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2005-05-12(Thu)

雑記20050512 「ストレッサー医師」とか

■連れ合いが退院後の検診にかかりつけの病院へ行く日。入院中も、昨年の入院時もお世話になった内科のT先生(女医さん)は5月一杯で転院されたので、後任はKという糖尿が専門の医師に代わった。初めて連れはこのK医師に診察を受けたのだが、診察室での対応はあまり良い感じではなかったという。何度か書いたかも知れないが、連れが糖尿を患っているのは、自分の不摂生が原因ではない。いや、多かれ少なかれ(仕事がら食事や睡眠が不規則になるなどの生活習慣といった)多少の不摂生があるのは認めるが、それは誰にでもあることだろう。
そもそも十数年前に突然急性膵炎に襲われ、ひどい痛みに苦しみながら近所の医院へ連れて行くと「胃炎」と誤診され、痛み止めを与えられただけで帰された。当然治まるはずはなく痛みは増し、何度か通うが痛み止めの強さと量が増えるだけで、治療そのものは一向に受けられなかった。なので思いあぐねて(当時は「ドクターショッピング」なんて言葉はなかったし、医師や病院の医療事故の告発も今ほど多くはなかったと思う)他の病院の見解も聞こうということにした。しかしその後通った四、五箇所の病院ではいずれも診断はまちまちで、中には「癌で余命三ヶ月」と言ったところさえあった。治療は受けられぬまま、とうとうあまりの痛みに救急車で搬送したのが今通院している病院だ。その頃にはもう膵炎は慢性状態になっており、脱水症状を起こしもう少し遅ければ命に危険があったと言われた。この時膵液が流れ出して腎臓に影響を与え、肝臓にも悪い影響を与えた。膵臓は石灰化しその輪郭は正常な人間のそれとはほど遠いことが、レントゲン写真で素人目にもはっきりと確認できた。(ちなみに右の腎臓にはその十数年後…つまり四年前に腫瘍が発見され、結局摘出手術を受けることになった、その後の激しい痛みと苦しみは本家サイトの日記にも記述した通り)
連れ合いの糖尿はこの時から、膵臓の機能がほぼ失われたことで患うこととなったわけだ。言わば病院や医師たちによってたかって、この厄介な「生活習慣病」にされたようなものといったら言い過ぎだろうか。
現在、連れは三度の食事の度に血糖値の測定とインスリン自己注射が欠かせず、それでも血糖値の乱高下に悩んでいる。あまり口には出さぬが、何より常に「なぜ自分がこんな目に」という思いが心中にはあると思うと、傍で見ていても気の毒に思う。
その、糖尿の治療が専門のK医師が後任の担当医だと聞いて少し安心したのだったが、診察を受けた印象はあまり良いものではなかったという。K医師は若い…といっても三十代半ばだろうか…、男性の医師だ。この病院の勤務医ではなく、週に一度だけ外来の診療に訪れてくる外部の医師らしい。患者には敬語を使えず、「自分が絶対に正しい、自分の言うことを聞け、聞かれたこと以外は言うな」タイプの医師であるという印象を受けたという。随所にそうした態度が見られ、例えば前のT先生に別な病院の診察を一度受けてみるように言われ紹介状もいただいたのだけど、退院から間もなくまだ行けずにいると話したところ、「行ってないの? そういう患者は僕は診ないよ!」と言い放ったそうだ。そうした不遜な態度でも相手は医師だ、連れ合いは「すみません」と謝り、指示された処方箋を受け取って金を払い、薬局に赴いて処方箋を渡した。
しかし処方箋に書かれた薬…一月分の薬は膨大な量で、金額も相当なものだ…は入院する前の処方薬で、足りないと申し出た血糖値検査器具のセンサーは忘れられていた。幸い以前の薬から変わったことを知っていた馴染みの薬局だったために、すぐに処方の間違いに気付いて病院へ電話してくれたのはいいのだが、K医師はすでに病院から帰宅したということだった。結局翌日改めて病院へ正しい薬とセンサーを受け取りにまた出かけなければいけないことになった。
医師は患者の治療が本業だろう。今現在患者が患っている疾患、症状を改善することが最優先であることは言うまでもないが、相手は人間である。その人には家族があり、歩んできた人生があり、そもそも人格や性格は一人一人バラバラだ。そんな患者一人一人に心のこもったケアを要求する側が間違っている、と現場の医師の多くは感じるのかも知れない。この病院とて、医療費の安い老人たちがリクリエーションがわりにたむろしていたり、悩み相談や世間話や健康診断程度に考えて来ている人が多いことも良く知っている。そしてその数は平日に予約なしで外来に行けば二時間はざら、三時間以上待たされることさえごく普通にあるほど多いことも、十数年の経験でよぉぉく解っている。しかしそれら全てが病院にとって「患者」であることは間違いない。連れは「あの医者とこれからずっと付き合うのかと思うと気が重い」と言っていた。治療を受けに来る患者にストレスを与えて帰す、こういうことは程度の差はあれ、まだまだ一般的に多いことのようだ。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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