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2011-05-05(Thu)

花と酒

5月5日(土)

連れ合いの命日。
シマはひょっとしたらこの日、連れの元へ逝くのではないかと思っていた。連れ合いが愛していたシマを迎えに来る、というか。
朝方4時過ぎに目が醒め、シマの様子を見に行く。シマは目を開いてこちらを見ており、ちゃんと生きていた。思わず撫でながら「もういいんだよ、楽になりな。頑張らなくていい」と声をかけると、少し涙が出た。
一度寝直し、8時前に二階で休んでいた友人が起きてきた気配で、こちらも起床。朝風呂を沸かし、とりあえずコーヒーとパンで朝食。友人は滋賀で泊まっていた友人と京都駅で合流し、一緒に東京へ戻る予定。待ち合わせ時間を聞くと「9時」というので慌てる。
うちのマンションは水圧が弱く、風呂のお湯を溜めるのに時間がかかる。30分くらいかかってようやく湯が溜まり、友人は風呂、それから帰り支度で、重いものは箱詰めして送ることにし、待ち合わせには15分ほど遅れるとメールしたりでバタバタ。
しかしシマがその間に、ふらふらよたよたと出て来て、リビングのテーブルの足元まで来て蹲った。もうつづらとトイレの間数歩しか歩けなくなっていたのに、ここまで来たのは何日ぶりだろう、と驚く。
きっとお別れ言いに出て来たんだな、ということでソファの上に上げて撫でてやり、写真を撮った。もう確実に、この友人とはこれがお別れになるだろう。

それからマンション前まで出て、タクシーで駅へ向かうのを見送り、部屋に戻る。シマはソファの上からじっとつづらを見てもぞもぞしていたので、つづらに戻してやると大人しく蹲った。本当に、お別れを言うためだけに力をふりしぼって歩いてきた、そういう感じだった。

午後、関東に戻った友人から「家の鍵を荷物に入れてしまった」と電話。午前中に発送を済ませてしまったので、営業所に電話して「なるべく早く」とお願いしたが、家に入れないのでは受け取れない。その後すったもんだで、開いていた小窓を見つけてそこから「侵入」し、何とか家に入れたとのこと。やれやれ。
こちらはシマが気がかりながら、やらねばならないことを片付けたり。
花と酒
その間に、大阪の劇画バカから、旅先より「酒を送ります」という有り難い知らせ。先だっては東京の知人から、また一昨日は泊まりがけの友人から、連れ合いの命日にと立派なお花を貰い、今日も2件お花が届いた。酒と花が好きだった連れ合いが、それらに囲まれる。花やお酒に囲まれた連れ合いに、線香をあげ、改めて手を合わせる。

夕飯は簡単に、冷凍ご飯に明太子、納豆、鯛の切り身とほうれん草のスープ。
夜8時過ぎ、シマが呼吸困難のように苦しげにしているので、走り寄ってさすってやる。「ありがとう、もういいぞ。おまえのおかげで本当に楽しかった。ママが迎えに来るから、大丈夫」と言いながら背中をさすっていると、目を閉じてすうすうと弱い呼吸をし始めた。
神だか仏だか知らん、別に多くは望まない。願わくば、この小さな命の最後、せめて苦しまずに眠るように終わらせてはくれまいか。
このささやかな願いくらい、叶えてくれたっていいじゃないか。
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コメント

この日に

なんだか数日前から、やまださんがこの日にシマちゃんをお迎えに来るような気がしていました。(私からは言い出せませんが)
お迎えがいつであれ、シマちゃんが安らかに苦しむことなく白鳥さんのみている中、目を閉じてくれることを祈るばかりです。
痛み・苦しみ・不安なく、静かに静かに。

Unknown

たくさんの、綺麗なお花に囲まれる「やまだ紫」さん。お写真の中の、やさしい笑顔は、まわりにいた全ての人達に向けられているのでしょうね。


先生、どうか、シマちゃんを。
どうか、見守り、そして、やさしくお迎えに来て下さい。


シマちゃん、愛おしいですね。
そして、いじらしい...。


(コメントは反映させずに削除下さい。ごめんなさい。)
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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