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2011-02-04(Fri)

立春

2月4日(金)

今日は暖かい。立春といっても毎年寒い寒い言ってた気がするが、今年はこれまでが寒かったせいもあって、珍しく二十四節気と体感が一致。
このところ仕事が少し暇になってきて、不景気だなあとしみじみ思う。病身だと現実的に「どこでも行きます、何でもやります」と言えないので、選択肢も限られてくるし、困ったものだ。
ただ体調もこの季節同様、低くどんよりした調子なので、めちゃくちゃ忙しくてもこなせない恐れもあり、もうつくづく、健康が何より。病気は気力も萎える。

ところでうちの両隣はここ2年以上ずっと空室なのだが、片方からここ数日、内装かリフォームかの工事音がする。朝は8時から夜は6時まで。ひっきりなしに騒音を立てるという工事ではなく、時々思い出したように電動工具の重低音が響いてくる。
あの、拳銃型でグリップにバッテリーのついてるドライバー系だと思うが、あれを壁に「ぶううううう〜!」とやるのが数分断続的に続き、また数時間経って忘れたころにトンカン言う大工仕事の合間に、「ぶぶぶぶぶ」と入って来る。テレビをつけてたりすると、その音声が一瞬聞こえなくなることもあるし、重低音なので不快だ。
このマンションは古い割には防音は比較的まともで、この工事音も電動工具の音以外はそれほど苦痛なわけではない。「ぶうううう〜」も、すぐそこでやってる割にはくぐもって聞こえる。ただ震動は耳の聞こえないユキでも飛び起きるほどだ。

あと、この工具の音は「屁」に似ている(笑)。
「ブー!」と一定の強さで音程も変わらずに継続するのは機械音に聞こえるが、ファジーな感じで「ぶうう、ぶ、ぶぅぅぅっ!」なんてやられると、本物の放屁にしか聞こえない時がある。

さて昼ころ仕事の、割合込み入った話を電話でやり取りしていた。こちらはコーヒーメーカーからコーヒーをコップに淹れようと台所へ子機を持って話しつつ移動したのだが、その時ちょうど「ぶうっ、ぶぅぅぅうう〜っ…」と電動工具の音が鳴った。
電話の向こうでは相手の一瞬絶句する気配と、すぐに「いや、ね、はは…」と失笑する声が聞こえた。
完全に俺が屁をこいたと思われた。
「あ、今のはっ、今、隣でリフォーム工事を…」
と、慌てなくてもいいのになぜか早口になって声がうわずる。相手は「あ、そうなんですか」と言いつつ半笑いである。「まあまあ、ごまかさんでも屁くらいいいじゃないですか、ププッ」と思われてるに違いない。どうしてくれる。
なぜか工具の音はそれ一回でピタリと止まっている。工事中ならそういう音がひっきりなしにするはずで、実際俺も逆の立場なら「…あれ? 一回だけやん(笑)。やっぱり屁か」と思うことだろう。悔しい。

その後、連れ合い…やまだ紫の親友で、夫婦ぐるみでお付き合いさせていただいていた詩人の井坂洋子さんから電話。先日いただき物をしたので、そのお礼の電話をかけたらお留守だった。それであちらからかけ直していただいたわけで、話をしていたら、また「ぶぅぅうう〜…ぶぶぶぶぅぅぅ」と工具の音。
「あ…」と井坂さんがちょっと息を呑んだ気がした。また「あ、今その」とリフォーム工事中であることを伝えるが、その途中で「ぶううううううう〜」「ぶううん、ぶ、ぶ、ぶ」と断続的に数回。
――助かった。これなら屁とは誤解されまい。ん? ていうか何で俺はこんなに屁をこいたと誤解されることを怖れてるのか…。
自分でもよく解らなくなってきたが、電話を切った後はちょくちょく響く工具の音に少し寛容になった。

立春と何も関係ないな…。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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