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2011-04-23(Sat)

シマ容態変わらず

★最初に、たくさんの方から「コメントは非公開で結構」という前提で、シマを心配し励まして下さるコメントをいただきました、御礼申し上げます。

4月23日(土)

朝から雨。
夕べ寝る前にベッドの上からマットと布団を下ろし、床に直接敷いた。シマは寝る前まで仕事場の椅子の上に大人しくじっとしたままだが、夜中にいつものように二階へ上がってきて、一緒に寝に来るかも知れない。その時ベッドに上がる体力がないだろうから、すぐに来られるように低くしておいた。
様子を見ながら11時過ぎに寝室へ上がったが、シマが上がって来る気配はない。しばらくしてそっと見に行くと椅子の上でそのままにしているので、無理に動かさないよう、そのまま布団に戻った。
体が不調だと、人間も不安で溜まらなくなる。
そんな時、誰かの傍に行きたい、そのことで不安を紛らわせたいと思う時もあるし、一人にしておいて欲しい、そっとして欲しいと思う時もある。人間ならどうして欲しいか聞けるが、猫から意志を聞くことは難しい。なので、もし寂しければシマはきっと階段を登ってくる、嫌なら来ないと思い、そのまま自分は寝室へ上がった。

夜中の2時ころ、気配を感じてはっと目を醒ますと、シマが階段を自力で上がり、寝室に入ってくるところだった。足取りは弱々しいが、ゆっくり枕元に来たので、すぐに抱き上げていつものように右側の脇に寝かせて、撫でてやる。
やっぱり寂しかったか。階段はしんどかっただろう。

そのまま、8時過ぎまでずっとそうしていた。
こちらはうとうとしたり、シマがちゃんと息をしているか確認するために撫でたりで、朦朧。

階下に降りて朝のことを済ませるが、シマは降りて来ない。なぜかユキも。こちらはトーストをカフェオレで食べるが、今日はどうも調子が悪い。食べるとすぐ下痢、しんどい。シマを病院へ連れて行かねばならないが、この状態だと移動するのは難しい。
とりあえず腹痛の合間にシマの鼻先に水を持って行くが、顔を背けてしまうので皿だけを置いて戻り、あとはこちらもトイレとの往復。その合間に仕事。いやはや、病病介護とはこのことだ。
ユキだけは元気で、いつものように寝坊したあと軽快に階段を降りてきて、中段からヌッと顔を出してこちらを睥睨し、それからご飯を食べトイレへ行き、マイペースでいる。おまえはそれでいい、ずっとそうしていてくれ、頼む。

仕事を終えた後は腹痛の合間をみて部屋に掃除機をかけたりして、時々シマの様子を見に行くという繰り返し。昼前に上がって様子を見ると、シマは背中を向けて丸くなっていたが、顔を上げたので抱いて下に降りて水場の前に下ろしてみる。だが水は飲まず、ふらふらとトイレへ行き、奥へ入ったはいいが、尿は入口に漏らしてしまった。それでもちゃんとトイレでするのがいじらしい。
凄い匂いの尿だが、若干黄色いものの血尿ではない。飲んだ水の量に比べ明らかに尿量が多いのは、昨日入れた輸液のせいだろう。
トイレの始末をしていると、シマはよたよたとエサ場へ行き、水の器の前でじっとしている。数分そうしていて、少しだけぺちゃぺちゃと水を舐め、それからゆっくりと二階へ上がってしまった。

こちらの体調はひどい下痢以外はいつも通り。夕方までに回復すれば、シマを病院へ連れて行ける。
午後はMLBを見ながら横になっていた。
時々シマの様子を見に行くが、ずっと俺の布団の毛布の上に居て、上がって行くとこちらを見る。その度に安心して、撫でて声をかけて降りる。口を開けさせ、喉の奥へスポイトで水を10ccほどぴゅっと出すと、ちゃんと飲み下した。しかしエサは鼻づらに塗ろうとしても頑なに顔を背ける。それほど嫌なのかと、とりあえず無理強いはやめた。
2時過ぎ、ユキが俺が横になっているところへ来て、ソファの背と左脇腹の間という狭いところにギュウギュウに身を縮めて寝始めた。とてつもなく窮屈なはずなのだが、こういう感じが好きなようだ。
元もと野良だったユキの母子を保護した東京時代の「猫おばさん」・Mさんによれば、五匹だか六匹の兄弟だったというし、母の胎内で窮屈にしていた記憶があるのだろうか。尻尾も曲がるくらい窮屈だったろうに。

2時15分頃だったか、突然見ていたテレビのチャンネルが変わって、Jリーグの試合になった。リモコンにはもちろん触ってないし、視聴予約も設定していない。「?」と思って元に戻したが、はっとして二階へ上がった。
シマはちゃんと生きていて、こちらを見上げたので、ホッとする。こういう「虫の知らせ」的な現象はやめてくれ。それとも別の報せか?

その後シマがまた小をしにトイレへ入る時に困らないよう、トイレを掃除。♂のシマは奥に顔を突っ込んで手前に座るようにして小をし、♀のユキは中で姿勢を変えてこちらを向いて奥にむかって小を放つ。♀の場合、腰を下ろして出してくれないと、後方の壁に直接当たることになって掃除に困る。ユキは腰を上げたまま勢いよく後方に放つため、猫トイレの二段になっている受け皿の縁をつたって箱の底に尿が溜まり、匂いもきつくなるし掃除も大変なのだ。(アイリスオーヤマさん、被災地企業支援で「一週間取り替えいらず猫トイレ」愛用者としてシートやサンド、爪研ぎをまとめ買いしたユーザーとして、改良を望みます。)
あまりに受け皿の縁から箱に漏れる尿が多いので、使っていないカッターマットの薄いやつを持って来て、天井にビニールテープで止め、奥の壁に湾曲するようにあてがってみた。そこにぶつかった尿はカッターマットをつたって受け皿内に落ちる仕組み。念のため両端の隙間部分には尿取りシートを拡げておく。我ながら良いアイディアだが、もうちょっと早く気付くべきだった。アイリスオーヤマさん、あとはお願いします。

夕方5時、午後の診療開始時間と同時に病院に電話。
容態を聞かれたので、水は午前中自力で飲んで排尿をした他はほとんど動かず、エサも首を振って食べようとしない…と報告。俺が白血病で免疫不全ということは院内で知れているゆえ、「なるべく早く診察できるようにしたいと思いますので、どれくらいで来られますか」と言ってくれるので「15分くらいで」とお願いする。
支度をしてバッグを持って二階へ上がると、午後ずっと俺の毛布の上に居たままのシマが顔を上げた。着替えてバッグを持っているので、若干心配そうな顔に見える。声をかけながらバッグに収めて、外に出る。

玄関から出てエレベータ、エントランスを出るというあたりで、やはりシマはびくびくと瞳孔を開いてあたりを伺うように怯えている。本当に外が怖いのは相変わらずだ。それに向かうのは病院と解っているわけで、かなりのストレスだろう。
かくいう自分も、自分の診察日に病院へ向かうよりもストレスは比較にならないほど大きい。痛みでも治療でも何でも自分が耐えればいい、自分の中で理解し折り合いをつけられるものではなく、弱っていく「家族」にただ「良くなってくれ」と祈るしか出来ない無力さ。

病院へはタクシーですぐに着いたが、診察室にはすでに4組ほど待っている状態だった。
こちらは寄りかかれる椅子が埋まっていて腹がしんどかったが、シマのバッグを抱えてひたすら撫でたり顔を見たりしつつ待つ。その間にもどんどん待合室は埋まっていく。「大繁盛」という単語が浮かぶ。
背後で「予防注射」「爪切り」と言っていた犬と飼い主さんなど、緊急ではないと思われる先客2組くらいを飛ばしてもらったようで、十五分くらいの待ちで呼んで貰えた。

診察室へ入り、昨日の看護婦さんと先生が来られ、様子を聞かれたので、報告する。
状況は変わっていないし、腹水の検査結果は早くても月曜だ。それまでは原因が特定出来ない以上「治療」は出来ないし、かといって飲まず食わずでは死んでしまうので、とにかく点滴をしましょう、ということ。
猫の点滴は早い。人間なら心臓に負担がかかるようなスピードで落としても大丈夫なので、すぐに帰れる。入院などさせても結局やる事は同じで、その間病院で寂しく不安な思いをさせるより、家に連れ帰った方がいいということは、先生とも一致。
体重は5.5kgと少し増加しているのは点滴で入れた分だろうということ。体温は38.9℃。先生は感染症などにしては熱が高くないが、白血球数があれだけ高いのはFIPだとまずい、なのでまだ確定診断できないが、予防的にステロイドを使った方がいいかも知れないですね、とのこと。
FIPだとステロイドが有効で、それも早く使った方がいい。もし違っても猫の場合副作用が重篤というレベルにはならないので、考えた方がいいかも…ということらしい。
腹水が溜まるのは昨日も伺ったように、腫瘍性の場合もあるが、今は飲めない食えないの衰弱を止めるための点滴と、感染症の場合に備えて抗生剤を打つことしか出来ない。
水は輸液で十分な量が入るし、エサも食べないのを闇雲に口に入れて誤嚥し肺に入ったりするのも怖いので、無理強いしなくていいということ。で、明日も連れてきて、と言われた。
看護婦さんがすぐ点滴と注射の準備をしてくれたが、人間なみのリンゲル500ccの輸液だ。これを5分程度、ポンプで流し込んでいく。凄い勢いで、数え切れないくらい点滴を受けた俺にとっては脅威のスピード。しかし猫の場合、背骨のあたりの皮下に落とせばあとは吸収されるので楽なのだ。一時的にぶよぶよになるがしょうがない。
その間、看護婦さんに猫のことと、自分の病気のことなどを世間話。俺は自分の免疫不全もあるので、待合室の混雑が一番怖い。看護婦さんもその辺はすぐに理解してくれたようで「会計もここ(診察室)でしましょう」と言ってくれて、助かった。
最後に別な看護婦さんが来て、シマの肛門のあたりに抗生剤の注射。肛門への体温計挿入から背中への点滴から注射から、シマは鳴き声一つあげず、抗うこともなく大人しかった。顔だけは不安げにキョロキョロし、時おり俺をじっと見るので、「大丈夫大丈夫」「すぐ帰るよ」と声をかけてやる。
会計も済ませ、お礼を言って診察室を出ると、受付兼待合室は超満員で、ギョッとした。そそくさと受付にお礼を言って出たが、普通に待っていたら大変だった…。
人間の病院と違い、犬猫に老若男女、小さい子連れの飼い主も複数という、免疫不全患者には凄まじく過酷な環境だ。

病院を出ると、もともとポツポツ程度だった雨は上がっていた。肩にかけたバッグの中のシマに声をかけつつ、対面へ渡ってタクシーを待つ。北大路は割合流しが多いのだが、今日に限ってなかなか来ない。それでも7〜8分で空車が来たので、帰宅。6時過ぎ。

シマはマンションまで来ると明らかに「戻ってきた」という風情で、バッグから首を出してキョロキョロしている。
部屋に戻ってバッグから出して「ほらシマ、家だぞ、よく我慢したな」と撫でてやると、よろよろと歩いてそのまま階段へ向かう。
手を貸してやろうかと思ったが、自力で上がれるうちはさせよう…と思って見ていると、中段でいったん立ち止まって振り返り、俺の顔をじいっと見た。
「いいよ、布団行きな」と言うと、納得したようにゆっくり階段を上がっていった。

その後はニラ玉を作って軽く一杯。ユキの方はシマへと思って皿に出したペースト状のエサをもりもり食べ、水を飲み、黒々とした立派なウンコを出して「にゃあーん!」と大声で甘える。
人間も猫も、本当に健康が一番だ、健康こそ宝。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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