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2011-01-07(Fri)

TEPPEN

1月7日(金)

朝方、ユキが階下でウワォンウワォン、ニャアニャアと大音声で鳴き続け、徘徊しているので起こされる。ユキの悪癖というか何というか、俺の姿が見えなくなったり、単に何か不満があったりすると俺が居てもこういう行動をとる。
プリンタと壁の間とか、狭い空間に無理矢理入り込んではもの凄い声を挙げながら自分の尻尾をくわえてクルクル回転しては徘徊し、また同じことを繰り返す。
耳が聞こえないので「コラ」とかその都度言っても全く学習しない。基本、「寂しい」という感情の時が多く、俺が買い物などで出かけた後や、寝ている間にトイレに行ったことに気付かずに捜し回る時とか、あとはこちらが二階の寝室へ上がった後、それを見ているのに「くるくる行動」をとる。
隣近所に漏れ聞こえたら、あの家は猫を虐待している、と絶対に思われるだろう悲鳴にも似た大声だ。本当にやめて欲しいが、学習させることも出来ないからやめさせる方策はない。
一番いいのは「くるくる」してるところへこちらが赴き、「こら!」と手をあげるマネをするくらいだ。こうした早朝にやられると、ぬくい布団から出て下へ降りて止めさせ、また戻ってくるという非常に面倒な行動を強いられる。

今朝は時計を見るとまだ5時半。外は暗い。寒いわ眠いわで放っておいたが、一時間経ってもまだ続いているので、しょうがなく下へ降りて行った。
リビングの脇にある5畳くらいの洋室、ここは前に夫婦の仕事部屋に使っていた部屋だが、今はリビングで仕事をしているので、物置になっている。仕事部屋当時にパソコン机にしていた机の上には文具や書類、本、プリンタ台の上にプリンタが鎮座してあるが、その台と押し入れの襖の10cmちょっとの隙間で、案の定大声を出しながらくるくるしている。
足音を偲ばせなくても聞こえないので、つかつかと部屋の入口まで行き、いきなり電気をつけて視界に入ると、仰天してフッ飛んで逃げていった。床にはユキがそこへ入り込む際に蹴散らしたペンだのハサミだの、クリップやら資料書籍だのが散乱していて、片付ける気にもならない。
やれやれ、と思って窓の外を見ると、しんしんと雪が降り積もっていた。寝ている間にけっこうな量降ったようす。まさか雪だ、と知らせたわけじゃないよな、ユキだけに…と思って自分でも失笑しつつ、ベランダに出る。年末にも書いた気がするが、こういう雪の時はそれほど寒くない。カメラで雪が降る街を撮影して戻る。すっかり目が醒めてしまった。

結局そのまま起床、朝のもろもろを済ませてホットドッグとコーヒーで朝食、その後はごろりとソファに転がっていた。しばらくしてメールチェックをすると、いつもネットウォッチをしているT君が「2ちゃんねるの板が荒らされてますね」とのこと。メールは昨日の夕方だった。ニュース速報といくつかの板が、「記者」のPWが流出したかして、何者かにスレッドを乱立され機能停止しているという。
ふうん、大変だねえ…と思いつつ、ついでというか、そのままPCで仕事。本当は昨日始めている予定の仕事をちょっとさぼっていたので、早起きさせられたついでに片付けてしまおうと、とりかかる。昼までには終了。


さて今日は七草、お粥を食べる日なのだが、昼は生ラーメンが残っていたので食べてしまうことにした。冷凍してあった刻みネギ、雑煮用のほうれん草チルド、出来合いのメンマと豚角煮でおいしくいただく。お粥どころか濃厚醤油ラーメン角煮載せ。

ところで先のT君から今日の午後に来たメールによれば、フジテレビ系で4日に放映された「芸能界特技王決定戦 TEPPEN」で、「絵画部門」で1位(=TEPPEN)になった本村弁護士の鉛筆による細密画が、ある写真のトレースではないかとネットで話題になっている、という。(本村健太郎弁護士がフジの番組「芸能界特技王決定戦 TEPPEN」で描いた絵にトレース疑惑 | ニュース2ちゃんねる
指定されたサイトに彼のテレビで発表した「作品」と、オリジナルであるといわれる写真(カラー)の比較画像があったので見てみたら、これはもう模写というレベルではなく明らかにトレースだと思える。
「模写」の場合はオリジナルを見本、手本にして、それをそっくりに描こうとする。何度も見て、構図や色、線、アクセントその他を学習するために、非常に効果的な手法。漫画でも、よく勧める。
ただ、「トレース」の場合はオリジナルを、それこそ「下敷き」にしてそのまんまなぞる、ということだ。これもまた意味がないわけではなく、どうしても構図をうまくつかみにくい初心者などは、複製したものを下にしてなぞってみたり、例えば書道などでもお手本を透かしてなぞるなど、別段珍しいことではないが、両者は似て非なるというか、全然意味が違う。
自分で写真を撮ってきたものをお手本に、模写をしようがトレースをしようが、対象となっているものに肖像権その他の権利を主張されなければ問題ない。
ただ他人が作品として発表したものをお手本にした場合、トレースは論外だが模写をしても、参考にして描いたとしても、断っておかないと後で訴えられて負けることがある。漫画家さんはこれに配慮して資料は自分で撮影する、という人が多い。(以前池上遼一さんにインタビューした話を書いたことがあるが、作品をたくさんの人の前に発表するプロはとりわけそういう部分には注意している)ましてや他者の作品をトレースし自分の作品だと公表した場合、あくまでも今の時点で「仮に」著作権者に無断でトレース作品を自分の作品として公表したとしたら、かなりまずいと思う。
著作権者に事前承諾を取っていたとすれば、そこの問題(著作権に関して)はいい。テレビなので当然ディレクタやプロデューサなど複数の「フィルタ」が通ってるはずだから、何らかの大人の事情はあったはずだろう、何しろ彼は弁護士である。
ただ著作権の問題どうこうより、その絵画が作品としてどうなのか、という評価はまた別問題。
そもそも鉛筆画と油彩や水彩、写実画と抽象画や漫画、「絵」と言っても色々あるので、いい悪い・優劣を十把一絡げに評価するのは元もと、非常に難しいわけではある。

それよりこの番組、実は録画して後追いで俺も見ていました(笑)。
正月はダラダラと酒を飲んで、バラエティをザッピングしたり同録したりしたのを消化する、という感じだったので。
この番組中の「ピアノ部門」では、カンペキにベートーベンを弾いたミッツ・マングローブが上かと思ったのに青木さやかに負け、その青木さやかは初代TEPPENのさゆり(かつみ・さゆり)に負けた。最終的なさゆりの勝ちは納得したが、ミッツ×青木の時は「?」と思った。しかし審査員の服部克久が演奏時の感情の表現としての表情も重要、というようなことを言っていて、そういえばミッツは演奏時に楽譜をずっと追ってばかりいたな、と妙に感心したり。
ピアノの演奏はとりあえず「楽譜」があるので、まずミスタッチをしたりすれば、そこが減点になるのは判りやすい。ただ、その上で強弱(これも楽譜にある場合が多いけれど、演奏者の表現としての起伏など)、表情、もっと言えば気迫とかオーラ(笑)みたいなものを感じさせるとか、とかく芸術・表現は評価が難しい。

他にも卓球対決や剣道対決などもあって、意外な人が意外な「特技」を持っていることが判ったり、その真剣な姿が感動を呼んだりする…という狙いでこの番組は作られている。武道やスポーツはルールがあって点数や審判で勝敗が決まるものなので、そういう部分は判りやすいと思う。

さて件の「絵画部門」だが、個人的にはHGの絵が一番面白いと思った。技法的にどうこうより、面白かった。パパイヤ鈴木とダチョウ倶楽部・肥後の絵は評価以前に基礎的な画力が足りなすぎで、ヘタウマの味までも行ってない感じ。ヘタウマの領域なのは南キャンのしずちゃんだったが、今回の絵は今一つ。もちろんこういう「評価」などしょせん個人の主観だということだけど。

で、本村弁護士の絵だが、絵の巧拙ということでいうと、「本物そっくり」=写実がうまいという人も多いが、それだと写真が一番いいということになり、絵の否定になると思う。まあ何度もそう言ってるし、誰でも知ってることだと承知の上で繰り返すが、「本物そっくりに描くこと」はもちろん需要もあるし意味もあるし画力・技法も必要だ、でも、似せれば似せるほど、個性・作家性というところからはどんどん離れていくように思う。
もちろん細密画でも「この人の絵だ」と判る域に達している画家もいるけれども、総合的な「絵がうまい」かどうかということだと、写実絵がうまいのか、それとも個性ある作品としての絵をうまいというのか、その部分で判断が分かれる。
とにかく、番組を見ていた限り俺は、本村弁護士の絵にはあまり魅力を感じなかった。仕上げ前のデッサンかな、と思ったくらいだ。
「鉛筆は難しい」と番組中に誰かが言っていたと記憶するが、経験上、逆ではないか。俺の場合は少なくとも鉛筆はもの凄く簡単です。写真をトレースしていいなら、かなりいい線いく自信もある。トレースしていい=個性を出さなくていいということは、これほど個性のない人間にとって有り難いことはないくらいだ。
鉛筆デッサンは何度も何度も線を重ねて描けるので、悪く言えばいくらでも誤魔化しがきく。
例えば漫画の場合、多くの場合鉛筆で下書きやラフを描くことから始まる(最近は一からフルデジタルという人も多いが、デジタルもundoがきくし、修正がいくらでもできる、それに最近のタブレットは優秀で、筆圧感知やツールを組合わせれば鉛筆で描いたようにも描ける)。
鉛筆画の段階、デッサン段階=グレー階調だと素晴らしくうまいのに、ペン入れしてそれらの線が消されると「アレレレ」という人を商売柄たくさん、見て来た。
自分の手でたくさん描かれた「どの線を捨て」て「どの線で決める」のか、この選択がまさしくセンスだし個性で、写実とは離れたところにある漫画絵の魅力、ダイナミズムにつながる…んじゃないすかね。違うかも知れないけど。

で、しかも既存の…それも写真家が作品として発表したものを、それもそっくり「トレース」したのをオリジナルであるかのように(審査員に「目が閉じているのが惜しい」と言われていたと思うが、その時に「元の写真がそうだった」とか言っておけば罪が軽減されたかも知れない)言うのは、さすがにどうかと思う。
もちろん番組は編集されて放送されるから、もしそういう部分をカットしていたら、本村氏もお気の毒ということになる。

ああいう写実画は元になる絵なり写真なり、つまり「お手本」があることは誰でも容易に想像できるから、そこは了解の上で批評することになるけれども、まさか見る側もまんまトレースだとは思わない。
ちょっと前にネットで別の人が発表していた詩を女子中学生が盗作してコンクールに応募し、賞を受賞したということが話題になったことがあった。審査する側の不見識・不勉強を責める意見もあれど、実際は「まさかオリジナルだといって盗作は送ってこないだろう」という性善説にも似た「暗黙の了解」があったのは事実だろう。ましてや今はネット上でプロアマ入り乱れてもの凄い数の「作品」が発表されているから、事実上全てに目を通しておくのは不可能。
「じゃあググっとけよ」ってことだろうか(笑)、しかしそれを油断、不勉強と糾弾するのは酷だと思うし、今回の本村氏の「作品」も、本人がオリジナルだとドヤ顔で持ってきた以上(学生時代から絵は得意で賞も取ったと紹介があった)、審査員を責めるのは気の毒な気がしないでもない。

それにしてもラーメンの味にしても、絵の巧拙にしても、他者が「良し悪し」を判断するってのは難しいということだけはよく判る。



夕飯は土鍋でご飯を炊いた。ほっかほかのアツアツ。


おかずはチンジャオロース。市販の素は味が濃いので生しいたけと日本酒を加えてかさを増す。


自家製白菜の浅漬けも。


チンジャオロースは量が多くて2回分、半分だけ食べた。
「あーおいしかった。ご馳走様でした」と声に出すと、普通に手が合わさる。韃靼(だったん)そば茶でほっと一息。仏様と連れ合いの分も淹れた。


今日は休肝日。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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