2011-11-10(Thu)

煮込み料理の季節

11月10日(木)

ついこの間までクーラーをつけていたのに、いきなり夜から朝にかけてグッと冷えるようになった京都。
こうして寒暖の振幅を繰り返しつつ、徐々に季節が移ろって冬になるわけだけど、この秋から冬にかけての感覚はやはり人生にも似ている。
この季節になると体の調子……健康な人でも免疫力が落ちてくるわけで、病身にはしんどい事も多い。
先日は東京時代の友人がこっちへ寄るというので、ちょっとだけ駅前でお茶を飲んだ。大阪からまっすぐ帰れば楽なのに、わざわざ在来線で京都まで「顔を見に来た」とのこと。有り難いことです。それなのにその後ちょっと具合が悪くなって、寝込んでしまったり。大阪まで飲みにでかけた事もあるのに、何というかその日になってみないと調子が解らないという、面倒くさい病気だ。

さて調子は相変わらず低値安定。
このところ、シチュー・とん汁と煮込み系の料理を作っては小分け冷凍で消費してきたが、今日はカレーを作る。
実家ではよく母親がチキンカレーを作ってくれたのを憶えている。
結婚してからは連れ合いが作るカレーはビーフカレーだった。なので「うちの味」はビーフ。
といっても別段隠し味に凝ったり、ましてや一からスパイスなどに凝って作ったりするわけではなく、市販のルーを何種類か混ぜ、その他は家庭ごとにある「ルール」を守るだけ。

もうちょっと煮込むうちの場合、玉ネギを飴色に炒める定番はアリで、牛肉はシチュー用の比較的安いものを「ダシ用」と言って最初に軽くソテーしたのを野菜などと煮込む。それとは別に、ちょっといい和牛を仕上がりの前に塩胡椒や赤ワインでフランベして表面に焼き色を付けたのを入れて、食感を楽しむ。
具材はオーソドックスに玉ネギ人参じゃがいもマッシュルーム。軽く味を見てスパイスや赤ワインなど、微妙な隠し味的に醤油やコンソメの類を足すことはあるが、あまり凝らない。

そして、出来たてを炊きたてのご飯で食べる。
煮込み系、特にカレーは「一日寝かせた翌日がうまい」という意見も多く、それはそれで同意するのだが、一番のスパイスは「苦労をして料理が完成した時」に食うという行為そのもの。
玉ネギと人参摺り下ろしたり、肉炒めたりアクを取ったり、かかりっきりになっていた間の苦労が一気に報われる瞬間、まずいはずがない。

というわけで今日はカレーでした。
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コメント

こんな奴も居ます

先日はお返事いただきありがとうございました。なんとなくお伝えしたかったたけなので、今回はお返事不要ですよ。
復刊した「しんきらり」、「性悪猫」二冊を早速購入し、読ませていただきました。
「しんきらり」を先に、ウチは夫婦仲良いからね~、なんて字だけさらっと読んでしまい、次に「性悪猫」...衝撃的でしたね。猫好きなので、絵もしっかり見ながら、なんだろう、いろんな場面で泣いてしまいまして。特に印象的なのは、子供がかわいいのは勿論だけれど、産むと同時に自分は母親にならなければならず、気付けば必死だったんだな...ということ。六歳になった目の前に居る無邪気な息子、ある程度世話がかからなくなって心情分かる気がします。
本は好きな方なのですが、何を隠そうマンガ本(なのでしょうか?)は、35年生きてきて初めて買いました。小学生の頃には友人は好きでしたね、名前は知っていますが、りぼん?やマーガレット?とか雑誌も含め一度も買ったことがありません。ある意味強者でしょう(笑)編集者さんの敵ですね(笑)
あー、そうかぁ、絵も一緒に読むんだと、恥ずかしながらこの年で気付きました。「しんきらり」もう一回読んでます、絵も一緒にじっくりと。
こんな奴も居ますよ(笑) 奥様のファンは、これからも確実に増えます。
どうかお身体ご自愛下さい。私も頑張ります、元気出ました!

しんきらり

コメントありがとうございます。
「しんきらり」は歌人・河野裕子さんの歌(「菜の花」)から、やまだがご本人の許諾を得て漫画のタイトルにさせていただいたものです。
ぜひどちらも、ご一読いただけると嬉しいです。

はじめまして、こんばんは。

初めてコメントさせていただきます。文才無いのは分かっておりますので、読んでいただかなくとも構いません(笑)
私自身、ちょいとがん患者で闘病の辛さを多少なりとも知る大の猫好きです。ちなみに、主人は15才年上です。
検索ワードに(申し訳ありません、そんなきっかけから)奥様が倒れた場面が偶然引っ掛かり、引き込まれして前後読ませていただきました...奥様の作品是非読ませていただきます。しんきらり...きれいなタイトルですね。
Twitterやっておりませんので、ブログに書き込みがないと心配になりますよ。
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シラトリチカオ

Author:シラトリチカオ
白取千夏雄/編集者。1965年函館市宝来町生まれ。元青林堂「ガロ」副編集長、97年よりフリー編集者・ライター・Web構築・管理他なんでも屋と、専門学校・大学講師など。
2005年夏、白血病告知・余命宣告を受けるが「慢性リンパ性白血病」に近いタイプと判明、無治療・対処療法、2014年より抗癌剤治療、巨脾へ放射線など治療開始。2015年夏左上眼瞼にメルケル細胞癌発症、眼瞼切除、再建手術、16年にかけて放射線も耳下腺に転移、郭清術、放射線治療中に再発、左眼球ごと摘出・皮膚移植。転移再発治療中ながらまだ生涯一編集者として生息中。
二十余年の東京在住ののち、07年から京都在住。09年5月、愛妻=漫画家・やまだ紫を脳出血で失った。
やまだ紫クロニクル

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