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2010-08-04(Wed)

好結果

8月4日(水) 入院52日目★手術30日目

夕べは早めに消灯、11時ころには寝られたと思う。
3時ころ目が覚め、その後は薄く寝たり醒めたりといういつもの状態。5時には起床。
外はすでにセミの大合唱、暑さの体感がないので、窓の外は今日も青空と雲が朝日と相まって清々しいこと。

今日は10時から胸部造影CT撮影なので、朝は絶食。バクトラミンなどの薬を飲んで、どうせメシも来ないんだから…と7時ころから横になる。じっと目を閉じているが眠れるわけでもなく、うとうと、という程度でいると8時半、「ゲゲゲの女房」を見忘れたのに気付いた。不覚。

指定された9時35分のバスに乗って外来棟の正面玄関へ。すでに暑い。エントランスホールを突っ切ってX線受付〜待合室。テレビがつけられていて、年配の患者やその家族5、6人が所在なげに見つめている。
そのうち3人くらいが紙コップを持って何やら飲んでおり、フと見ると壁際に販売機がある。お茶やコーヒーが売られているが、「水は無料です」と張り紙がしてあった。なるほど。
それにしても一人やたらと水をおかわりした挙げ句、待合内にある手洗いで執拗にうがいをするオッサンには参った。やりすぎである。造影剤を使用する前後、特に後は水分を多く採って排出を早めた方がいいと言われているにしても、タダだからって飲み過ぎだろう。

そうこうしていると係の女性が来ててきぱきと氏名、絶食の確認、造影剤の説明などを受け、手に持っていた財布を入れた手提げ袋を貴重品入れのロッカーに預けるように言われた。この袋は次女のゆうちゃんが、連れ合いに生前子供服の余り布で作ってくれたもの。つまり女物ではある。連れの結婚指輪などを通してあるネックレスも外して一緒にロッカーに入れて、さらに数分待つと検査室に呼ばれる。

いつものように粛々と撮影準備。
台に仰向けになり右腕にルートを確保され、両手をバンザイ、一度テスト撮影、造影剤注入、金玉などがカーッと熱くなり、撮影。あっという間に終了、この間10分あったか。
看護婦さんが針を抜いて止血用のテープを貼りつつ「ここまだ血がどばどば出ますから、5分くらいしっかり抑えててくださいね」と言われた。ん、「どばどば」と言ったよね今…空耳かな。一応しっかりルートの跡を抑えて礼を言って出る。

いったん座って数分待ち、財布の袋を取り出してそのまま右腕を抑えつつエントランスホールへ戻った。
言うまでもなく、朝食を抜いたために空腹が限界を超え吐き気を催すレベルに達しているからである。10時ちょい、病棟で昼も出るから軽くサンドイッチか何か…と思いドトールへ向かうと、何と満席の上に10人くらい並んでる。何だ今日はドトール無料の日か。
この混雑下に踏み込むことは防疫上よろしくないのと、何より食い物を受け取っても食う場所がないので、引き返してレストランを覗く。こっちは時間的に空いていたので、誰もいない真ん中の長円カウンタに座った。

お冷やが来たのでメニューも見ずに「醤油ラーメンください(500円、関東風あっさり醤油、かんすいの香りのする昔ながらの懐かしい味なのねコレが)」と言うと、おばちゃんが「今ですね、期間限定の喜多方醤油ラーメンと普通の醤油ラーメンの二種類あるんですけど」と言ってメニューをパカッと開かれた。
「…じゃあ喜多方の方で…」と答える意志の弱い俺。700円也。

それにしても病院食以外は外科病棟から戻ってきた日の、あのSのおっちゃんの息子さんにいただいた「うなぎ弁当」以来か。外食と言ったら一体前はどこで何を食ったのかさえ思い出せないほどである。

数分で運ばれて来た「喜多方ラーメン」は昔会津で何度か食べたことのある平麺のちぢれ麺、しょうゆスープもコクがありつつさっぱりでうまい。薄く刻まれた白ネギやや多め、太いが柔らかいメンマが数本、薄切りのこれまた柔らかいチャーシューが5、6枚も入っている。
麺を箸で持ち上げてすすり込むが、気のせいか以前のように勢いよく出来ない。いや気のせいではない、今肺炎なんだよな俺…と思いつつスススス、と麺をすする。しかし久しぶりのラーメンはやけにうまい。
スープもれんげでじゅうぶん堪能し、最後は健康だった頃のようにコップ一杯の冷たい水をイッキに飲み干して大満足。本当はスープまで全部飲み干したいのだが、色々な意味で自重。汗も出た。
何だか本当に健康に戻ったような錯覚さえ憶えたが、着ている服は入院患者用のパジャマなのであった。

腹は重くなったが気持ちは少し上向きになり、そのまま地下のローソンへ向かう。
納豆の追加とコーヒー飲料、味噌汁がわりのカップわんたんなどを買い、正面玄関へ。バスまで十数分あったのでベンチに座って顔を扇ぎつつ待っていた。

マスクをしてはいるが、ここは病院、どんな病気を持った人がいるか知れないし、そもそも健康な人なら何でもない菌やウイルスにも気をつけねばならんのだなあ、因果な病気やなあ、と思いつつ行き交う人たちを眺める。
同じ免疫抑制でも、例えば骨髄移植や抗がん剤などの「病気を治すための強力な治療」によるものであれば、治療後は寛解という希望があるのだが。
この肺炎が治れば健康体、だったらいいのになあ…とうっすら考える。帯状疱疹の時にもそう思ったし、胆石の時もそう思った。というよりいつもそう思っている。血液腫瘍患者がその上にこれらの新たな疾患を抱えると、要するに「泣き面にスズメバチの大群」みたいなものである。

バスは予定時刻より若干遅れて到着、病棟へ戻ると11時。ラーメン効果(?)かあまり疲労感はない。しばらく休憩していると昼食が来るが、満腹で食べられない。一応確認してみると、何とそうめんだった。まさかの麺かぶり。カレーといいシンクロニシティが多いな。
デザートについていた、甘みの薄い「黒糖のくずもち」とやらだけ食べて、あとは下膳。

午後はちょっと面倒な仕事にとりかかる。面倒というのはマシンパワーのいるという意味で、作業そのものはたいしたことはないのだけど、処理速度が遅いマシンだと「待ち」が長くなる。
(ちなみに「仕事」について俺が一切内容を言わないのは、守秘のため。「ニュートラルでありたいがために、俺と接触していることを避けたい人」が複数いる。そういう人たちに迷惑をかけたくないからだ。こう書けば昔からの知り合いはなるほどと思うだろう)


仕事をしては時々つぶやきに逃避というパターンであっという間に夕方。ちゃんと腹が減るありがたさ。念のために食前1時間前に吐き気止めも飲んだのがよく効いてくれているのもありがたい。
一応作業をやめ、いくつかメールの下書きをエディタに書いていると、bluetoothのイヤホンに電子音。バッテリー切れのサインだ。たった数時間しか持たないのかよ、と外して左耳側を引っこ抜き、代わりにUSBからの充電ケーブルをさし込んだ途端、OSが飛ぶ。青画面→強制再起動。
呆然としていると看護婦さんが食事を運んできた。そのまま呆然としていると「どうかしはりました?」と言うので「今パソコンがフリーズしました」と言うと「それでフリーズしてはったんですか」「そうです」。
看護婦さんはあっはっはと笑い、「連動してはるんですねえ」と言いながら去って行った。パソコンは仕事でもプライベートなこうした記録でも何でも、確かに俺と連動してくれてはいるな、と感心。

食事は山盛りのひじき(笑)を半分残した以外、ほとんど食べた。

食休みしていると薬の確認〜バイタル、その少し後にI先生が来られた。

「今日のCT見たらですね、良くなってましたよ」
と言われ、思わず「ほんまですか!?」とエセ関西弁が出てしまった。
肺の中の穴というか袋というのか、あれらも縮小したり消失しているのもあり、明らかに改善されているという。良かった…本当に…。心からホッとした…。

「あと少し水が溜まっていると言っていたのも、画像の関係で下にある肝臓の一部でしたから、問題なさそうです」とのこと。これは肝臓が腫れているとかそういうことではなく、巨脾が他の臓器を圧迫しているために肝臓も押し上げられているということらしい。
「ということは、明日の針を刺すのも…」
「ええ、もうやらなくていいです」
とても…嬉しいです…。

今日は朝の血痰も古い薄茶色のものが少し出ただけで、赤はごく少量薄いのが数回、夕方はほとんど痰そのものも減った。咳も同様で、気がつくとほとんど出ていない。体感的にも良くなっては来ていると信じていたのだけど、画像診断で裏付けられたのは本当に良かった。I先生は「気にされてるんやないかと思って」とにっこりされたので、「いやもう! ほんまに気にしてました、良かったです」と返答。

その際、ある人からちょっと聞いたこと、「胸腺を摘出するとT細胞の生成に影響が出るのでは」という話を伺ってみると、それは若い人の話で、大人になるとほとんど機能せず胸腺そのものが無くなるようなものなので問題ないということ。医師からすれば「何言っちゃってんのコイツ」的なド素人の杞憂か。
あまり過度に色々情報が入るとややこしいし、だいたい素人が医学論文など読みこなせるわけもないし、お任せした方がいいのである。ただアホな疑問でもその都度解消しておいた方が、お互いにとってはいいとは思うけれど。不安が医師によって一笑に付されて解決なら何よりだ。

バクトラミンはあと数回で予定の3週間に達する。
その後どうするかは、先生がたが判断されること。

いい方向へ向かっているのだから、いい結論が出ますように。
ご心配いただいている皆さんにもいい報告が出来ますように。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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