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2011-07-17(Sun)

46歳

7月17日(日)

46歳になった。
46なんて言ったら今の自分でさえ「なんというジジイ」と思う年齢だ。
白血病(的な血液腫瘍)が判明して、正確なタイプがまだ解らず、しかし暫定的なタイプであれば余命は一年無いと言われたのが6年前の今ごろ。その時、当然ながら「6年後」なんかとても想像できなかった。1年後に自分が生きているのかどうかも解らなかった。2年、3年、ましてや5年という単位はとてつもなく長く感じられた。
どうやら1年で死ななくてもいいタイプだと、自分の癌が「じわじわくる」奴だと解ってからは、連れ合いに心労をかけたと思う。何しろ、「一年では死なないけどいつ死ぬか解らない」と言われた明かな死病を抱えた人間と暮らす。そして自分もあちこちに病気を抱えていた身だ。そんな夫婦で助け合い、いたわり合い、手を取り合って支え合って生きた。
それも2009年の5月で終わった。
まさか連れ合いが先に、あんなに急に逝くとは思わなかった。
死ぬならもうどう考えても自分の方が先だろうと思っていたし、支えてくれた連れ合いが逝ってしまったのなら、もう自分も生きている意味がないと本気で思った。今でもどこかでそういう気持ちはある。
連れはもちろん人として尊敬できる人であり愛すべき女性であり、そして敬愛する作家だった。
その連れ合い=やまだ紫が亡くなったあと、影でこそこそあり得ない誹謗中傷を言いふらしている連中がいたことを、少し後になって業界関係者から複数の証言を得た。
本当なら、「やまだ紫」という作家が亡くなったのであれば、それなりの特集なり何らかの漫画界の「礼儀」があってしかるべきだと俺は思っていたし、今でもそう強く思っている。
ところが、「ガロ」の事件にも関連し、やまだを不当に貶め、本人を現実に知る人なら一笑に付すような、絶対にあり得ない人格を傷つけるような「嘘」によって、そうした「追悼」を潰す連中が居たことが、もう名前も全てはっきりと解っている。
でも、もういい。
先日会ったある方からは「「ガロ」の事件は、長井さん亡き後に分裂して原稿や版権がヤクザに売られそうになったのを救ったんだと総括されてるんですよ」と聴いた。ああ、もうそんな話は97年以来嫌というほど聞いたから空いた口が塞がらないという事もなかったし、その人は「当時はネットのユーザも少なかったし、検証しようがないことですから、そのまんま信じている人がほとんどですよ」というのも、苦笑交じりでそりゃそうだろうな、と思う。「当時2ちゃんとかツイッターがあったら、そりゃあもう『祭』だっただろうねえ」とも。
もう別にそれもどうでもいい。
俺が一方的に何故かその「ヤクザ」(笑)の側について、結託したとか大金貰って新しい「ガロ」を始めるんだとかいうそれこそ「漫画」みたいな根も葉もない誹謗中傷ならなんぼでも聞いたし、当初はせめて知る人には逐一説明もしていったが、途中から相手の組織だったオルグに個人が立ち向かうのは無理と判り、また自分や連れの病気もあって関わりあっていられなくなった。
俺っていう個人と付き合っていた人、またやまだ紫という作家と付き合っていた人が、なぜ、別な人間から「あの人たちはコレコレこうだ」と言われてそれをそのまんま鵜呑みにして、俺たちを誹謗する側に廻ったのか?
俺たちにそう思われてしまうだけの、どこかマヌケな一面がきっとあったんだろう。
やまだは「馬鹿正直」「クソ真面目」と言われた人だ。俺はそんな彼女を助けよう、サポートしようとずっと思っていたけど、結局二人揃って狡猾で卑怯な連中の掘った穴に落ちたというだけの話。

俺はどうでもいいが、やまだ紫という作家の作品、また個人を知る人なら、やまだがどういう人か解るだろう。
個人を知らない人でも、たぶん書かれた作品や文章などから得られる印象そのままで、間違いないと思う。それは編集として夫として公私両面で関わった自分が保証する。
信じない、中傷する側の嘘を信じるという連中は、しょせんその程度の連中だから、もうどうでもいい。


…46歳なんか世間的にみりゃまだまだ若造である。
でも40で血液の癌と宣告された人間にとっての6年は重い。重かった。
この間に公私ともに最も敬愛する人を失った。
今の自分に虚栄心もなく、今さら嘘をついていい格好をしようという気など毛頭ないことは理解されるだろうか。
もっとも嘘で騙され踏みつけられたことはあるが、その逆は今後もしたくない。
人を騙し、嘘をつき、不当に自分を高める・他人を貶める連中は残念だけど確実に居る。というより、世の中そういう連中の方がきっと楽に、得をして生きているはずだ。表向きは苦労した、大変だ、なんて言いながら確実に陰では舌を出し札を数えているんだろう。

まあ、こういった気分の悪い話はもういい。
正直、考えて不愉快になることは免疫力の落ちている自分には有害でしかないと思うし、応援して頂いたり、支えて下さる方々への感謝だけを忘れずにいたい。
来年の誕生日に生きてるかどうか全く解らない、自信もない、だから常に自分の死を考え死後に迷惑をかける人をなるべく減らしたい、そこに集中してまた新しい46歳という年齢を生きる。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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