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2009-12-20(Sun)

M−1グランプリ2009

毎年書いているので、今年も見た。
以下はリアルタイム視聴による極私的雑感。

司会は今田と上戸彩。進行でいっぱいいっぱいの今田より、彩ちゃんの方がリラックスしている。
審査委員は松本人志、上沼恵美子、オール巨人、渡辺正行、中田カウス、島田紳助というおなじみメンバーに、なせか芸人としてはカスに等しいそのまんま東が加わった。東を加える意味が全く理解不能。東京ダイナマイトとの関係などちょっといろいろ想像する。
東は「たけしの一番弟子」というが、大森うたえもんとのコンビツーツーレロレロなど、本当にひどいものだった。場数を踏めば開き直れるとでも言いたげな、客を全く無視したゴリ押しの無駄芸。自分たちを理解せぬ方がバカだと言わんばかりの態度に辟易したが、案の定すぐに消えて泡沫芸人集団の一人と化してくれた。若いモンはだませても、俺たちは騙せねえぞハゲ。
というか本当に木村祐一がウザすぎる。芸人としてというより、芸能界でいつの間にか席を取っていた「安全な立ち位置」からのレポートが腹立つ。
敗者復活は恒例の大井競馬場。朝からここで全組を見ている客には、正直「バカじゃねえの?」という最高の賞賛を送る。ていうか風邪ひかないのか。ただ夕方からちらりと放送された敗者復活の模様は全てダイジェストで、であれば本当のお笑いファンならばあそこへ行くべきで、あそこで全てを見た人間しか語れない何かがあることも事実だろう。
などということをtwitterしながら見る。
ファーストラウンドでいつも通り、9組から3組みにふるい落とされるが、漫画家の浦沢直樹が来ているというアナウンス。年末進行は終えたらしい。

トップバターはナイツ。
「確信的言い間違え」ネタはヤホーネタ以来変わらずだが、やはりうまい。イントネーションの「違い」も取り入れるなど強化されてきた。こういう「知らないと笑えない」ネタも嫌いじゃない。もの凄くレベルの高い「話芸」なのだが、順番的には会場をあっためる役割なのだろうか。前説がくまだまさしだったというが、その効果はどう影響したかが気になる。
採点では東の88、松本の85の低さが気になる。東は芸が解らぬゆえOKとして、松本の点数は何だろう。「最初だから基準点」という考えは、芸人に失礼だと思うが。評価合計は634点。自分としては88点。

2組目は南海キャンディーズ。
初登場のインパクトが強すぎ、その残滓で生きてきたと言われても仕方のないコンビだが、確かにあの時のインパクトは凄かったし、実力はあると思う。
山ちゃんがネタを書いているわけだが、彼の「作家」としての才能はそれだけで食える才能だと思うが。ただ中盤までのテンポが今一つだったか。
審査員の評価は607点。
90点台をつけたのは上沼恵美子の90点だけ。あと渡辺リーダーが「順番が」と言ったのは、芸人に失礼だと思う。出て来る順番は我々視聴者や観客には大いに影響するが、審査にそれを反映するのは最初から公平な視点を放棄して、自らの審美眼を否定するようなものだ。自分としては82点。

大井でのキングコングのインタビューはイタさに溢れていた。
ネットでは大言壮語、自意識過剰、そして実力不足としてもうすっかりイジられキャラと化したコンビ。欲しい、取りたい、取る、そう宣言してチャレンジし続けた結果、敗者復活、9番目の枠を勝ち取ったのは昨年の覇者NON STYLE。

3組目は5年振りの東京ダイナマイト。
格闘技終了後の選手にインタビューするというネタ。「ミュージックステーションにジャニーズが1枠ある」とか、彼らの危なさもチラリと出したり。途中のテレビネタは、見てない人には伝わりにくかったか。キレという意味でいうと、たたみかけるような「勝利を伝えたい人」の連呼も、じわじわくる笑いで爆発には遠かったような。79点。
審査結果は614点。正直90点台はどうかと思った。

4組目はハリセンボン。
面白い。この二人、コントと漫才を近藤いや混同していたところもうまくやって、話芸を磨いてきた。キャラクタも見ている方にはじゅうぶん解っているのも、得していると思った。前と違って立ち位置もほとんど変えず、想定内の春菜の「泣き」も、もはや伝統芸。「漫才」という観点からは格段に進歩していて驚いた。でも81点。
しかし審査員の点数は低く、595点。この段階で敗退が決まった。緊張が伝わったとかそういうことではなく、松本80、紳助82という低評価が何か探りたくなる。大阪ではないこと、吉本ではないことがハンデになるということをあからさまに見せてはいけないはずなのだが。(この二人は吉本だけど)

さあ続いては笑い飯。
夜店の話からいきなりシュールな世界へ一瞬で引き込む実力はさすが。そして持ち味のダブルボケへと持って行く。「出席番号はチキン南蛮」は反則やろ、と。「鳥人」というある意味キモチ悪いネタの世界に、見事に観客を引き込んだ話芸はさすが。90点。
審査員の評価は668点、しかも紳助が100点をつけるという高評価。やはり「笑い飯チャンピオン既定路線」の噂は本当か。

ここでトイレ。

6組目はハライチ。
M−1初年度は中学生という若手コンビだ。「お笑いってこんなにかっこいいのか」と思ったそうだが、その時の優勝は中川家だったのでは…。
ネタへの入りはCMがあって良かったというところからスムースにペットの話へ持って行き、落ち着いていたと思う。慣れているネタとはいえ、「ふしだらなペット」〜「おんぼろのヨット」からの流れに笑った。シュール展開かよと思いつつうまいなー、と。正直一番笑わされた。92点。
審査員は628点。東京ダイナマイトを抜いてここで3位へ食い込むが、中田カウス95点。、東86点という評価の分かれかたが、今一つ点数が伸びなかった理由だろうが、東の審査がキャスティングボードを握るのは許せない。

7組目はモンスターエンジン。
彼らは何と言っても「神々の」「遊び」が鮮烈で、去年は優勝したノンスタの背後で無表情というかブルーな顔をずっとしていたのが印象に残っていただけに、今年は期待したい。
もし結婚したら、という設定へ持って行くスピードはあるが、関西弁に頼りすぎる滑舌の悪さが、恐らく関東の人には聞きづらいだろう。漫才として見たら、伝統的な関西のしゃべくり漫才。「面白さ」という点では突出はしなかったか。89点。
審査委員の評価は610点。審査委員との評価がほぼ重なった。第5位、笑い飯がここで最終決戦進出決定、モンスターエンジンは敗退。

8組目はパンクブーブー。
悪いが素人がネタを一生懸命にやっている、うまくやっている、たいしたもんだね、というレベルに見えて仕方が無い。昔の麒麟を見ている思いだ。個々の小ネタや語彙は凄く面白いのに、なんだろうこの「精いっぱいな素人臭さ」は。緊張か。実力もキャリアもあるのになあ、と。面白かったが89点。
審査委員の採点は651点と予想外の高評価。笑い飯に続いて2位に入り決勝進出。特にカウスの97点、上沼の98点が突出。

いよいよ9組目は敗者復活からのNON STYLE。
高校の友人が不良にボコられた、という設定。途中の小ネタにクスリとも出来ず。ニコッ、とした程度なのに自分でも驚いた。去年、石田のセルフツッコミが気になって、というよりキモチ悪くて仕方なく、以後全く面白くなくなったのを思い出した。ああそうか、個人的に好きじゃないんだ、この二人を、そういうことか。審査員なら公平に審査せねばならないが、感情を割り引いても並の出来、88点。
審査委員は641点で、ここで3位に入りナイツは敗退。カウス95点上沼が98点と関西漫才の重鎮が突出した評価をつけたのも、全国に散らばる冷静なお笑いファンと評価の分かれるところではないかと。

最終決戦のネタ順はNON STYLEーパンクブーブー笑い飯とシャッフルされた、
いよいよ最終決戦、上戸彩「今一番面白い3組ってことですよね」にちょっと疑問が。可愛いからいいか。

NON STYLE。
時代劇ネタ、コント的な演出を絡めて勝負してきた。ビールをずいぶん飲んでいるのに、冷静になるばかり。ドタバタとここで騒ぐ「コント」にしたのは、彼らなりにたたみかける計算があってのことだろうが、逆効果だと思うが…。全体に抑揚もなく爆発もないまま、ネタを終えた。前の方がまだましで80点。

パンクブーブー。
漫才の仕方というか導入から古典的なスタイル。陶芸家を弟子志望の男が訪ねるという設定。
「先生の作品を見た時に思ったんです、これなら僕にも作れそうだ!」とか、その後の意味不明の吃音とかスピード感もいい。面白い、凄い実力派。92点。

そして最後は笑い飯。
「笑いでメシを食う」がコンビ名の由来。
いきなりプロ野球でキャッチャーと審判の判定での諍いネタ。導入は例によって一瞬で。そしてボケツッコミの入れ替わり。おもろいし個人的な頑張れ感もあるが、爆発までは至らず中盤へ。その中盤が中だるみ気味、惜しいというかここなんで頑張らんねん!というところ。おいおいおい…と思ったまま、哲夫のたたみかけへ行くが、爆発までは至らず、「チンポジ」連呼でまさかの終了へ、嗚呼。88点。

まっとうに冷静に判断して、今年の優勝は間違いなくパンクブーブーである。
さあ紳助、松本がどう判断するか。
ジャッジ前のインタビューではやっぱり笑い飯がダントツの面白さ。この二人は毎年、ネタより「普段」が面白いというパラドックス(?)だっただけに、悲願達成なるか。
ファイナルジャッジの結果は
中田カウス パンクブーブー
渡辺正行 パンクブーブー
オール巨人 パンクブーブー
そのまんま東 パンクブーブー
上沼恵美子 パンクブーブー
松本人志 パンクブーブー
島田紳助 パンクブーブー
全員一致、こちらの個人的採点とも完全一致。文句なし。
ただパンクブーブーの二人が今後華のあるお笑いタレントとして活躍出来るのかどうかは、未知数。
漫才師として実力があっても、例えば普通の番組で普段見る笑い飯の面白さは評価されるべきだし、広義でのタレントとしての寿命を考えれば、純粋な漫才の実力だけでは生き残れないわけで、色んな意味で彼らの今後が興味深い。

2009-12-20 20:51:54
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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