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2011-05-02(Mon)

状況変わらず

5月2日(月)

夕べもソファのシマが見えるところで休んだ。恐らく二階の寝室で寝ても、もう階段を上がってくる体力はない。だから余計に、その間に寂しく逝かせることを考えると、階下で放置するようで忍びない。
早朝から何度も目が醒めるたびにシマに目をやるが、その度に体勢が変わっている。目を凝らすとかすかに呼吸で毛皮が動くのが見えるので、安心する…という繰り返し。とはいえ、もう水を飲まなくなって十日、最後の点滴から5日。あと数日で確実に命の灯は消える。

9時過ぎに起きて確認すると、トイレ前のシートに尿がしてあった。シマは呼んで撫でてやっても尻尾も動かさなくなったが、ソファから見ると時々、じっとこちらを見ていることがある。その時に名前を呼ぶと、ちゃんと目で返事をする。

猫はしょせん動物で、もちろん単なるペットだという人もたくさんいるし、それはそれで何ら文句はない。」ただ、うちの場合はよく夫婦で長年一緒に暮らした猫に「最近魂入ってきたね」という会話をしていた。
何というか、うまく表現し辛いのだけど、猫独特の甘えたい時に甘える、自由気ままですっとぼけた可愛い部分に加えて、一緒に暮らす時間が長くなると、こちらと意思疎通を懸命にはかろうとするようになり、やがて、お互いにそれが割合可能になってくる。
その状態を我々は「魂が入った」と評していただけの話なのだが、シマも数年前からそういう境地に入っていて、よく目で会話をした。
何気なく横になっていて、ちょっと離れたところに丸くなっているシマに目をやる。ああ、ちょっと抱っこしたいな、でも寝てるしな、なんて思って見ていると、シマが視線に気付いて顔をあげる。目が合い、こちらは無言で「おいで」という。シマはそのタイミングで「ひゃっ!」とか短い返事をして立ち上がり、こちらの脇に甘えに来る…。というような、他愛のない話だ。

こちらが朝食を済ませ、シマを気にしながらソファに横になってMLB中継を見る。視界の隅に常にいるシマは時々体勢を変える以外はじっとしているだけ。昼過ぎになっても、つづらからヨロヨロと這い出してはなぜか仕事机と壁のわずかな間に入り込んでみたり、また戻ったりと落ち着かない。
その度に撫でてやるが、苦しい・痛いというより「どうしていいか判らない」という風情だ。呼吸もそろそろ弱くなってきていて、仰向けに抱いてやると苦しそうに「うー…うー…」と弱く声を出すので、すぐにつづらにうつぶせに置いてやる。
腹水が内臓を圧迫するので、仰向けにすると肺が潰されて苦しいのだろう、うつぶせだと水は一番下なわけで、その体勢が楽なのだとう思う。

辛い状況は変わらず。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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