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2011-05-08(Sun)

シマ逝く

5月8日(日)

夕べはシマが穏やかに寝ているように見えたので、12時前にこちらは寝室へ上がった。正直、ソファで寝ていると体のあちこちがギシギシと軋む。病人にはしんどい。
それでもやはり気になっているせいか、朝方4時に目が醒めた。
階下の物音に耳を凝らしていたら、何となく気配を感じたので降りて行った。リビングではシマがつづらの周りに敷いた尿取りシートの上に這い出て横になっており、今まさに赤茶色の血膿のようなものを吐いたばかり、というところだった。
すぐにタオルをぬるま湯で濡らし、顔や口を拭いてやる。
尿取りシートは血膿のような粘性の強いものはすぐには吸収しないから、その上で顔を動かすと顔じゅうが汚れてしまう。
その後ぐったりと横たわったまま、時々何か言いたげに顔を上げようとするので、つづらに戻してやった。

それからは穏やかな顔で、静かな呼吸をし、こちらを向いていた。ほとんど動かず、こちらが立ったり動くと目だけで少し反応する程度。顔が痩せてしまっている以外は、まるで健康な頃のよう。

7時過ぎ、突然前足を突っ張ってつづらから下半身だけを落とす格好で、少しあえいだ。
下半身がつづらから落ち、そのまま首だけを低くなっている縁に枕のようにして、じっとしている。呼吸が浅く間隔が長い。
いよいよか。
膝の上に抱いてやると、もう首にも力が入らずガクン、としている。撫でてやってから「よしよし、もういいよ、ゆっくり休め」と言いつつつづらに戻してやると、十秒おきに「…ハッ」と呼吸をし、ゆっくりゆっくり十五秒間隔になり、最後は二十秒間隔になった。

そうして次の呼吸を数えているうちに、亡くなった。
7時33分だった。

顔が痩せてしまったために目を閉じてやることが出来ないのが辛いが、体の柔らかいうちにと、段ボール箱を用意。連れ合いの命日にといただいた花を敷き詰めて、お気に入りだったつづらごと入れてやった。
好きだった猫じゃらしは、いつもそうしていたように抱きかかえるように持たせてやり、おかかとご飯も入れた。あとは俺たちの写真。

それにしても、シマは頑張った。これほど長く踏ん張ってくれるとは、正直全く予想しなかった。十日前の段階で、友人に電話で「あと二、三日持てば…」と言っていたのを思い出す。
何度か血膿のようなものを吐いたのは苦しかったと思うが、最後は本当に眠るようで、呼吸が少しずつ止まっていく様子は穏やかで、こちらも安らぐものだった。連れ合いが迎えに来てくれたのだろうか。

最後は抱いてやり、手を握り、名前を呼び、ありがとうと伝え、臨終まで看取ることができた。合掌。
2001年、シマ3歳

2004年、シマ6歳
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コメント

シマ君

文字の上で想像することしかできませんが、
シマ君を、自分の猫と重ねあわせて、
見守らせていただいていました。

猫が好きな者は、
他人の猫でも自分の猫でも
関係なくなるものだと思います。
ですから、おつらい心境の中、
詳しくシマ君のことを知らせてくださって、
ありがとうございました。

今は自分の猫が亡くなったような気持ちです。

言葉にはなりませんが、
私は白取さんに比べれば断然短い時間でしたが、
シマ君という存在を知ることができて、良かった、ありがとう、
という思いです。

無責任な文章になっていたら申し訳ありません。
(非公開でお願いします。返信不要です)

初めまして

鹿児島に住む、白取さんより、少し年上の女です。

「また京都に住む事に?」あたりから、拝読しておりました。

この度は、シマちゃんの事、お悔やみ申し上げます。

ここの所、少しでも長く生きて欲しい…と、お祈りしていました。

でも、シマちゃんも苦しかったですよね。私も動物好きで、特に猫好きなので、読んでいて辛く、心配な日々でした。

それでもシマちゃんは、白取さんの側で、幸せな一生だったのではないでしょうか?
掛ける言葉も見付かりませんが、白取さんが一日も早く、心穏やかに過ごせますように。

ユキちゃんと、幸せな時間をこれからたくさん、過ごせますように。

また改めて?コメントさせて頂きます。お体御慈愛下さいね。おやすみなさい。

Unknown

白取さん、体調大丈夫ですか。
シマちゃんのお見送り、何と言っていいのか、言葉の限界を感じていますが...
「ありがとうございます。」

シマちゃん。ママに会えたかしら。
ぎゅっと、抱っこしてもらってるよね。
久しぶりに、ママを独り占め、だね。
これからはそちらで、たっぷり甘えられるね。

ユキちゃんが、しばらくは、あなたを探すだろうけれど、きっと大丈夫。
ユキちゃんは今度は、パパを独り占めだよ。


がんばったね、シマちゃん。
よく、がんばったね。

いずれ、私もあなたに会えるわ。
その時はよろしくね。
いつかの日に、遊ぼうね。


どうか、やすらかに。


白取さんも、少し、からだと心を、緩めてあげて下さい。
今週はこちらは雨の予報です。
悲しみに包まれると、体が冷えます。どうぞ、気をつけて下さいね。

(お疲れのところ、ごめんなさい。きっとたくさんの方から通信があるのだろうと思いましたが...。すみません、送信します。読んだらすぐに削除して下さい。お手数かけます。)

Unknown

シマちゃんのご冥福をお祈り申し上げます。
シマちゃん、お疲れ様。
紫お母さんとはもう会えましたか。
もう苦しいことも辛いこともないですね。
これからは、お母さんと一緒に
しらとりお父さんを見守ってあげてください。

しらとり様、お疲れ様でした。
お身体を休めてくださいね。

以前

山田紫さんの「性悪猫」のレビューを書かせていただいたものです。

おつかれさまでした。愛猫さんのご冥福をお祈りしています。

無事、山田紫さんのもとにたどり着きますように。

Unknown

逝ってしまいましたか。
シマちゃん、お疲れ様でした。
白取さんもお疲れ様でした。

御冥福をお祈りします

シマちゃん、とうとう逝ってしまわれたんですね。御愁傷様です…
白取さんもお疲れ様でした。
私はまだ飼い猫を自分で看取ったことがなく、その日が来るのをひたすら恐れるばかりでしたが、ここ数日、白取さんの日記を読んでいて、こんなふうに穏やかに看取ることも出来るのだな…と思えるようになりました。ありがとうございます。
白取さんもゆっくりお休み下さいね。

Twitterやメールではお返事を強要するような感じがしたので、お悔やみはコメントに書かせていただきました。未承認のままでお願い致します。

シマちゃんさよなら

頑張ったね。
こないだ、ちょびっとだけど顔を見れてよかったです。
向こうに行ったら、やまだ先生によろしくね。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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