--------(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2010-08-21(Sat)

「明青」さんに御礼に伺う

8月21日(土)

夕べは寝る前に残りの「おたんこナース」(佐々木倫子著)を最後まで読んでしまった。
自分の場合はこの人のきっちりした絵と「描き文字」が好きなのだが(自分が一時レタリング仕事をしていたこともあり)連れと一緒に「どうぶつのお医者さん」からハマったクチであった。
これが描かれたのはもう15年ほど前になるので、色々と先端医療の現場に変化はあるのが当然なので、情報としては古くなったことはある。例えば看護婦は看護帽を被らない方が増えたとか、スカート形の制服が減ってズボンが増えたとか外見上にも色々とあろう。でも基本的にナースが病院という特殊な場所で、病を抱える患者=つまり特殊な人たちとどう向き合っていくか、というヒューマンなドラマがコミカルに描かれて行くものなので、重箱の隅をつつくような上げ足取りをするような読み方は無粋の極みか単なる性格の歪みだろう。
病院の内部が舞台なので、ここ数年自分が通算で100日を越える入院体験を実際にして、また、病気や医療というものに対してもかなりな情報(といっても素人の耳年増だが)を得た「今」読み返すと、患者目線、また看護婦側の立場もよぉぉく解るので、「読む側の姿勢として深みが出た」ことが解る。入院や病気の体験をしていなくてももちろん面白い漫画だが、読者としてそこら辺を体験していると、その面白さが色んな意味で数段上がる。ゆえに最後まで読み切ってしまった。
そういえば小説や学術書から漫画は「ガロ」系の貴重な本や雑誌も含め、かなりの数の本を処分したというのに、どうしてこれがポロリと出て来たんだろう。「今読むとおもしろいよ」ってことだろうか。
寝たのは1時過ぎ。

今朝は9時ころゆっくり起きた。外は薄曇り、猫にご飯やら朝のもろもろを済ませて少し片付けごとをしてなんだかんだで落ち着くと、すぐ10時を過ぎてしまう。ああ、今日はそれほどまだ気温も上がっていないようだから、「明青」さんに御礼に伺おう、と思って11時過ぎにおかあさんの携帯に電話。
聞くともちろん今日もお昼はやっているというので、11時半ころ着替えて、御礼のワインの箱を持って出た。やはり外は暑いものの、まだ刺すようなじりじり来る猛暑という気配ではない。タクシーをすぐにつかまえて、近距離ながらお店の前までつけてもらった。

お店の階段を上がるのも久しぶりだ。まだお客はおらず、カウンタ内で準備をしている旦那さんに挨拶をして、出て来たおかあさんに御礼を言ってワインの箱を差し出す。
これはドイツワインで、俺たち夫婦が好きでよく飲んでいた白ワインだ。シュバルツ・カッツェという酸味がちょっとあって、冷やして飲むと日本食にも合うし、値段も手頃というもの。カッツェにもいろいろあるが、これはギフト用の猫ボトルの詰め合わせ。

俺とほぼ同時に常連さんらしい客が一人入って来てさっそくカウンタ越しに旦那さんと話し出したので、こちらは邪魔せぬように一番端の席に座って、定食を待つ。ここは昼の定食も実にうまいし、安い。
絶妙な塩梅で炊かれたほかほかの白ご飯、味噌汁に煮物やお造りなどの小鉢のおかずが何種類もついて、さらに、日替わりで別に食べでのあるおかずのお皿が来る。それで1000円でおつりが来るのだ。東京のいい場所でこの味・量なら1500円くらい取っても行列が出来るだろう。
量もけっこうあるように見えるのだが、ペロリと全てを完食してしまった。家で同じ量のものを食えるかというとどうかと思うが、美味しいものだとするすると入ってしまうから不思議だ。

その間にもお客は出入りしたが、最後の方ではおかあさんが洗い物をしながら相手をしてくれ、入院中の猫たちの世話の話やら、俺の病気のことなどを少し話した。おかあさんは「体のことがあるから無理したらあかんよ、何かあったらすぐ言って」と言っていただくのだが、俺としてはこれ以上ご迷惑をおかけするのも余りに心苦しく、かといって病気は自分ではどうしようもないことで、猫たちの世話に関してはペットシッターを探したりはしたが、依然、人として頼れるのはこのご夫婦しかいない。
別なお客さんが数人がやがやと来たこともあるので、とにかく御礼を言い、今度は夜にまたお客を連れて来ますから、と話してお暇した。

北大路に出ると陽射しがけっこう照りつけてきており、暑い。左右の信号がちょうど赤赤になっていたのでそのまま道路を渡り、買い物でもしていこうかと生協へ向かう。その前にバスの時間を見ておこうとバス停へ寄るとあと5分ほどで「北8」が来る。
考えてみれば特に買うものもないか、と思いそのままバスを待って乗り、マンション前で降りる。このバスに乗るのもずいぶん久しぶりだ。本当はこういうバスも、易感染の自分としてはどういう人が乗ってるか解らないので極力避けたいのだが、一応この時間は乗客も少ないのと、マスク防備もあるし、待ち時間もなかったので乗ってしまった。

もちろん帰宅後はすぐ手洗い、うがいなど徹底。
その後郵便局が荷物を届けに来て、受け取ると東京時代の知り合いYさんから。何だろうと開けて見たらシルクエビス(笑)。いやどうもすんません、ありがとうございます。
余談ながら、この日からストラップで下げるIDカードフォルダに、自分が白血病患者であることや免疫力が低下していること、さらに京大病院の受診番号その他の情報を書き込んだカードを入れて、携帯するようにした。冗談抜きで、いつ道でぶっ倒れるかも知れないし、そうなった時に見た目は普通の人に見える自分が採血をしなければ解らない疾患を持っているとすぐに解って貰えることは少ないだろう。
個人情報を携帯するのはどうかという意見もあろうが、個人たった一人しかいない場合、そんなもの隠してたら本当にただの行き倒れになってしまいかねないのだ。
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

コメント

カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最新記事
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

広告
アフィリエイト・SEO対策
検索フォーム
プロフィール

シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

シンプルアーカイブ
リンク
RSSリンクの表示
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。