく様は本当に腹立たしい横綱で、これに敵う者が出て来ないというのが昔からの相撲ファンにとってはストレスであった。本当に稀代のヒールで、自分もいつの間にか朝が勝てば「チクショウ」負ければ「やった!」と夫婦で手のひらが真っ赤になるまで叩くようになっていた。要するに、見てしまうのだ。「アンチもファンのうち」という喩えを体現しているかのような存在だっただけに、気持ちが切れたか右肩が痛んだか、いずれにしても全勝での楽日対決が見たかった。
陰膳「これより三役」あたりからチラチラと相撲を見ながら晩酌の支度をする。買ってあったチキンの照り焼き、揚げ出し豆腐を暖め、もずくとシーザーサラダを陰膳に盛りつける。いそいそと彼女のお膳を作るのは久しぶりだけど、やっぱり楽しい。たとえアリモノや出来合いのものを並べるだけでも、ちょっと格好をつけるのは気持ちの問題だ。その気持ちが彼女に通じればいいと思っている。

ビールと日本酒で乾杯しつつテレビを見ていると、ゆうちゃんから電話。「メール見た?」というので携帯を見るが来ていない。おかしいね、と話し合うが、お袋からまぐろと毛ガニが届いたという電話。お袋には電話で久しぶりに話したと言っていた。しばらく話していて、聞くとまだ食事中だというので、マグロを堪能しなよと言って切る。
離れていても、時おりこうして連絡があるとこちらも気持ちが温かくなる。三津子の写真に「マグロうまいってさ」と話しかけ、ビールを一口飲む。

TBSでWBCフライ級の世界タイトルマッチ。チャンピオンの内藤大介VS3位の挑戦者・亀田興毅との戦いを見る。
一人なので証人はいないけど、前半2Rまで見て「あー、内藤負けるな」、4Rまで見て「こりゃ亀田の勝ちだな」と声に出た。
連れ合い…であった三津子はいつもこういう「殴り合い」は目を逸らしながら「ひっ」とか言いつつ見ていたっけ。血が出たりすると「何でこういうことするのかしら」と眉をひそめていたから、途中内藤が明らかに鼻を骨折し変形した顔を見たら何と言っただろう。
試合は足を使い積極的に責める内藤に、アウトボクシングというか、落ち着いてカウンターを当てに行く戦術をとった亀田のパンチが的確に内藤を捉えていた。内藤の動きは決して悪くなかったので、やはり亀田が成長したというべきか、どっちがチャンピオンか解らない老獪なボクシングをしたと思う。今回の判定=0−3で亀田の圧勝・新チャンピオン誕生には全く意義なし。
亀田の勝利の弁を聞いて「大人になったな」と思った。親父、いや周囲の大人のしつけさえちゃんとしてれば、ここまで国民的ヒールにならずに済んだろう。途中弟が内藤に「反則負け」を喫した時は率先し長男として謝罪会見まで行った。あのあたりから、彼は変わっていったのか。とにかく「ボクシングのみ」徹底的な英才教育を施しても、結局は当たり前ながら教育・躾も大事なのだと改めて思う。
相撲もそうだが、格闘技に限らずそのスポーツにいくら秀でていても、結局は人間である。一生そのジャンルで頂点にいられるわけじゃなし、必ず現役引退をせねばならず、そうしてからは「ただ俺は強い」じゃ周囲の協力は得られない。そうした周りの人の助け無しに人は生きていけないのだから、そのことに早くから気付いて謙虚になるかならないか。
「気付き」は早い方がいいと思う。
まあしかしこれでまた、バックであるTBSがこの一家をメディアにゴリゴリと押しこんでくるだろう。何度も書いてきた(亀田や朝青龍についていろいろ)が、その時また天狗になるか、調子こいて「気付き」を忘れるのか、あるいはチャンピオンとして自覚を持ち大人として行動できるようになるのか。

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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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