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2011-09-03(Sat)

「いつも居る」

9月3日(土)

台風はゆっくりと進んで来ているようで、京都は時おり雨風があるもののの、強風・暴風にはほど遠い曇天続き。
こちらは午前中に仕事の打ち合わせと作業を終えてしまったので、午後は調子の悪いPCを休ませて読書。

夕方、用足しにリビングから中扉を開けて玄関横のトイレに入った。
リビングと、玄関やその脇にあるトイレ、洗面所などを隔てる中扉は普段から冷房効率をあげるために閉めてあり、玄関側の短い廊下のあるそこはかなり暑い。小用の時はどうせ一人なので、閉めると暑いからドアを開けてする。
俺はここ十年ほど、家では小の時も様式便器に座って用を足す。普通、男性がするように立ったままジョンジョロリンと「放水」すると、その飛沫がトイレの床やら一面に飛散する凄まじい実験結果を見たことがあってから、言われたわけでもなく自主的にそうしている。
なので、今回ももちろん小とはいえもう習慣になっているので、便器に腰を下ろして用を足していた。
のだが、その時、リビングとトイレ側の廊下を隔てる中扉がガチャリ、ギギ〜っと開く音がした。リビングに居るユキちゃんはソファの背で寝ていたはずだが、俺が立ち歩く気配で目を醒まし、トイレに立ったり姿が見えなくなると捜しに来ることはよくある。で、実際中扉をちゃんとバタンと閉めないでおくと、前足でギギ〜っと開けてトイレまで来て「にゃーん!(ここに居たの!?)」なんて事はよくあることだ。
なので気にしなかったが、一向にユキちゃんが現れないので水を流してトイレを出ると、中扉は閉まったままだった。でもガチャリと確実に閉めたわけじゃなかったので、ひょっとしたら一度ユキが開けかけたのかもな、と思いつつリビングへ戻ったら、ユキは先ほどと同じ格好・位置でそのまま寝ていた。
中扉はトイレからは死角とはいえ、ほんの2mちょっとのところだ。聞き覚えのある中扉が開く音が確かに聞こえた、それを聞き間違えるとか(そもそも間違えるなら別の音源が必要で、そっちの方が不思議だ)、空耳とかは絶対にあり得ない。

誰かが、明らかに、中扉を開けた。

ちょっと時間を戻して整理しよう。
俺はトイレの便座に座っていた、小は終わっていたが足元に立ててある週刊誌をいつものようにちょっとだけ読んだりしていた。すると中扉の開く音がしたので、当然俺が立ち上がった気配で起きたユキちゃんがてくてくといつものようにトイレに来てはこちらの顔を見上げて鳴く、という情景を待っていたのに、一向に現れない…。
まあこういう事態も別にないわけではなく、猫というのは気まぐれなので、途中にある洗面台に飛び上がって蛇口から出る水を飲みたがり、待っていることもある。なのでこちらはドアが開いた音をすぐそこで聞いた後も、ユキがトイレまで来ないことを全く何も気にせずに用を足し終え水を流し、トイレを出てドアを閉め電気を消し、廊下に踏み出して中扉を見たら締まっていた…というわけだ。
リビングのユキを見ると動いた様子さえない。
何気ない日常に突然のあり得ない異常事態・超常現象なわけだが、全く怖いという気持ちもない。霊とか魂とかを信じる・信じないというより、もう何というか「ある事を受け入れていくしかない」――それが近年人から裏切られ足蹴にされ、自分は病を得て、連れ合いを失い、地獄のような苦難の中でたどり着いた心境である。

まあそれにしても、お盆も過ぎたというのに。
「いつも居る」か。
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コメント

そうです

一人だとまずそっち=空き巣とかを疑わなきゃならないんですよね(笑)。
猫がいるとつい、不審な音も「猫か」と無意識でいなしてしまう事が身についちゃっていかんです。

そういう

そういう「いつも居る」でしたか。よかった。空き巣かと思っちゃいます。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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