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2010-06-28(Mon)

気管支鏡検査

夕べは仕事の都合で12時ころまで作業の後寝た。その後は朝6時過ぎまで何度か寝返りのたびに目が覚めたが、比較的よく寝られた
洗顔などのあと、6時半に朝の薬を飲むのでアイスティをごくごく。今日は9時半から気管支鏡検査、7時以降は食事はもちろん水分も禁止なので、これが最後の水分。
直後看護婦さんが来てバイタル。それから寝汗をかいただろうと熱いタオルを持って来てくれたので、背中を拭いてもらう。その他の部分はこちらが拭いてパジャマの着替え、さっぱりした。
看護婦は俺のコップに残っていた紅茶を見て「あ、水分は…」というので「これで終わりですね」というと「そうです」とすかさず言われた。で「検査の後もね、2時間くらいはダメですから」というので「水も飲めないのはしんどいですねえ」と言うと、「でも検査のあとは…水飲みたいとか思えないと思いますよ」とイヤなことを言う。何だそんなに辛いのか。そりゃ辛いか。

その後9時ころH研修医が様子を見に来てくれ、入れ替わりで男性の看護士に事前の注射をされる。右肩への筋肉注射で、麻酔ではなく鎮静剤のようなものらしい。「筋肉注射は痛いですけど我慢して下さいね」と気の毒そうに言われたが、前にもやった記憶があったような気がする。けれど何でやったのかは思い出せない。
ぶすりと筋肉に垂直に針が突き立てられて、薬がゆっくち入っていく間はそりゃあ痛いわけだけど、せいぜい「つうう」と小さく声が出る程度で、全然たいしたことなかった。注射してくれた看護士は以前練習で看護士同士お互いにやってみたことがあるそうで、その時は「バットで殴られるようでしたよ」と言っていた。そりゃ大袈裟じゃないかと思って笑う。
しばらく肩をもむように言われてテレビを見ながら揉みこんでいると、5分くらいしてすぐに「呼ばれましたんで行きましょか」と看護士が戻ってきて車椅子で移動。車椅子に座って「水槽」付きの点滴スタンドは自分で前に持ち、転がす感じ。

内視鏡を入れる検査室はこちらの棟にもあり、エレベータで1階へ降りて、まず狭い待合スペースでいったん前の人が着替えて出て行くのを待たされた。前の患者というのも入院患者で、70近い感じのおばちゃんだった。車椅子を押されながらかすれ声で「もう、これで終わりやね」「これ(麻酔の痺れだろうか)、2時間くらいで治るんやね?」「あー、ホッとした。こんなのもう御免やわあ」と言いつつ、カーテン一枚向こうで術着からパジャマに着替えている。で、最後に俺の前を通過するとき目が合うと「あら、これからやね。頑張ってや」と言われた。はい頑張ります。

そこでパジャマの上を術着に着替えさせられ(嘔吐とかあるらしいので…)、そこからは点滴スタンドを押して、まず事前の麻酔を行う部屋に通される。
昔の歯医者で使うような古い椅子があり、横には照明の白熱電球が光るスタンド、脇の机には麻酔がすでに用意されており、事前麻酔はH君が行うようだった。この部屋にもし頭蓋骨とか蝋燭などがあったら、拷問部屋に見えなくもない。

この部署の担当看護婦とN医師も横で付き添い、麻酔作業。
まずコップに20〜30ccくらいの麻酔液を空け、それを喉の奥に滞留させてうがいのようにゴロゴロするよう言われる。「ええと、どれくらい?」と聞くと「2分ほどですね」と言われるので、とりあえずコップの中の液体を喉へ流し込みうがいしようとするが、苦い。確か苦みは舌の一番奥で感じたような気がするなと思いつつうがいしてみようとするが、5秒ほどで無理だと解る。しかもほとんどは飲み下してしまった。
激しく咳き込んで残った麻酔液を紙コップに吐きだしながら「…の、飲んでしまいました」と言うと「の、飲まれてしまいましたか…」と困ったように言われる。コントじゃないって。間もなく喉の奥がすぐにカチカチになったような感覚になった。ゴクリと嚥下動作をしても、なされているようなされていないような、変な感覚。

次は金属の細長い管がついた噴霧式の器具での麻酔。何か昭和という感じのする器具だ。この部屋の古さといい昔の歯医者の椅子みたいなのといい脇の裸電球のスタンドといい、H君が頭につけているこれまた昭和の漫画によく出てくるような反射板つきの輪っかといい、もうコントでもおかしくない。
「じゃあ次は大きく口を開けて、ベロを出してください」と言われ、言われるままにべーとすると、その舌をつかまれて、深呼吸をするよう言われる。「はい吸ってー、吐いてー」の指示通り呼吸をすると、次の「吸って」のタイミングでプシュプシュと麻酔薬を噴霧される。
いつもならベロをつかまれただけでオエとなりそうなものだが、不思議と我慢できた。
それを何度か繰り返すのだが、次第に深呼吸のタイミングが合わずにむせてしまい、それが苦しいのなんの。こちらが咳き込みむせかえる間は「呼吸が落ち着くまで待ちますから」と言って待ってくれるのだが、とにかくこれが一番苦しい。ドレナージの挿管部分にも響く。

この「はい深呼吸、吸って吐いて、噴霧、咳き込み、待ち…」のセットを数度繰り返していると隣の検査室から「遅いな」という様子でこちらを覗き込んだI先生がその様子を見て「あかんあかん。貸してみ」と言って近寄ってきて替わり、同じように俺の舌を出させてつかんで「はい吸って、吐いて」と言うのだが、そのリズムが深呼吸ではなく、俺の通常呼吸とほぼ同じスピード。さらに「吸って」の時の短いタイミングを狙ってけっこうな早さでプシュプシュといっきに噴霧してくれるので、すぐに残りの麻酔全量が入った。
しかも一度も咳き込まずむせることもなかったので、チラとI先生の背後で立っていたH君を見ると、申し訳なさそうな顔をしていた。
しかしおそらく彼は教科書通りにやっているのだろうし、そしてI先生はたくさんの実例の経験から患者ごとにやり方を変えているのだろうと思う。

これら二種類の麻酔で、喉の入り口から奥まで、コンクリートでコーティングされたような感覚になり、麻酔が効いているのが解る。その状態で検査台まで来るように言われ、靴を脱いでいったん立ったまま台の上によりかかる形で立つと、台はそのまま後方に90度倒れて、いよいよ検査開始。
I先生がマスクを折って「薬が飛んで目に入ったら困るので」と目隠しをしてくれるが、たぶん恐怖や動揺を感じないためではないだろうか。その間に右手の指先にバイタルのクリップを挟まれ、腕には血圧計が巻かれて、口にはマウスピースを咥えさせられてテープで固定される。
そうしていよいよカメラ挿入である。

しかしこれが思ったよりスムースで、嘔吐感もほとんど無かった。途中「ごくん」と嚥下したい感覚になったが、それをやると喉の中にある管を意識することになるので、極力我慢する。麻酔も効いているので、この「ごくん」をしたい欲求を我慢できれば、嘔吐感はほとんど感じずに済むことがすぐに解った。
気管支の先、肺胞か、それぞれに番号があるらしく、枕元で医師たちが「じゃあ○番行ってみようか」とか「麻酔ちょうだい」とかカメラが写す画面を見て立ち動いているようだ。
今回は患部(嚢胞=ブラ)の組織検査のためにその一部を、何らかの菌がないか調べるため生理食塩水で内部を洗ったものをそれぞれ、持ち帰ることが目的。
なのでチューブの先端の鉗子らしいものを操作する前に麻酔が投入されるのだが、麻酔が入るたびにどうしてもむせてしまう。それも何度か繰り返すうちに、麻酔が入る間はわざと呼吸を止めるとむせ返りが弱くて済むことを学習した。

という感じで概ね精神的に余裕を持って検査を受けていられたのだが、途中左側を下にして横臥姿勢を取らされ、「じゃあ○番の方入れてみるね」と別な箇所に入れられる際はしんどかった。身体が横になると当然、下になった食道や気管の壁面に「管の存在」が感じられ、それが動くのが解るのが嫌な感じなのと、なぜかそこは奥の患部に到着するとひどく痛んだ。
こちらが痛みを手を挙げて訴えると、「じゃあ○番の方にしますか」といって体勢を戻し…というようなことを何度か行い、検査は無事終了。「はい、もう終わりましたからね、カメラ抜きますよ」と言われて気づかないうちにカメラは抜き取られて、それから最初のように検査台が90度前方へ回転し、立ち上がった形に戻る。
うまく声が出せなかったので、咳き込みながら近くの看護婦に痰を出したいとジェスチャーするとすぐに紙コップをくれたので、痰を数回吐き出したら、ピンク色の血痰。これはもちろん今回の検査のためだ。

先生や看護婦さんらに「お疲れ様でした」と言われ、検査前の待合へ戻されると、すぐに連れてきてくれた看護士さんが来てくれて「長かったですね。心配で一回見に来ましたよ」と言われる。
9時半から10時40分まで、1時間以上かかったと聞いてびっくり。通常は20〜30分で終了するらしく、今回は丁寧かつ慎重にやってくれた模様だ。
パジャマに着替えて、5階へ戻りながら「しばらく喉は麻酔で痺れてますから、2時間ほどは飲食をせず、安静でお願いします」と言われる。喉が痺れているので今何かを飲んだり食べたりしたら、ヘタをすると肺に入って肺炎を起こしかねないからだが、喉が麻痺していて飲む気にもならなかった。
部屋に戻る検査室で先生が指示したように「左半身を下にして安静にしていて下さい」と言われ、その姿勢でじっとしていると眠くなってきた。そのまま寝る。

途中様子を見に来た看護士に起こされたが、昼食が来てもそのまま眠かったのでうとうと。12時半を過ぎて別の看護婦さんが「そろそろ水を飲んでみて、むせなかったらお昼もゆっくり食べていいですよ」と言ってくれたので身体を起こしてお茶を一口飲んでみると、痺れもほぼ取れていてちゃんと嚥下出来た。なので朝抜きだったためもりもりと昼食を食べた。しかし途中で痰が絡んだりして、結局3割ほどは残したか。
ホッとしてると看護士が来て午後のバイタル、終わったら間もなくレントゲンに行くよう言われ、一人で行ってすぐ戻ってくる。今日はこれで予定終了。

それからはなぜか眠だるく、検温しても37℃代前半と軽い微熱程度だったので、ずっとベッドでうとうとしていた。4時ころには37℃代後半になったので、ドレーン挿管部も少し痛んだこともありロキソニンを飲む。あとはまたぐったり。寝汗で背中がぐっしょり、朦朧とした感じ。
5時になると6℃代後半に下がっていたのでよしとする。
どうも今日は元気が出ない。眠いわけでもないのにベッドの上で目を瞑ると、薄くだがうとうとする。夢と現実が混濁して、検温は終えた後なのに、夢の中で脇の下に体温計を挟んだと思って左の脇を締めていたり。「なかなか鳴らないなあ」とぼんやり考えて目を開けると、体温計はちゃんと目の前のテーブルの上にケースに収まっている、など。
また起きていると、どうも咳がよく出て参る。気管支鏡の影響かとも思ったが、前後通して同じような案配なので無関係だろう。

6時前、夕飯が来る前に身体を起こして、ニュースを見ながら完食。食後はまたベッドの頭部を起こして背中をもたれかける形で寝る。まあしかし憂鬱だった気管支鏡が無事終わって良かった良かった。
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Unknown


突然のコメントすいません

マハロキティと申します。私も一昨日 〓気管支鏡検査をしまして〓とっても辛かった…です。

同じ体験をされた方のブログを見つけて嬉しくなり思わずコメントさせて頂きました。正に苦しい感じや検査後がそうでした

体験した者にしか共感できない事もありますもんね。(笑)

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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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